昨夜は1週間に1回のzoomによるドイツ語のクラスであった。
ここで、今まで聞いたことがない話になった。これはドイツ語で果物を意味するObstはリンゴ("Apfel)、ナシ(Birnen)、桃(Pfirisiche)の3つであり、他の果物はObstとは言わない、S”udfr"uchte(南の果物)だという。こういう話はどこでも聞いたことがなかった。40年以上のドイツ人のR氏とのつきあいだが、こういうことを聞いたのははじめてだった。
もちろん、ぶどう(Trauben)とかイチゴ(die Erdbeeren)とかはドイツに昔からあるのだが、それらは普通にはObstとしては思われていないらしい。
KさんからObstとFruchtの違いを聞かれたR氏は明確には答えられなかった。
Trauben(ぶどう)はもちろん果物として食べるブドウ(Esstrauben)もあるが、それよりもワインをつくるブドウ(Weintrauben)というのが主である。
独独辞典にObstとFruchtの違いが明確に述べられているかと調べたが、あまり明確ではない。
Obstの説明はこうである。die mst s"ussen und saftigen Fr"uchte (von B"aumen und Str"auchern), die man (roh) essen kann, wie z.B. "Apfel, Bananen oder Pfirische.
(たいてい甘くてジューシーな果実(木とか灌木からとれる)、生のまま食べることができる 。例えばリンゴ、バナナ、桃のような。)
ではFruchtの方の説明はどうか。das mst an B"aumen und Str"auchern w"achst, gegessen werden kann und mst s"uss schmeckt: "Apfel Bananen, Erdbeeren und Orangen sind Fr"uchte.
(たいてい木や灌木で育ち、食べられて、甘い味がする:例えばリンゴ、
バナナ、イチゴやオレンジはFr"ucteである)
どうも区別がよくわからないが、独和辞典にこんな表現が出ていた。
Danke f"ur Obst und S"udfr"uchte. (まっぴらごめんだね)
(注)柿は最近ではder Khaki カキとして、果物店で売られている。あるドイツ人は柿はスペインから来たとか言っていたが、たぶん日本からスペイン経由でドイツにも入ったのではないかと思われる。