[画像]民主党3期の中根康浩さん、2013年10月30日(水)、衆議院インターネット審議中継から。
民主党の党勢回復のために、岡田押し、玉木押しばかりしていると、民主党のトータルな力を引き出せないので、きょうは
3期生の元経済産業政務官の中根康浩さんを取り上げたいと思います。
先の通常国会でも大変にがんばっておられるので、きょうの質疑がどうこうではなく、ぜひ一度独立したエントリーで取り上げさせていただきたいと思っていました。
中根さんはずっと所属している厚生労働委で、午前中は質問。
「これだけ短い会期に、社会保障制度改革プログラム法案(185閣法2号)を審議しなればならない」
「消費税を上げた増収分5兆円を全部、社会保障に充てていいんですよ、いや年金(の国庫負担分)の充実に2・5兆円を入れるから、あとの2・5兆円を全部(年金以外の社会保障に)あてたっていいんですよ」
と自ら弾よけ隊長になりながら成立させた「社会保障と税の一体改革法」にもとづき、消費税増税分をすべて社会保障にあてろと激しく迫りました。
中根さんは「きょうは傍聴席に介護保険の要支援者の方も見えています。介護予防のための予算を充実させてほしいが、プログラム法案では、自治体が運営基準と単価を決めることができるようになっているが、(予算のここ数年の)5%の伸びを3~4%にしろ、というキャップ(歳出上限)がかかっています。介護分野で働く人の賃金が下がるのではないか。きょう傍聴に見えている方の心配を払しょくできるのか」と迫りました。
中根さん、厚労委を足早に移動して、開催中の、衆・消費者問題に関する特別委員会に移動。「集団的な消費者の被害の民事救済特例法案」(183閣法60号)でも質問に立ちました。
「加害者側は被害者の善意につけ込んでおり、いまだにこういった消費者被害は、「だまされた方が悪い」という認識もあります。場合によっては、自死・・・というのかな、自殺ですね、という最悪の事態になることもあります。そこで、救済策として消費者庁ができました。ただ、4年経っても、まだまだ世の中が良くなったという気になりません。ぜひ、消費者庁はもっと尖がってほしい(とんがってほしい)」とエール。
「岡崎の人は忠義に篤い」と言われ、日本一有名な岡崎出身者の徳川家康も、団結心の篤い御家来衆のおかげで天下をとれました。自民党の小泉・安倍内閣で、官房副長官や法相をつとめた弁護士議員は東京地検特捜部との連絡役をつとめて、小泉・安倍の顔を立てながら、汚れ役もしました。
中根康浩さんもけっして、民主党代表・ネクスト総理として、選挙の顔になるタイプではありませんが、秘書、市議、幼稚園長を経て、国会議員となり、昨年の与党内で総理に後ろから鉄砲が飛んでくる訳の分からない場面でも、平成の鳥居守忠か、服部半蔵か、酒井忠次か。すばらしいステイツマン。選挙で負けた後、ぎりぎりで比例復活で議席を維持できた人って、こういう中根さんのように見るべき人がいることが多いんです。志がある政治家はぎりぎりの局面で強い。それはきれいごとではなく、やはり志がないと、政治家は割りに合わないのだろうと考えます。
中根さん、もっと尖がってください。がんばれ中根、負けるな中根。
◇
2013年10月30日(火)、召集3週目に入り、法案が審議入りしてきました。
委員会審議では、
「国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案」(183閣法75号)、
「消費者の集団的な財産被害の民事訴訟の救済特例法案(183閣法60号)」。
そしてこの日の一般質疑を経て、
「自動車運転重過失の処罰強化法案」(183閣法52号)、
「薬事法を改正して医薬品、医療機器の品質・有効性・安全性を確保する法案」(183閣法73号)、
「再生医療の安全性を確保する法案」(183閣法74号)、
「電気事業法改正法案(電力システム改革法案)」(185閣法1号=通常国会廃案の再提出)
の6本が委員会趣旨説明を終えています。
