【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【2020/1/17】閉会中審査で河野太郎防衛相「法律的にどうかはいろいろ聞いてみたい」

2020年01月17日 16時18分46秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」

[写真]河野太郎防衛相、某年某月某日、某所で、宮崎信行撮影。

 週明け月曜日から150日間の通常国会が始まります。

 きょうは、衆参議運のほか、安保・外防委で、昨年の仕事納め当日に決定した、中東への自衛隊派遣について政府報告と質疑が、閉会中審査として行われました。

【衆議院安全保障委員会 きょう令和2年2020年1月17日(金)】

 政府報告が、河野太郎防衛大臣と茂木敏充外務大臣から各々ありました。

 野党の質問では、防衛省設置法第4条の「調査・研究」にもとづく派遣について異論が出ました。「自衛隊法制は、やっていいことしか書いていないポジティブリストだ」とし「調査・研究は戦史研究の根拠であり、漠然としたものでなんでもやっていいわけではない」と防衛相に迫りました。河野太郎防衛相は「調査・研究は戦史に限ったものではない」と反論し「少し法律的にどうなのかというのはいろいろな人の話を聞いてみたい」と語りました。

 防衛省が所管する法律は自衛隊法と防衛省設置法だけで、武力攻撃事態対処法、重要影響事態法、国際平和共同対処法などは内閣官房・内閣府との共管だと思います。さらに日米安全保障条約や日米物品役務相互流通協定もあり、自衛隊関連法制が複雑になっていることがうかがわれます。防衛官僚いわゆる内局背広組も何が何だか分からなくなっているかもしれません。こういう面からも、一連の安倍晋三内閣の分かりにくい束ね改正法案の手法は、民主主義を空洞化する危険性がひそんでいる、と私はかねがね思っていました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 上述の「自衛隊中東派遣」に関する政府報告とそれに対する質疑がありました。


【衆議院議院運営委員会 同日】
【参議院議院運営委員会 同日】

 衆・議運委は理事会で、来週月曜日の本会議を午後1時からセットしました。
 参では、理事会だけでなく委員会も開かれました。

【今後の日程】

 来週は月曜日から、政府4演説と衆参本会議での代表質問が始まります。まずは、(1)桜を見る会(2)自衛隊中東派遣(3)IRカジノーーの3つ。役所としては内閣府が忙しくなりそうです。

【閣議 同日】

 小泉進次郎環境大臣が長男誕生に立ち合い、それから閣議に駆けつけました。

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