[写真]工事中の財務省の前に立つ、このブログの筆者・宮崎信行、2年前の2018年8月23日撮影。
第201回通常国会は2週目。予算委スタート。
「令和元年度第2次補正予算案」はあす衆議院を通過の見通し。きょうは、与野党の農林関係議員が、あすの衆議院農林水産委員会で、「旧名称・豚コレラに対する財政措置の特別議員立法案」(第201衆法おそらく2号)を可決させる方針で一致したようです。1月中の与野党議員立法は異例で、与野党が手を組み立法や予算委集中審議などをしながらも、野党は「桜」「カジノ」「自民党内選挙資金格差」をめぐってまとまった追及をしました。
【衆議院予算委員会 きょう令和2年2020年1月27日(月)】
「令和元年度第2次補正予算案」の基本的質疑1日目。NHK入り第一委員室の今年第1号。
まず、与党の質疑から。中東での海上自衛隊の活動について、近藤正春・内閣法制局長官は、「日本がアメリカの警察活動として情報を収集し、日米で情報を共有した場合は、実力の行使となる」との趣旨の見解を示しました。警察活動は、哨戒と言い換えてもいいかもしれません。
野党は江田憲司さんが「桜を見る会」。「私が政務秘書官をつとめた橋本龍太郎首相は地元の関係者を一人も呼んだことが無かった」とし、「安倍晋三首相が800人から1000人を呼んだ」ことを「李下に冠を正した」と批判しました。「桜」では、黒岩宇洋さんが「ホテルニューオータニでの前夜祭」をただすと、首相は「安倍内閣は継続していて毎年800名も泊まってくれるから」ホテルが1人会費5000円になる料金に設定しているとし、「一見さんとは違う」としました。今井雅人さんの質問では「桜ツアー」は、首相は「厳密によると、旅行代理店の主催だ」とし、安倍事務所丸抱えとの疑惑を否定はしませんでした。大西健介さんは、ジャパンライフの山口隆祥氏の「60番・首相枠」での招待について追及しました。
「IRカジノ」では、江田さんが、秋元司・前IR担当大臣の裏金現金受領について、「参議院内閣委員会の附帯決議で選定の透明性と公平性を求めているのに、違反している」と強調。「IR整備法の250条のうち200条がカジノ関連だ」とし、「IR統合リゾートはMICE(マイス)施設であって、カジノではない」との詭弁は国民を騙しており、止めるべきだと忠告。次の質疑では首相の顔色が変わりました。ニューヨークで、トランプさんとの安倍さんが会談した際、「シンゾー、こういう会社を知っているか、ラスベガスサンズ」とカジノ建設を働きかけられたとの指摘。首相は「その報道は誤りだ」と強がりました。江田さんは受け入れながらも、「もしも、今後トランプさんが、カジノ事業者を並べて、私がの実績だと発表するようなことがあれば、安倍首相は辞任してほしい」と迫りました。首相はとくに反論しませんでした。
大串博志さんは赤羽一嘉・国土交通大臣がカジノ法の採決で本会議を途中退席したと指摘。赤羽大臣が「IR整備数を全国3カ所、入場制限をつけるなどした」と自公のIR実施法案の事前審査の実績を誇ると、大串さんは「自公が8か月かけて法案を作成したがブラックボックスだ。この間に秋元副大臣は働きかけを受けた」と述べ、与党調整の構造的な問題と絡めて、論点を明示しました。
参院選広島選挙区(定数2)で河井案里陣営が2位に入ったことについて、河井克行・案里夫妻の後援会・政党支部に自民党が1・5億円をつぎこみ溝手顕正陣営に10倍のえこひいきをした案件。江田憲司さんは「自民党内からも、中谷元さんは、『相場は1500万円で相場の10倍であって、常識を通り越している』、下村博文選対委員長は『想像を超えている』と批判されている」とし、自民党の分裂を誘いました。今井雅人さんは、この選挙の上限は4726万円余だったとの答弁を総務省選挙部長から引き出し「運動員の中には総額86万円をもらって戸別訪問した、との証言もある」とスーパー選挙違反を示唆。今井さんは「広島県議が、車上運動員報酬として1・5万円の領収証を2枚切った。広島地検の捜査で生活が止まっており、河井夫妻が国会議員をやっているのは許せない、辞職してほしい」という趣旨の記者会見をしたと紹介。自民党広島県連所属地方議員の分断もはかりました。