なお、本会議で議論した「産業競争力強化法案」が早くも経産委で渋滞して審議入りできておらず、嵐の予感、なきにしもあらず。
【2013年10月30日(水) 衆・農林水産委員会 一般質疑】
衆院の各委員会では、大臣の所信に関する一般質問が行われました。自民党政府は内閣改造は見送りましたが、9月末に副大臣・政務官の大多数を入れ替えています。
2009年初当選の小泉進次郎・内閣府政務官に対して、民主党の玉木雄一郎さんが対決しました。
2009年初当選では、自民党はシンジローさんか斎藤健さんら4人、民主党では玉木雄一郎さんら5人がしのぎをけずっています。
玉木さんは農水委ですが、「TPPについて聞きたい」と交渉チームが置かれている内閣府の小泉政務官を呼びました。復興庁の政務官を兼ねていることもあり、「TPPは被災地の復興のどう影響するか」との質問からスタート。
進次郎は「先週も宮城県の沿岸部を周り、亘理では「もう一個」というイチゴが新しくできて、初出荷を迎えました。被災地の取り組みを後押しするのが復興庁です。そのうえで、今の質問にお答えすれば、TPP交渉で年内に妥結することが大事だ」
とても前置きが長い答弁。
玉木さんは「いつも歯切れがいい小泉政務官ですが、亘理町には私も何度も行きましたが、施設園芸の関税率は低いんですよ。さて、自民党の公約集Jファイルで「聖域を守る」としていますが、甘利明TPP相は「守るべき聖域がどの品目か決まっていない」と答弁していますが、それでいいのでしょうか」と質問。
進次郎は「今まで政府として、586品目だ、と特定したことはなく、守るべきものは守る」と語りました。
ここで、自民党議員から、党のスターを守るために、「おい、大臣に答えさせろよ」とヤジが飛びました。でも、玉木さんは「いや、私はあえてTPP部局に聞いております」として、農水委を所管する林農相ではなく、小泉内閣府政務官への質問を続行。
玉木さんは「守るべき聖域とはいったいどの項目ですか」と党と、進次郎は「たびたびで恐縮ですが、TPPは今交渉中です。そのうえで、聖域とは何かと問われれば、聖域とは、守るべきものは守るということです。」
別人格とはいえ、小泉首相の「聖域なき構造改革をすすめるわたしに対して抵抗する者はすべて抵抗勢力」の、「抵抗勢力とは何か?」の問答に似てきました。ちなみに、玉木雄一郎さんは小泉内閣の内閣府大臣秘書官なんですね。
玉木・小泉論争はさらに続き、小泉政務官は「はっきり言えたら楽なんですが、そうなると交渉もできない。衆議院のご決議、参議院のご決議、自民党の意見も含めてやっていきたい」としました。そして、西川公也・自民党TPP特命委員長の発言について問われると、進次郎は「西川TPP委員長は党の委員長なので、答弁できません」として、政府と党を分離することで、リスクヘッジをしながら落としどころを探る、自民党の「内閣と党の二元政治」が復活してしまいました。
玉木さんは最終的には、林芳正農相との問答を選び、「関税定率表の586品目なんだから、それをここで答弁したら日本の国益が不利益になるのかわからない」と問うと、林農相は「玉木さんも関税定率表を持っているだろうけれども、その586品目を国会で示すことは相手国にも伝わるので答弁できない。たとえば、米と言った場合に58品目があるから、それに言及したら、与党も野党も関係なく交渉に不測の影響を与えるので、答弁できない」。これに対して、玉木さんはぽつりと、「つまり(5項目586品目にしろ、コメの1項目56品目にしろ)譲る前提だから、答弁できないんですよね」との鋭い指摘。林農相は「譲るという前提ではない」としました。
【同日 衆・経済産業委員会 一般質疑】
玉木さんはこれに先立ち、衆・経済産業委員会にも登場。先日、毎日新聞社説で実名入りで評価された東京電力福島第一原子力発電所の予算委質問を継続。
「私は揚げ足とりの質問はしないし、漁民のみなさんに風評が出るような質問はしたくない。先日の予算委員会に続いて質問するが、私は政治家としての1期目に大震災を経験し、政治家としても人としても人生観が大きく変わった。廃炉には40年かかると言われているので、政治家として一生かかわっていきたい」と述べました。
