宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ちょっとしたクイズです 政権交代後初めて、参議院で首班指名決選投票

2011年08月30日 08時43分19秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意


 あすで220日間の会期も終わりますので、ホッとしたいところですが、なかなか代表選の後は、スッキリしないのも事実。

 ということで、ちょっとしたクイズです。クイズというか、アタマの体操。ここ4年間の政治の流れを反芻するのにいいと思います。

 きょう午後1時半から参議院本会議が開かれ、菅内閣からの総辞職の申し出を受け、首班指名選挙が行われます。

 意外でしょうが、昨年夏の第22回参院選で当選した、谷亮子さん、三原じゅん子さん、竹谷とし子さん、石川崇弘さん、松田公太さんらにとっては初の首班指名選挙となります。

 そして、参院の首班指名は1回目は当選者が出ず、野田佳彦さんと谷垣禎一さんの決選投票になる見通しです。

 前回の決選投票は、政権交代前の平成20年(2008年)9月24日(水)以来3年ぶりとなります。

 ちなみにこの決選投票では、与党党首の麻生太郎さんではなく、野党党首の小沢一郎さんが当選し、衆参で別々の人物が当選しており、両院協議会の結果、衆議院の院議を優先し、麻生太郎さんが首相となっています。

 このときと違い、今回は、参院の決選投票でも野田佳彦さんが当選する見通しです。

 野田佳彦さんvs谷垣禎一さんの決選投票で、公明党がどう行動するかなどが注目です。例えば、いまだに「自公」というようにあたかも両党が一つの政党のように書く人がいますが、はたしてそうでしょうか。与党・国民新党も政府外議員が1回目に「亀井静香」と書くハプニングがあるかも。

 結果は野田さんが首相になります。

 しかし、デモクラシー(民主政治)はプロセスが大事です。

 きょうの参議院本会議は、ここ4年間の政権交代前後の衆参ねじれに思いを巡らすイイチャンスだと思います。参議院の記名投票採決(堂々巡り)は1回20分程度ですから、そんなにくたびれません。

 この辺のことを、新聞が全然報じていないので、とりあえずブログを更新してみました。

 プロセスが大事です。それと、安易に内閣不信任案などをもてあそぶと、どれだけの時間のムダがでるかということも感じていただきたいと考えます。

 首都圏にお住まいの方は、午後1時前までに、参議院議員面会所(地下鉄「永田町駅」が近く、「国会議事堂前駅」も可能)に行くと先着順(定員あり)で傍聴券をもらえます。10歳以下のお子さんはダメだと思います。小学校5年生以上なら夏休みの宿題にもいいかもね。

 こういうのをみてもらえると、当ブログが「3党合意」のことにこだわった理由も分かっていただけると思います。