[画像]申し入れのため、国会内民主党幹事長室に入る政府外議員ら。TBSニュースiさんからお借りしました。
何かが起こる延長国会。
ついに民主党議員が立ちました。
民主党政府外議員30人が12月1日午後4時半、国会内幹事長室に押しかけ、小沢一郎幹事長本人に、「2009年12月1日 民主党幹事長 小沢一郎殿 小沢幹事長への要望書~政治主導とはマニフェストを実現することである~」と題する文書を提出しました。
民主党国会議員が大人数で幹事長室に押しかけ、直訴(要望)をしたのは政権交代後、初めて。
A4判1枚紙の差出人は、
民主党 衆議院
総務委員会
農林水産委員会
経済産業委員会
国土交通委員会
環境委員会
委員会有志一同
と記されています。
申し入れには、近藤昭一総務委員長、筒井信隆農水委員長、川内博史国土交通委員長ら常任委員長が入りました。派閥ではなく、所属委員会の有志が声掛けをするという実に民主党らしい「蜂起」でした。与党というものは、こういった「さわやかな党内抗争」によって、政権を前に押し出す力を生むことができます。
小沢幹事長のお膝元である「小沢グループ」からも筒井信隆さん、黄川田徹さんらが出席。
きっかけは先週の環境省政策会議での「地球温暖化対策税」をめぐる議論から「これでは国民のみなさまとの約束を果たせない」との危機感を持った環境委員会所属の2新人議員が、その後の財務・総務省政策会議での発言から、危機感を共有していることに気付いた当選5回生に相談したことがきっかけのもようです。
きょうの面会では、川村秀三郎・元林野庁長官、川越孝洋さんら60歳以上の新人議員が「戸別所得補償」などで幹事長に対して直接、意見しました。また、比例復活の30歳代という弱い立場のC議員、N議員(女性)が幹事長室から出る姿が颯爽としていて、その目が輝いていたのが印象的でした。
11月・臨時国会での運営不手際→12月・予算案編成→1月・通常国会召集→7月参院選という日程を考えた場合、きょうのタイミングで直訴しないと「国民との約束であるマニフェストが守れずに参院選に負ける」という強い危機感が政府外衆院議員の1割超にあたる30人が蜂起する事態になったのだと思います。参加した新人議員には地方議員出身者が多く、「(予算案編成期である)12月という月の大切さ」を知っている人が多かった、といえるのではないでしょうか。
与党・民主党に初めて自浄作用が働きました。
小沢一郎幹事長は「政府に伝える」と明言しました。なお、要望は非公開で行われ、冒頭の「アタマ撮り」取材も許可されませんでした。党側の同席者は、佐藤公治、樋高剛、吉田治の各副幹事長。
さて、要望書の全文やその他の出席者などの情報は、敬意をもって明日付の朝刊各紙に譲ることとし、追加情報はあす意向に更新します。
今回の蜂起は、特段の組織によるものではないと、当事者は説明しており、私もメンバーからして、そうだと思います。
この情報を知らず「要望」に加われなかったことを「悔しい」と感じた議員におかれましては、その悔しさを「行動」に変えることを願います。
なんとか、大丈夫かなあという気がしてきました。
3歩進んで2歩下がる民主党政権ですが、きょうはしっかりと1歩、前に踏み出しました。
時事ドットコム:マニフェストの実行要望=民主有志が小沢氏に
何かが起こる延長国会。
ついに民主党議員が立ちました。
民主党政府外議員30人が12月1日午後4時半、国会内幹事長室に押しかけ、小沢一郎幹事長本人に、「2009年12月1日 民主党幹事長 小沢一郎殿 小沢幹事長への要望書~政治主導とはマニフェストを実現することである~」と題する文書を提出しました。
民主党国会議員が大人数で幹事長室に押しかけ、直訴(要望)をしたのは政権交代後、初めて。
A4判1枚紙の差出人は、
民主党 衆議院
総務委員会
農林水産委員会
経済産業委員会
国土交通委員会
環境委員会
委員会有志一同
と記されています。
申し入れには、近藤昭一総務委員長、筒井信隆農水委員長、川内博史国土交通委員長ら常任委員長が入りました。派閥ではなく、所属委員会の有志が声掛けをするという実に民主党らしい「蜂起」でした。与党というものは、こういった「さわやかな党内抗争」によって、政権を前に押し出す力を生むことができます。
小沢幹事長のお膝元である「小沢グループ」からも筒井信隆さん、黄川田徹さんらが出席。
きっかけは先週の環境省政策会議での「地球温暖化対策税」をめぐる議論から「これでは国民のみなさまとの約束を果たせない」との危機感を持った環境委員会所属の2新人議員が、その後の財務・総務省政策会議での発言から、危機感を共有していることに気付いた当選5回生に相談したことがきっかけのもようです。
きょうの面会では、川村秀三郎・元林野庁長官、川越孝洋さんら60歳以上の新人議員が「戸別所得補償」などで幹事長に対して直接、意見しました。また、比例復活の30歳代という弱い立場のC議員、N議員(女性)が幹事長室から出る姿が颯爽としていて、その目が輝いていたのが印象的でした。
11月・臨時国会での運営不手際→12月・予算案編成→1月・通常国会召集→7月参院選という日程を考えた場合、きょうのタイミングで直訴しないと「国民との約束であるマニフェストが守れずに参院選に負ける」という強い危機感が政府外衆院議員の1割超にあたる30人が蜂起する事態になったのだと思います。参加した新人議員には地方議員出身者が多く、「(予算案編成期である)12月という月の大切さ」を知っている人が多かった、といえるのではないでしょうか。
与党・民主党に初めて自浄作用が働きました。
小沢一郎幹事長は「政府に伝える」と明言しました。なお、要望は非公開で行われ、冒頭の「アタマ撮り」取材も許可されませんでした。党側の同席者は、佐藤公治、樋高剛、吉田治の各副幹事長。
さて、要望書の全文やその他の出席者などの情報は、敬意をもって明日付の朝刊各紙に譲ることとし、追加情報はあす意向に更新します。
今回の蜂起は、特段の組織によるものではないと、当事者は説明しており、私もメンバーからして、そうだと思います。
この情報を知らず「要望」に加われなかったことを「悔しい」と感じた議員におかれましては、その悔しさを「行動」に変えることを願います。
なんとか、大丈夫かなあという気がしてきました。
3歩進んで2歩下がる民主党政権ですが、きょうはしっかりと1歩、前に踏み出しました。
時事ドットコム:マニフェストの実行要望=民主有志が小沢氏に
民主党の川内博史衆院国土交通委員長ら同党有志の国会議員約30人が1日午後、国会内に同党の小沢一郎幹事長を訪ね、子ども手当の支給やガソリン税の暫定税率廃止など衆院選マニフェスト(政権公約)を実行し、来年度予算に反映させるよう要望した。
これに対し、小沢氏は「政策は政府が決定するが、要望は伝える」と述べるにとどめた。鳩山政権では、政策決定の内閣一元化を進めており、小沢氏は政府の政策には関与しない姿勢を堅持している。(2009/12/01-19:26)