そして、先日の予算委での田中俊一・原子力規制委員会委員長の答弁(2013年9月8日の安倍首相の国際オリンピック委員会での「状況は完全にコントロールされている」との発言について、「規制委員会は政治の言葉を追認してはいけない」と面前で、釘をさしました。
2009年初当選対決としては、玉木さんの貫録勝ちでした。2期生というと、赤松広隆・衆議院副議長は、与党第1党の責任者(党首は入閣)をした経験があります。やっかみなど関係なく、玉木さんを一気に代表・ネクスト総理にすれば、3年ぐらいで政権交代して、先輩たちも国政復帰ができるのではないでしょうか。
もちろん、代表選に玉木さんが出るのを推薦したいですが、岡田克也さんが出馬の意向を示せば、1秒でそちらに駆けつけます。岡田さんの義理のお兄さんんは第2次小泉内閣の村上誠一郎・内閣府担当大臣です。小泉首相が岡田克也ネクスト首相の力を封じるために村上さんを大臣に取り込んだという説が有力です。閣僚適齢期だったので違和感はありませんでしたが、やはり今振り返るとそう考える方が自然です。一方、玉木さんは小泉内閣で行政改革担当大臣の事務秘書官を3大臣通じてやり、村上大臣のときに、民主党総支部長に就任。
いわば、玉木さんは逆に村上大臣から岡田民主党に取り込まれたのです。そして、小泉ジュニア進次郎さんと数奇な運命で2009年初当選同期になったのです。だから、玉木さんはもう44歳です。政権を取れない民主党など存在意義がありません。玉木さんを使うなら一気に代表。そうでなければ政務官から。たとえ失敗しても、20年後に財務大臣で「ああ、そういえば玉木っていうのいたね、全国にポスター張っていた」ということでも、大平正芳さんが蔵相になったよりも若い。ぜひ、政権交代ある二大政党政治のメリットで、政治家の人材の新陳代謝もしていきましょう。先週月曜日の予算委質問のため、その前週末、玉木さんは地元に帰れませんでした。地元では不満の方もいるでしょうが、しっかりと鍛えた足腰で、ジャンプしてもらわないと、日本全国民主党が困りますので、どうぞご理解ください。もちろん、岡田さんが代表選立候補の記者会見をするときは、1秒で消防士のように駆けつけます。
2013年10月30日(水)の衆議院文部科学委員会では、小渕優子委員長が就任あいさつ。少子化担当相、党幹事長代理、アベノミクス国民運動本部長を経て、文部科学委員長。大学院で政治学の専門的な教育も受けています。女性議員では、野田聖子さんら先輩がいますが、初の女性の自民党総裁、さらには女性首相となると、小渕さんでしょう。おそらく野党期に自民党総裁に選ばれる可能性が見えてきます。で、やはり、女性が女性政治家を物心ともに応援するようにならないと。
経世会、宏池会、連合、創価学会。党は違えど、良い日本のためにしっかり足腰を強化していきましょう。
参議院内閣委員会。水岡俊一委員長は、民主党で前議運理事、日教組出身。衆院側で特別委ができている、NSC、特定秘密保護法案、さらに総合特区法案などの今国会の成否で、この人員配置は、頭に入れておきたいポイントです。#kokkai
#kokkai 参院内閣委。忘れていましたが、古屋圭司国務大臣は「死因究明を担当する大臣」も兼ねています。そもそも、なぜ官邸の長い安倍首相らがこの担当をつくったのか。「情報公開国会」となっていますが、「見出しすら立たない情報」もしっかりやってほしいところです。
衆・総務委員会は高木陽介委員長。前任の北側一雄委員長から引き続き、公明党がつとめます。参・総務委員長も公明党の山本香苗さんですから、「地方議員の公明党」としてやりやすいでしょう。#Kokkai
小泉進次郎内閣府政務官が参・内閣委であいさつ。上川陽子総務副大臣が衆・総務委であいさつするなどして散会。衆・総務委員会は次回は31日木曜日午前9時から。#kokkai
人事院総裁が一般職国家公務員の給与状況について報告。配偶者の休業に関しても。参議院総務委員会。webtv.sangiin.go.jp/silverlight/in… #kokkai
