【平成27年2015年7月6日(月)衆議院我が国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会】
「2015年日米防衛協力のための指針いわゆるガイドラインの国内実施のための安全保障2法案」(189閣法72号、189閣法73号)の地方公聴会が、沖縄県那覇市と埼玉県さいたま市で開かれました。ちなみに、さいたま市は特定秘密保護法(昨年12月10日施行)の参院の地方公聴会も開かれており、東京以外の主要都市ということで、やや安易に選ばれているような気もします。
那覇市での公聴会は、ニコニコ動画さんが生中継しました。先日の衆・憲法審査会の高知市での地方公聴会も生中継しており、素晴らしいことだと思います。
<iframe style="border: solid 1px #CCC;" src="http://live.nicovideo.jp/embed/lv226897855" frameborder="0" scrolling="no" width="312" height="176"><a href="http://live.nicovideo.jp/watch/lv226897855" data-mce-href="http://live.nicovideo.jp/watch/lv226897855">【稲嶺名護市長らが参考人で出席】衆議院 平和安全法制特別委員会 沖縄地方参考人会 生中継</a></iframe>
ここ3年ほど、地方公聴会の内容を、国会内での審議に反映させて質問することが増えており、ていねいな日程で反映させていく必要があるでしょう。
いかんせん、95日間の大延長国会ということで、法律の成立、年度内施行は確実な情勢となっていますが、今週は、野党が「武力攻撃事態対処法」の改正条文への対案を議法(議員立法)として衆議院に提出する見通しで、できる範囲内での改善が図られる見通しです。
参議院でも特別委員志願者が勉強を進めています。その中に、来夏改選組が多いのが、国を思う国会議員が日本はちゃんといるんだ。という思いを強くさせます。
【同日 参議院行政監視委員会】
一般質疑がありました。橋本行革・中央省庁再編法施行の際に、参議院の決議により、旧総務庁行政監察局が、総務省行政評価局になった経緯から、参議院だけに設置されています。きょうの委員会でも、政策評価に関する決議が採択され、総務省行政評価局の存続に対する参議院の期待が全会一致で示されました。
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さて、日本時間のきょう未明(現地の2015年7月5日日曜日夜)、EU、ユーロからの緊縮財政要求を問う、ギリシャのチプラス首相政府の国民投票で、反対が6割を超える圧倒的多数の民意が示されました。チプラス首相は「民主主義の勝利だ」と語りました。
今後は、ギリシャの政府債務のリスケやEUやIMFからの追加支援などをめぐる、瀬戸際外交が続くことになります。長期的にユーロ、EUが懸念材料を抱え込んだことは確実で、ヨーロッパ、世界をめぐる不透明感が中期的に続くことが避けられない情勢となりました。
とりあえず、短期的に、円は対ユーロのみならず、対ドルでも価値を上げています。欧州債券安(長期金利上昇)は不可避なことから、米の公定歩合利率の利上げが、9月以降、場合によっては越年する可能性もありえることから、一時的に円の価値が上がり、日本経済が底上げされるかもしれませんが、不透明、変動性(ボラティリティ)が高まることはまちがいありません。
こちらの「安全保障」も大切になってきます。
我々の民族の現代文学の始まりである漱石の「坊っちゃん」さながら、踏み倒しても平然としているかのように見えなくもない、チプラスさんの姿が少しだけうらやましい気もします。
きょうは以上です。