【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【サン毎】衆参ダブルなら、衆で国民民主党が躍進との驚きの予測、衆参とも自公過半数は維持の見通し

2019年01月07日 15時08分34秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)


 政権交代は無いものの、衆参とも自民党が単独過半数前後となり、衆院選では国民民主党が躍進する、という驚きの調査結果が出ました。

 きょう発売の「サンデー毎日2019年1月20日号」は、仮に、衆参ダブル同日選になった場合の、獲得議席予想を掲載。

 上の写真は、今回初めて「dマガジン」(NTTドコモ提供)で、部分的にスクリーンショットさせてもらいましたが、ぜひお買い求めいただいて、読んでいただきたいと思います。

 衆参ダブルの場合は、衆で自民党が235議席と過半数(233)をギリギリ上回る予想。自公では267議席で、現有議席よりも45議席減らすものの、安倍晋三首相続投を予想。参では、自民党が110議席で過半数(123)を3年ぶりに割るものの、自公では138議席で優に過半数を上回るとの予想。

 私としても、自公で衆参過半数で安倍晋三首相に責任論が浮上しながらも続投というシナリオは9割かたい、と思います。

 但し、驚いたのは、国民民主党の衆議院での躍進予想。現有37議席から65議席に躍進。野党第一党の立憲民主党は55議席から74議席に増えるものの、小選挙区では前者の方が多く勝つとの予想です。確かに惜敗した前職は前者の方が多いです。一方、参院では、立憲が23議席から35議席に増えて、国民は22議席から22議席へと変わらず、という予想が出ています。

 「維新以外の野党勢力」としては、衆が110議席から161議席に増えて、参では68議席から89議席へと増える、ということで、いずれにせよ、新元号では、まずは平成10年スタートの自公政権で幕を開けますが、伯仲国会の誕生が期待できそうです。

 個人的にも、国民の前職とはよく話しますが、「今すぐ解散したら、ひょっとしたら後援会への事前告知無しに、立憲党本部の公認名簿に名前が載っているかもしれません」と予防線を張る前職もいて、私は「支持率1%ですから、しかたないですよ」と応じています。ただし、立憲の選対幹部は、昨年末、軍資金と統一地方選の現職候補の数では国民に劣るとの見解を示しており、参院比例の新人もまるっきり発掘できていない状態です。一方、自民党の参院比例の新人は既に過去最多になっており、個人対組織の歴史的な白兵戦になりそうな気配です。

 衆院選、参院選のしくみが複雑なので、このような予想が出てくることになります。

 私は民主主義のためには、衆院選も参院選も県議選もシンプルなルールにすべきだと思いますが、今から法改正しても周知期間が間に合いませんから、2019年は、しっかりと複雑な選挙制度を理解して、今後の政局展望をいつでもコメントするようにしていきます。ご連絡お待ちしております。

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