他の論点。菅原一秀・前経済産業大臣に関して今井雅人さんは「菅原大臣が『金品を渡したことはない』と明言した。その後、菅原大臣が「金品とはお金だけのことだった』との不自然な答弁があり、衆議院経済産業委員会で質問通告をしたところ、午前中に辞任したとしました。
安住淳国対委員長の指揮のもと、「カジノ」「桜」「河井夫妻」「菅原前大臣」の4項目だけに絞った論戦が展開されたことになります。
あすも同様と考えられます。
【衆議院農林水産委員会理事懇談会 同日】
上述の「旧名称・豚コレラ対策の財政特別措置法案」(201衆法おそらく2号=未提出)をあすの委員会で立法へ。
【衆議院財務金融委員会理事懇談会 同日】
あす、「平成30年度から31年度にかけた剰余金処理に関する財政法第6条第1項の特例に関する法律案」(201閣法2号)を審議し、採決の方向性で一致のもよう。
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】
あす、「令和元年度の地方交付税法改正法案」(201閣法1号)を質疑し、採決の公算で合意か。
【参議院予算委員会理事懇談会 同日】
あさってからの審議で、桜をめぐる内閣府提出資料の黒塗りの是非などで議論。
【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
あすの本会議で、補正予算案、豚コレラの法案、剰余金の法案、地方交付税改正法案の合意ある採決することで話し合い。
[法律の執行状況]
5年前の記事などで、アベノミクスの一環として、不正競争防止法が非申告罪に改正する法律が成立したことについて、批判的な論調で報じました。警視庁公安部は、ソフトバンク社員が、ロシア通商部職員と、たびたび居酒屋で懇談し、情報を流したとして逮捕しました。社員は、ロシア通商部職員だということを知らずに、たびたび居酒屋で会っていたようだ、と報じられてます。ソフトバンク社に問い合わせていませんが、おそらく告訴状は出していない、警視庁公安部の独自捜査で、非申告罪とする5年前の改正法にもとづく法律の執行状況と思われます。
以上です。
第201回通常国会は2週目。予算委スタート。
「令和元年度第2次補正予算案」はあす衆議院を通過の見通し。きょうは、与野党の農林関係議員が、あすの衆議院農林水産委員会で、「旧名称・豚コレラに対する財政措置の特別議員立法案」(第201衆法おそらく2号)を可決させる方針で一致したようです。1月中の与野党議員立法は異例で、与野党が手を組み立法や予算委集中審議などをしながらも、野党は「桜」「カジノ」「自民党内選挙資金格差」をめぐってまとまった追及をしました。
【衆議院予算委員会 きょう令和2年2020年1月27日(月)】
「令和元年度第2次補正予算案」の基本的質疑1日目。NHK入り第一委員室の今年第1号。
まず、与党の質疑から。中東での海上自衛隊の活動について、近藤正春・内閣法制局長官は、「日本がアメリカの警察活動として情報を収集し、日米で情報を共有した場合は、実力の行使となる」との趣旨の見解を示しました。警察活動は、哨戒と言い換えてもいいかもしれません。
野党は江田憲司さんが「桜を見る会」。「私が政務秘書官をつとめた橋本龍太郎首相は地元の関係者を一人も呼んだことが無かった」とし、「安倍晋三首相が800人から1000人を呼んだ」ことを「李下に冠を正した」と批判しました。「桜」では、黒岩宇洋さんが「ホテルニューオータニでの前夜祭」をただすと、首相は「安倍内閣は継続していて毎年800名も泊まってくれるから」ホテルが1人会費5000円になる料金に設定しているとし、「一見さんとは違う」としました。今井雅人さんの質問では「桜ツアー」は、首相は「厳密によると、旅行代理店の主催だ」とし、安倍事務所丸抱えとの疑惑を否定はしませんでした。大西健介さんは、ジャパンライフの山口隆祥氏の「60番・首相枠」での招待について追及しました。
