ボールと戯れている、猫は普段は怠惰な猫であっても、ボールが転がるとそれを追いかける。
それと同じように「日常生活ではよぼよぼ歩いていても、テニスコートに来たら、ボールを追いかけるだろう」とはテニス仲間の I さんが冗談交じりに、かつ、半ば本気で先日そう言っていた。
この類推がおもしろくて笑ってしまったが、それはいまの私は近い。普段の生活で走ることはもちろん、飛び跳ねることもない。昨夜はお盆の中日であったが、やはり私たちのテニス仲間は私も含めて9人が集まった。
いつもは参加できないMさんもお盆でお休みというので、久しぶりに来られた。T 市の市営のテニスコートを借りているので、年末と年始のときには施設が閉鎖されるので、使えないが、それ以外には雨天とかの都合でコートが使えないときを除いて誰か仲間の人がテニスをしている。
さすがに昨夜は私たちのクラブ以外には誰も8時過ぎまでコートを使っていなかった。だが、火曜の夜となれば、ひょっこりとやってきても誰かがテニスをしているので、絶対にテニスができるというわけである。
この習慣はもともと私の妻がテニスクラブ「ひまわり」を主宰し出したころからの伝統である。もう5,6年前に妻がその運営から手を引いて、運営の主体はSさんに移った。
Sさんがコートの借用の手続きをしたり、会員の連絡をしたりと組織をしている。私の役目は会費の徴収と保管、ボールの保管と新しいボールの購入等である。コートの予約を雨天等でキャンセルするかどうかの権限というか義務も負っている。
月の会費は2,000円であり、それ以外に不定期に来る人は1回500円の参加費を払えばよい。もっともある程度メンバーとのなじみがないと続けてくることは難しいらしい。それでもある程度テニスのボールが打てる人たちが毎回7,8人は集まるというのは有難いことである。