物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

三角法の歴史

2023-03-02 13:17:59 | 数学

数学史の本の三角法の歴史について書かれた章を昨日読んだ。天体の計算とか土地の測量とかで三角関数の表が必要だったらしく、三角関数の表が何回もつくられたらしい。そしてそのときにいま三角関数の公式として知られている式が使われたという。

 

それにいま対数として知られているものも元は三角関数の積を和に変える公式からヒントを得て、かけ算、割り算をたし算、引き算に変化させるということもそこに起源があるらしい。数の計算で割り算とかかけ算はたし算とか引き算に比べて時間がかかるからである。

 

対数は天文学者の寿命を2倍に延ばしたとかといわれる。もっともそのために対数表をつくることに生涯の少なからぬ時間を捧げた人がいたということらしい。それも複数の人が。いまでは対数表も三関数表も手元におく必要がなくなって久しい。関数電卓という便利なものができたからである。

 

初期には三角法は幾何学の一部であったが、いまでは三角関数は解析学の一部となっている。これは振動現象や波動現象の解析に三角関数が使われているからである。


していた仕事を忘れていた

2023-03-01 13:37:31 | 本と雑誌

していた仕事を忘れていた。これは前に入力していた原稿があるのを忘れていたという話である。あるファイルを探していたら、図の入力ができていないファイルがあることに気がついた。それで「ああ、これがなかなか仕事ができないと思った原因だったな」と思って仕事場に来たら、このファイルですでにすこし図の入力をしているファイルがあることに気がついた。

そういう仕事をしていたことも忘れていたのである。いろいろ多くのフィルをつくっているので、それらを探しているうちに、できていないと思っていた仕事の一部をすませていたことに気がついた。

こういうことだから、私自身は懸命に生きているのだが、なかなか自分の思ったようには仕事がはかどらない。まあ、生きているということは幸せなことだから、生きているうちは懸命に努力をしてみようと思っている。

大学を退職した後に1,2年くらいの間、そのころまだ大学に在職しいた友人と数学のe-Learningのデータをワードでつくった時期があった。高校数学の代数的な部分のコースをほぼつくったのだが、三角関数の部分が欠けていた。一方、大学退職前の3年ほど「電気電子工学科ミニマム」という小冊子を編集した。その中に三角関数についても書いたが、それを敷衍してe-Learningの三角関数の章にできないかと考えているのだ。新しく見つけたファイルに少し既に図の入力をしていたが、なかなか完成をしていない。

これを完成させたいと今は考えている。たった一人の孫が今年小学校1年に入学するが、彼女が高校生なったときに祖父のつくったe-Learningで学ぶことがあるかもしれないなどと思い始めた。そう思うと仮想の話ではあるが、なかなかリアルに感じられることである。

私はあまり数学のよくできる方ではなかったから、数学のできない人の気持ちは痛いほどわかる。だから、そういう資料をぜひつくっておきたいと考えている。実際には孫が私のつくったe-Learningの資料で勉強するなどということはないだろう。それに普通に考えたら、彼女が高校生になったころまで私が生きていることもないだろう。だが、祖父である私からの遺産になればよいと考えている。