「IRカジノ」では、江田さんが、秋元司・前IR担当大臣の裏金現金受領について、「参議院内閣委員会の附帯決議で選定の透明性と公平性を求めているのに、違反している」と強調。「IR整備法の250条のうち200条がカジノ関連だ」とし、「IR統合リゾートはMICE(マイス)施設であって、カジノではない」との詭弁は国民を騙しており、止めるべきだと忠告。次の質疑では首相の顔色が変わりました。ニューヨークで、トランプさんとの安倍さんが会談した際、「シンゾー、こういう会社を知っているか、ラスベガスサンズ」とカジノ建設を働きかけられたとの指摘。首相は「その報道は誤りだ」と強がりました。江田さんは受け入れながらも、「もしも、今後トランプさんが、カジノ事業者を並べて、私がの実績だと発表するようなことがあれば、安倍首相は辞任してほしい」と迫りました。首相はとくに反論しませんでした。
大串博志さんは赤羽一嘉・国土交通大臣がカジノ法の採決で本会議を途中退席したと指摘。赤羽大臣が「IR整備数を全国3カ所、入場制限をつけるなどした」と自公のIR実施法案の事前審査の実績を誇ると、大串さんは「自公が8か月かけて法案を作成したがブラックボックスだ。この間に秋元副大臣は働きかけを受けた」と述べ、与党調整の構造的な問題と絡めて、論点を明示しました。
参院選広島選挙区(定数2)で河井案里陣営が2位に入ったことについて、河井克行・案里夫妻の後援会・政党支部に自民党が1・5億円をつぎこみ溝手顕正陣営に10倍のえこひいきをした案件。江田憲司さんは「自民党内からも、中谷元さんは、『相場は1500万円で相場の10倍であって、常識を通り越している』、下村博文選対委員長は『想像を超えている』と批判されている」とし、自民党の分裂を誘いました。今井雅人さんは、この選挙の上限は4726万円余だったとの答弁を総務省選挙部長から引き出し「運動員の中には総額86万円をもらって戸別訪問した、との証言もある」とスーパー選挙違反を示唆。今井さんは「広島県議が、車上運動員報酬として1・5万円の領収証を2枚切った。広島地検の捜査で生活が止まっており、河井夫妻が国会議員をやっているのは許せない、辞職してほしい」という趣旨の記者会見をしたと紹介。自民党広島県連所属地方議員の分断もはかりました。
他の論点。菅原一秀・前経済産業大臣に関して今井雅人さんは「菅原大臣が『金品を渡したことはない』と明言した。その後、菅原大臣が「金品とはお金だけのことだった』との不自然な答弁があり、衆議院経済産業委員会で質問通告をしたところ、午前中に辞任したとしました。
安住淳国対委員長の指揮のもと、「カジノ」「桜」「河井夫妻」「菅原前大臣」の4項目だけに絞った論戦が展開されたことになります。
あすも同様と考えられます。
【衆議院農林水産委員会理事懇談会 同日】
上述の「旧名称・豚コレラ対策の財政特別措置法案」(201衆法おそらく2号=未提出)をあすの委員会で立法へ。
【衆議院財務金融委員会理事懇談会 同日】
あす、「平成30年度から31年度にかけた剰余金処理に関する財政法第6条第1項の特例に関する法律案」(201閣法2号)を審議し、採決の方向性で一致のもよう。
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】
あす、「令和元年度の地方交付税法改正法案」(201閣法1号)を質疑し、採決の公算で合意か。
【参議院予算委員会理事懇談会 同日】
あさってからの審議で、桜をめぐる内閣府提出資料の黒塗りの是非などで議論。
【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
あすの本会議で、補正予算案、豚コレラの法案、剰余金の法案、地方交付税改正法案の合意ある採決することで話し合い。
[法律の執行状況]
5年前の記事などで、アベノミクスの一環として、不正競争防止法が非申告罪に改正する法律が成立したことについて、批判的な論調で報じました。警視庁公安部は、ソフトバンク社員が、ロシア通商部職員と、たびたび居酒屋で懇談し、情報を流したとして逮捕しました。社員は、ロシア通商部職員だということを知らずに、たびたび居酒屋で会っていたようだ、と報じられてます。ソフトバンク社に問い合わせていませんが、おそらく告訴状は出していない、警視庁公安部の独自捜査で、非申告罪とする5年前の改正法にもとづく法律の執行状況と思われます。
以上です。