[写真]岡田克也さん、2016年2月26日撮影、背景は当時党首をつとめていた政党のマークの一部。
岡田克也さんは、きのうの自民党総裁選について、「自民党総裁選挙で、安倍さんが3選されました。結果は予想されていたとおりでしたが、党員票では55.3%対44.7%と、安倍さんが7割との強気の見通しもあったなかで、石破さんが健闘しました」
と語り、安倍晋三首相に対するマッチレースで、石破茂・元自民党幹事長の党員票の45%は獲得したことは「健闘」だと評価しました。
きょう、平成30年2018年9月21日の「岡田かつやトークアバウト」など各種SNS媒体で発信しました。
石破さんは岡田さんの1期先輩、安倍さんは岡田さんの1期後輩になります。
石破さんは、1993年にかけて、「政治改革を実現する若手議員の会」の座長をつとめており、武村正義さん鳩山由紀夫さん三原朝彦さんらの「ユートピアの会」と、岡田克也さん岩屋毅さんらの「比較政治制度研究会(CP研)」の両組織や、民間政治臨調、「シリウス」など、社公民の若手ら、「政治改革派」を束ねていました。その後、石破さんは新生党に途中から入党。当選2回の岡田克也さんは政務次官を拒み、連立各党の若手2議員ずつを選抜して「いしづえの会」を結成し、自ら事務局長に就任。さきがけの裏切りで、政権がピンチになった際には、岡田さんと石破さんが2人で首相官邸の総理室で、日付変更線を超えて話し合いました。その後、石破さんは突然自民党に帰りました。2011年の赤字特例公債3党合意を、岡田与党幹事長と石破野党政調会長の立場でまとめたことはありますが、おおむね不仲の二十年を過ごしながら、ともに、日本を代表する政治家となり、まもなく平成を終えます。
新元号最初の来年7月の参院選に向けて、野党の調整への期待が増していますが、岡田さんは「自民党員の中にも安倍さんのやり方に不安と不満がある」と指摘しながらも「その前提となる候補者調整・擁立作業は遅れています。参議院選挙やその前にある国会審議で、野党が結束できないときの国民の失望は極めて大きいと思います。私も含め、野党各党の責任は重大です」としました。
岡田さんは2年前の参院選での1人区32選挙区完全調整成功の実績を踏まえて、野党調整に前向きですが、2年前の「岡田克也・志位和夫コンビ」のように各県連や連合の妨害をはねのけながらも、選挙後にはしごを外されてしまいました。代表を務める「無所属の会」は参議院議員がおらず、来夏の参院選は、三重選挙区(1人区)重視の姿勢にとどまりそうです。
[かつやNEWS全文引用はじめ]
○自民党総裁選―党員票は石破さん健闘
自民党総裁選挙で、安倍さんが3選されました。結果は予想されていたと
おりでしたが、党員票では55.3%対44.7%と、安倍さんが7割と
の強気の見通しもあったなかで、石破さんが健闘しました。
国会議員票で81.8%の支持に対し、党員票は55.3%と、大きなギ
ャップが目立ちます。自民党員の中にも安倍さんのやり方に不安と不満が
あることが示されたとともに、自民党国会議員の意識と民意とのズレが明
確になりました。
当選後、安倍さんは、憲法の改正を声高に訴えていました。現職総理大臣
であるにもかかわらず、自民党員の44.7%が安倍さんを支持しないと
いうのが選挙結果で示された民意です。これを無視して、あくまで突っ走
るつもりでしょうか。自民党員以外の国民の間には、更に強い批判の声が
あることにも謙虚に向き合うべきです。
安倍政治の暴走にしっかりとブレーキをかけるために、来年の参議院選挙
がいよいよ重要になってきました。しかし、その前提となる候補者調整・
擁立作業は遅れています。参議院選挙やその前にある国会審議で、野党が
結束できないときの国民の失望は極めて大きいと思います。私も含め、野
党各党の責任は重大です。
[かつやNEWS全文引用おわり]
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