(このエントリー記事の初投稿日時は2015年7月19日午後11時で、それから、14日付にバックデートしました)
政府は、平成27年2015年7月14日(火)、「ドローン規制のための航空法改正案」(189閣法75号)を提出しました。
95日間の大延長国会に6月25日に突入して3週間、新規の閣法提出がこれが初めて。衆参国交委は、6本の政府提出法と北朝鮮経済制裁延長決議の審査を7月3日までにフィニッシュしていました。このため、与野党の委員長・理事の了解を得て提出したと考えられます。国交省は「非予算法案」と断って提出。同省航空局執筆法案は、独法改革法案のごく一部を除けば今国会初めてのようです。
すでに衆議院で可決し、参議院に送られた前国家公安委員長古屋圭司衆議院議員らが出した法案(189衆法24号)は、首相官邸、国会議事堂などに加えて、民主党修正で、原発上空などのドローン(小型無線飛行機)の飛行を禁じました。
今回政府が出した法案は、空港上空、民家密集地上空について、「国土交通省の許可」を盛り込んでいます。夜間の飛行にも、「国土交通省の許可」 を要します。
施行は、公布の日から3か月以内の政令で定める日。
ひょっとすると、参議院では、衆法と閣法が同じ委員会に付託される可能性がなくはないと思います。
なお、衆参の財金委と、衆参の環境委も閣法審査をフィニッシュし、衆参消費者特委は初めから閣法がないと付記すると、「しー、黙ってろよ!」と言われそうです(笑)
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(このエントリー記事の初投稿日時は、2015年7月16日で、それから14日付にバックデートしました)
羽田雄一郎さんら、民主党、公明党、無所属クラブ、生活の党と山本太郎となかまたちの4党の参議院幹事長らは、
延長国会3週目となる、平成27年2015年7月14日(火)、1票の格差を2倍未満のための参議院選挙制度改革のための「公職選挙法改正案」(189参法10号)を提出しました。
参議院で先に審議し、可決すれば、衆議院に送られ、両院の可決で公職選挙法が開催されます。会期は9月27日(日)までですが、安保法案(189閣法73号、189閣法74号)をめぐる与野党対立で、審議が長期間空転する可能性もあります。
法案は、公職選挙法別表に定めた「選挙区」を、参議院発足以来の1県1区(旧地方区)から、複数の隣接県を1区にする合区を実施。さらに定数是正を組み合わせるため、日本全体で、選挙区、比例代表ともに、1票の格差を2倍未満にする法案です。
合区県では、両県の選挙管理委員会が集まり、「参議院特定選挙区選挙管理委員会」を設け、その規則の策定を当該自治体に求めます。
選挙区内でのマイク(拡声器)は、街頭宣伝カー(宣車)や練り歩き(桃太郎)などを通じて、同時期にマイク一つまでという、いわゆる「ワンマイク」規制がありますが、特定選挙区に限り、県の数と同じく、2つまでよい(ツーマイクス)規制になります。宣車、選挙事務所、街頭演説会場を示すのぼりも2つ使える特例を設けます。証紙の枚数なども緩和します。
法律の施行は、成立し、公布された日から3か月以内の政令で定める日。来年2016年7月の第24回参議院議員通常選挙から適用されます。
以下、私見を書きます。やはり、民主主義はシンプルイズベストであり、参議院は「半数改選」「任期6年」「解散なし」というだけで、すでに衆議院と比べて複雑です。この、半数改選、任期6年は、衆議院のみならず、地方議会にもありません。それだけで複雑なうえに、特定選挙区ができるとますます複雑になり、参議院の組織性、閉鎖性が高まります。
このため、特定選挙区の新設を機に、将来的には、比例代表も廃止し、日本全国を11程度の特定選挙区にし、全国的組織の代表も、組織を持たない知名度が高い候補者も当落を争える制度にすべきだと、強く考えています。
なお、この法案に書き込まれた、合区案、定数是正案は、ここに書くと、後々参照された方が混乱する可能性がありますので、あえて省きます。法案や制定法律は、選挙公示前までに、各々、ご確認ください。
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【平成27年2015年7月14日(火)衆議院我が国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会】
安保法案はあす採決される見通しです。
先週金曜日に5党党首会談をした、民維共生社5党合計で138名。衆議院の過半数は今の任期から238となったので、自民党290名のうち100名が造反して反対してくれれば、否決されます。最後まで頑張りましょう。
この委員会はほとんど、水曜日、金曜日に開かれてきたのですが、きょうは異例の火曜日開催となりました。
民主党と共産党が欠席したため、委員長が空回しで対抗しました。
維新の党の吉村洋文さんは、維新の党独自案(189衆法25号、189衆法26号)について、同党の丸山穂高提出者との間でやりとりをしました。
吉村さんは、「政府案は、理由を要件にしているから分からない」と語り、新武力行使の3要件が「武力行使をしない歯止め」ではなく、「武力行使をしたい理由」を書いており、そのため国民の理解が遠のいていると指摘しました。
武力行使の新3要件は(1)存立危機事態を排除し、(2)他に適当な手段がないときに、(3)必要最小限度の実力を行使するーーという政府案(189閣法72号、ほかに189閣法73号)です。
吉村さんは「現在の武力攻撃事態法で、何が足りないと維新の党の独自案は考えているのか」と問いました。
