【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

麻生副総理のケータイが鳴るハプニングがNHK国会中継で全国に放送される 高支持率のおごりか?

2013年10月17日 19時59分22秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 2013年10月17日(木)午後2時18分過ぎののNHK国会中継で、麻生副総理・財務大臣のケータイ電話が鳴るハプニングがありました。

 これは衆議院本会議の代表質問2日目で、公明党の井上義久さんの質問中の場面。井上さんのマイクに明らかに、ケータイ電話のスタンダードな着信音が響きました。


[写真]机の下でケータイの電源を切ったと思われる麻生副総理(左)に視線を落とす安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]ケータイが鳴った照れ隠しからかイスに深くもたれかかった麻生副総理(左)。演壇は質問する井上さん=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]イスにもたれてメガネをはずす麻生副総理(左)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。



[写真]内ポケットに手をやりケータイを確認したと思われる安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。


[写真]日程表を取出し、ケータイを確認したことをごまかしたと思われる安倍首相(右)=NHK国会中継、2013年10月17日、筆者(宮崎信行)撮影。

 この後、安倍首相は、内ポケットから「日程表」(その日一日の予定を前日に秘書(官)が打ち出したA4判の紙)と思われる紙を確認しましたが、ケータイを確認したことを吾かました可能性もあります。

 連立与党である公明党の質問中に麻生副総理がケータイを切り忘れたことは、連立与党の気安さなのか、それとも公明党軽視の本心が見えたのか。

 いずれにしろ、高支持率のおごりであることは間違いありません。

 「このような財務大臣に消費税を上げられたくない」との声も自民党・公明党支持者からも出そうです。やはり身を切る改革、定数削減がより必要になったといえそうです。

 それにしても、ひな壇にいる副総理に電話してきたのは誰でしょうか。麻生さんの場合は親族に皇族もいるので、なかなか聞きづらいところです。

 吉田総理や岸総理も、ケータイがある時代ならばこのように対応したのでしょうか。このような日常風景の総理、副総理を見ていると、まるっきり庶民の出身である野田佳彦さんや菅さんが1年以上総理をやったのは大変な苦労だったことを、改めて確認したハプニングでした。