【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

玉木雄一郎さんNHK国会中継で「2009年初当選で大震災、生き様変わった」衆予算委 嫉妬を突き抜けろ!

2013年10月21日 23時59分59秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

(このエントリーの初投稿日時は2013-10-22 15:06:24)

【衆・予算委 2013年10月21日(月) 予算の実施状況に関する基本的質疑】

 二階俊博・新委員長のもと、黄金の3年間の衆予算委がスタート。安倍首相は6月の参・経済産業委以来の委員会答弁となりました。

 先の通常国会から、委員としては唯一続投となった玉木雄一郎さん(香川2区)が質問に立ちました。

 玉木さんは

 「私は2009年初当選でございます。政治家としての1期目に、あの東日本大震災と原発の事故を経験しました。大変衝撃的な出来事で、私の生き様を変えたと言っても過言ではありません。廃炉には30年以上かかる。ということは、私が政治家を続けている間、この問題にずっと向き合っていかなければなりません。そういう覚悟を持っております

 と切り出しました。

 玉木さんは現在44歳。

 で、大変内容の良い質疑でした。この日は、自公民3党から、石破幹事長ら9人が質問しましたが、NHKニュースウォッチ9では、玉木質問が最初に取り上げられました。朝日新聞などの政治面でも詳報されているし、9月8日のIOC総会での総理発言を受けた「原発20キロ圏内の外洋の放射性物質の調査は東電しかしておらず、原子力規制庁も調査する」という雑報が見出しが立って各紙総合面に載っています。

 2009年8月30日第45回衆議院議員総選挙では、自民党の斎藤健さんも質問に立ちました。ただ斎藤さんらは初当選時の年齢が高く、同党では、小泉進次郎・復興政務官が唯一の2009年初当選組の総理候補ということになります。

 玉木さんと同期当選で、群馬3区で自民党2世新人に敗れた、柿沼正明・(前)総支部長(48歳)は「仕事をしていてNHK国会中継を見ていなかった」と照れ笑い。そのうえで、「同期として玉木の抜擢は励みになるし、私は民間に転じましたが、(引き続き政治活動を続けている)候補者(予定者)はみんな喜んでいるんだろうと思う」と語りました。柿沼さんは自らの身の振り方について、引退は否定しながら、「しばらく民間の空気を吸ってみたい」 と語りました。

 嫉妬(ジェラシー)というのは、旧約聖書の第1章の4番目(「創世記」の「エデンの園」の「カインとアベル」)からあります。人類最初のアダムとイブ(エヴァ)の長男が持ったのが最初です。それくらい昔からあり、嫉妬というものを肯定するのが人間の生き方です。だから、嫉妬があるのを前提にして、力あるものへの嫉妬を突き抜け、守り抜く。そして、この代表でないと勝てないという、蜘蛛の糸にするのが、政権交代ある二大政党政治のダイナミズムです。

 世代交代をおそれる必要はありません。下野した政党が、70歳代の安定感のある代表で政府に対峙し、次の総選挙をめざしてもいいでしょう。谷垣さんみたいな。

 2009年政権交代の熱狂と挫折が終わり、私はこれから、「国民が総理大臣をつくっていくストーリー」というものを少しずつ提示していきたいと考えています。

 これを書いている途中に、きょう(2013年10月22日)、タモリさんがフジテレビ「笑っていいとも」が来年3月で終了すると番組内で発表したという大ニュースが飛び込んできました。時事通信の号外で知りました。32年間やってきたということで、継続は力なりという感じがします。ぜひ、これから32年後には、原発をしっかり廃炉、しっかり収束して、「笑っていいかな?」「いいとも!」という日本にしたい。