成長戦略について「今回の成長戦略は策定してからがスタートである。実行なくして成長なし」と甘利大臣が答弁し、民主党政権のメニューと(ほとんど)変わらないことを認めました。ただし、「実行」ということについて、国会内外にいる民主党員は、勉強しないといけません。 #kokkai
「規制そのものがユーザー目線である必要がある」と茂木大臣が答弁し、規制はあるていど必要との認識。「ユーザー目線の規制」とは、いかにも経済産業省の官僚が書いている気がします。#kokkai
防衛省は政権交代後、「自衛隊法改正法案」(183閣法63号)しか提出していないんですよ。しかも未成立です。それで自衛隊の任務遂行に問題がなければそれでいいでしょう。だから、防衛大臣の答弁の回数は少ないのは当然でしょう。変なこと言わないでください。#kokkai
#kokkai 衆議院安全保障委員会では、自衛隊法改正法案(183閣法63号)について、民主党の中川正春元防災相が質問中。shugiintv.go.jp/jp/index.php
衆・安保委の中断は、参・外交防衛委員会での、防衛大臣、外務大臣のあいさつ待ちのようです。ちなみに、建物は地下鉄1駅近く離れているので、公用車で移動すると思います。#kokkai
厚生労働省。佐藤茂樹副大臣は労働、福祉、年金。土屋品子副大臣は医療、介護、子育て。主に担当すると両者が答弁。参議院厚生労働委員会。#kokkai
臓器移植法にもとづく、実施状況に関する定例の報告。田村厚労相「1162名に感謝状」。参院・厚生労働委。webtv.sangiin.go.jp/silverlight/in…
#kokkai 赤羽一嘉・経済産業副大臣(公明党)は「就任後10か月間、週2回福島に行っている」。参・経産委。以前は、財務副大臣として、日本銀行金融政策決定会合にも出ていました。
#kokkai 石原環境相がきょうのあいさつで「独立行政法人JENSを解散し原子力規制庁に合併する法案を」今国会に提出【します】と言いましたが、先週金曜日に提出【しました】です。原稿を事前に用意しているのはいいのですが、当日チェックできる政治的なスタッフの充実が望まれます。
#kokkai 総理にはどんどん外遊してほしいですが、午後1時から総理不在の衆院本会議で審議する「産業競争力強化法案」は、経済産業省が書いているので、「合併企業への減税措置」が入っていません。私は認定企業に、後々減税措置があるのか総理に答弁してもらった方がいいと思います。
自民党云々というより一党独裁は暴走し、国民を圧迫する。 なぜ今夏の参院選で特定の党だけを勝たせるようなことにしたのか。 野党の無力が嘆かわしい。 自分の首を絞めることになると気づかないB層も気の毒だ。
#kokkai 生活の玉城デニーさん、社民の照屋寛徳さんが沖縄の環境アセスメントについて質問するようです。衆・安全保障委。shugiintv.go.jp/jp/index.php?e…
#kokkai @lady_smoker_ @nanika0P 議事録を見てください。防衛省は、小野寺五典大臣が就任してから、法案成立は一つもありませんよ。防衛省が改正法案をあわててださない日本は平和で良い国でしょうが。kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugii…
沖縄米軍施設の名護市への返還は、「年間の市に入る借地料が年1・5億円になるので、いっぺんに返還すると、市への財政の影響が強いので一括で返還しなかったと聞いている」と小野寺防衛大臣が答弁。けっこう透明な審議になってきています。#kokkai
しばき倒すぞ!RT @suigyu703 指名されなけれが大臣といえど答弁できないのが国会のシステムなのに「小野寺五典防衛大臣は、就任から10か月間、ほとんど答弁をしていませんが」とか相変わらず元日経政治部記者で民主党員の公式垢もどきが印象操作に励んでいるよ。#kokkai