同党の丸山穂高さんが答弁。
[画像]答弁する丸山穂高さん、2015年7月14日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
丸山さんは「中国の軍事力が増大し、北朝鮮のミサイルの脅威が増し、日本周辺を守るためには、日本一国ではできないという考えは(政府と維新は)一致している。日本周辺で、他国が攻撃されているときに、見て見ぬふりができず、チームワークで構成要件を形成するのが、我が党の狙いだ」として、日米韓豪などの周辺での相互防衛の必要性は自民党と維新の党は共有しているとしました。
丸山さんは「我が国が自国防衛として、座して死を待つわけにはいかないときに、国民の生命、財産を守るために、厳格な構成要件を設けたのが維新の党の独自案だ」と答弁しました。
委員会には、民維共同提出の「領域警備法案」(189衆法27号)も付託されています。
【同日 衆議院法務委員会】
刑事訴訟法改正案(189閣法42号)。きょうは「通信傍受の拡大」がテーマ。ある委員からは、「ブラック企業の取り締まりなど組織犯罪対策には通信傍受が必要だが、もともと日本では負の側面から始まっていることに留意すべし」との意見がでました。さすがに、自民党政務三役らに疲れが見えだしていますが、まもなく与野党修正協議入りして、出口が近づいてくる見込みです。
【同日 参議院厚生労働委員会】
一般質疑で、漏れた年金について国政調査しました。ハッキリしない政府側を津田弥太郎さんが一喝する場面がありました。丸川珠代委員長のていねいな議事進行が続いています。
「労働者派遣法改正案」(189閣法43号)と「同一労働同一賃金推進法案」(189衆法22号)が趣旨説明されました。
一般質疑を終えて散会しました。
【同日 参議院農林水産委員会】
「農協法改正案」(189閣法71号)。日本共産党の紙智子さんは「この法案で、農家所得が向上すると言われていたが、どうしてなのかと農家の人にも言われる」と語りました。山田太郎さんは、「農水委に所属して3年経つが、今回の法案を見て、農協改革はこの程度なのかとがっかりした」としました。
きょうの質疑の後、参考人質疑と委員派遣をすることになりました。人選や日程は後日。
【同日 参議院内閣委員会・文教科学委員会連合審査会】
遠藤利明五輪相の所信表明演説に対する一般質疑が、きょうも連合審査会で開かれました。会長は今回も、大島九州男内閣委員長が務めました。
このところ話題になっている、メーンスタジアム、新国立競技場の建設費用の莫大さに関して質疑が終了しました。個人的には、自民党政権と土建屋の問題について「政府債務が8兆ドルになったのに、何を今さら・・・」という気もしますが、これだけ話題になっていますから、これからは関心を持っていきたいと考えています。質疑が一巡し、連合審査会は終了。散会しました。
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[写真]岡田克也先生、2015年7月10日(金)、東京・永田町の民主党本部内、筆者・宮崎信行撮影。
おめでとうございます!
日本を代表する政治家であり、ことし1月から民主党代表・ネクスト総理を兼ねる、岡田克也先生が、きょう平成27年2015年7月14日(火)、お誕生日を迎えました。
俳優生活50周年を迎える、水谷豊さん。同じく、きょうがお誕生日です。俳優生活50年。「熱中時代」の頃さながら、今も若々しい水谷豊さん。岡田克也さんはその若々しい水谷豊さんよりも一周り若いことになります。(注・一周りは、地球が太陽を公転する1周のこと)。
水谷さんの50年と比べて、若い岡田さんの議員生活は25年となりました。しかし、1期生として体を張っているころ、5期生で大臣だった船田元さんは「あの日」1993年6月18日以降、一度も大臣になっていませんが、岡田さんは17年遅れで初入閣し、外務大臣、副総理を歴任しました。たたき上げの岡田さんと、世襲の船田さんは同い年です。
衆議院民主党随一の経済通である、岡田さんは、4月3日の記者会見で、「日銀が国債を大量に買うことによって金利が人為的に低く抑えられていることは事実で、問題はそれがいつまで可能なのかということだと思います。永遠に続けられるものではもちろんないと。大きなリスクを抱え込んでいる」と語りました。
同日の記者会見では「メディアに対するいろいろな攻勢は看過できないところに来ているとは思います。是非メディアの皆さんもそれに対してしっかりと声を上げることをされないと、いつの間にかどんどん縛りがきつくなることになりかねないのではない」とも述べました。
これだけ聞いていると、「今すぐ岡田さんに総理をやってほしい」という方も多いでしょう。
しかし、果たしてそうでしょうか。心の奥底から岡田克也先生を尊敬してやまない、私・宮崎信行は、民主党下野時のエントリー記事で、こう予想しました。
「岡田内閣は99%ありません。あるとすれば、日本が今以上に国難になったときです。だから、岡田内閣なんてない方が良いに決まっています」(2012年12月31日付岡田克也さん、初官邸11ヶ月で去る 「ガラスのコップいまだに分からず」)。
「第2次羽田内閣の夢」が儚く(はかなく)破れ、「99%ありえない岡田内閣」のために、粉骨砕身している私ですが、岡田さんの「還暦過ぎても親に対して反抗期」は見習いませんが、「極端な楽観主義者」は見習いたい。
裏切り者が跋扈する永田町。政権交代ある二大政党政治のために、「岡田が決めたらどこまでも。」、少なくとも私だけは、岡田克也先生に、100%、完全なる忠誠を、これからも引き続き、お誓い申し上げてまいります。
このエントリーは以上です。