『元気が出る数学の授業』(東京図書)という本を購入した。実はこういう題の本を書いたらどうかと私自身が思っていたから、新聞広告を見てすぐに注文したのである。
取り扱っているトピックがわるいことはないのだろうが、ちらっと見た感じでは私の期待ははずれた。いやこの本の存在の意義がないとか言っているのではない。私が本のタイトルから期待していたものと比べてあまりに外れていたからである。
いや私ならどういうことを書きたかったと言われても私自身がよくはわからないのだが、すくなくともこういう本を書きたかったという気はまったくしなかった。
もうちょっと数学に真正面から取り組むという気概が必要なのではないかという感じがしている。じゃあ、お前ならどういう風に書くのかと言われたら、口ごもってしまうだろうから、これも一つの解ではあるのかもしれないのだけれど。
いや、こういう本を書くのが難しいということなのかもしれない。