もう何回目かの朝日新聞の「多事奏論」の近藤さんの記事を読んだ。今日は土曜日なので読書欄にも外山滋比古さんの『思考の整理学』(ちくま学芸文庫)の売れている本での紹介があった。
「近藤康太郎さん」とタイトルに出しながら脱線もはなはだしいが、『思考の整理学』のほうに脱線させてもらう。
私もちくま学芸文庫の版をもっているが、定価570円とあったが、その販売部数がなんと257万部とあった。
どうもお金の方に目がくらんで申し訳ないが、印税が定価の10%として50円/冊としてもざっと計算しても1200万円くらいの印税が入ったことになろうか。
それ相応に所得税を払われたとしても5、6百万は所得に入ったことであろうか。なかな貧相な私などの想像をはるかに超えている。
外山さんは英文学者であったが、今年になって最近亡くなったと新聞で読んだ。96歳か95歳かであった。
(2020.9.16付記)近藤康太郎さんの9月12日の書評には外山さんの独自性が書かれてある。それは知的活動を3種類に分ける。
(1)既知のことを再認
(2)未知のことを理解
(3)まったく新しい世界に挑戦
(1), (2)ばかりで(3)に挑戦する人が少ないと外山さんが嘆くとある。
かくいう私も(1)、(2)くらいで(3)には挑戦できていない。
まさに(3)に挑戦しようとする人として、近藤さんのことを前のブログで紹介したつもりである。それに彼の先生である、武藤徹さんのこともそう紹介した。