宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【挨拶全文つき】立憲小川幹事長が火曜夜という異例の早期に「1期生オリエンテーション」を開催、特別国会まで地元のお礼回りを優先するよう指示、フェアな扱い念頭か

2024年10月30日 06時42分23秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]「当面の活動等に関する初当選議員向け説明会」にのぞむ立憲民主党の小川淳也幹事長、大串博志、辻元清美両代表代行ら3名と、オンラインで聞き入る初当選議員39名近くら、同党本部で、ゆうべ2024年10月29日(火)夜、宮崎信行撮影。

 立憲民主党は小川淳也幹事長=実質無派閥=がきのう「当面の活動等に関する初当選議員向け説明会」をオンラインで開き「新人議員39名もお迎えするのは(前身の別の法人格の政党による)2009年以来だ」とし断定的ではないが11月11日に特別国会が召集される可能性を明示。それまでは上京は控えて地元のあいさつ回りをするようオンラインで指示し、所属委員会と議員宿舎のてはずについて党でサポートするとしました。「オリエンテーション」を開いた党は同党が最速とみられます。


[動画][写真]「当面の活動等に関する初当選議員向け説明会」にのぞむ立憲民主党の小川淳也幹事長ら3名と、オンラインで聞き入る初当選議員39名近くら、同党本部で、ゆうべ2024年10月29日(火)夜、宮崎信行撮影。

 小川幹事長は冒頭5分間、次のように語りました。全文。

 「総選挙の疲れも冷めやらぬ中かとは思いますが、できるだけ早くこういう形で皆様に党の責任ある立場として、いろいろとご報告なり、また今後のお導きといいますか、そのご説明もできたらともこの機会を設けさせていただきました。幹事長の小川淳也です。よろしくお願いいたします」
 「今日は選挙対策全般を取り仕切るられました代表代行選対委員長の大串博志さん、そして広報対策含めて陣頭指揮をとられた辻元清美さんの3名を主に、様々な皆様のご意見やご質問にもお答えをしながら、この国会議員としての最初の一歩を踏み出すにあたってのお手伝いをしっかりさせていただきたいと思っております。

 「二、三、お話させていただきます。まず15年ぶりの自公過半数割れという国会の状況を踏まえて、私ども全力で政権の構成やまた国会の構成にも各党との丁寧な協議に臨んでいる最中でございます。これもひとえに、初挑戦初当選の方もいらっしゃると思いますし、またこの間苦節浪人期間を経て、今般の初当選に繋がった皆様もいらっしゃるかと思いますが、全39名の初当選の皆様なくしては成し得ない一つの政治的な成果でございました。この間のご労苦ご努力に対して深く敬意を表し、感謝を申し上げたいと思います」

 「そして今後、国会の召集日が11月11日ではないか、ここが軸ではないかということですので、なお、一定の時間がございます。いろいろな不安や期待に駆られているところかと思いますが、まずは丁寧にこの選挙戦を通して、お世話になった方々がたくさん、それぞれの地元にいらっしゃると思いますので、そこに対する丁寧なお礼の挨拶回りなど、しっかりとした事後活動これにまずは励んでいただきたいと思っております」

 「あわせて、所属委員会の検討や国会での議員宿舎への入居等、庶務的なこともこれからこようかと思いますので、こうしたことも含めて今日、いろいろと道行きをお示しできればと思っております」

 「最後に40名近い初当選の新人議員をお迎えするという。あとは、私どもとしては09年、今から15年前以来のことでもございまして、皆様が存分に活躍できるような、政治的政策的環境を整える幹部としての責任も感じているところです。同時に、初めて議員になられた皆様、そして地方議員としての経験はありながらも、国会議員として初めて活動を活躍される皆様におかれましては、いわゆる公人として、一挙手一投足が地元有権者のみならず、全国民から注視の対象になるということをゆめゆめくれぐれも日々、頭から離れる離すことなく、日々の検討も含めて、いろいろとご努力をいただきたいという点でございます。地元有権者への感謝、そしてそこで寄せられた期待、これに応えつつ、公人としての自覚を持って、地元活動国会活動に励んでいただくことが、今般の選挙の結果に対する私どもなりの有権者に対するしっかりとした恩返し、良い政策論議良い社会作りに繋げていくことを通して、この選挙でいただいた期待にみんなで応えていきたいと思うおります。どうぞ夢と希望を持って国会にお越しをいただきますように、またその準備期間の限られた日にちとはいえ、一日、一日を大事にしながら、その日を待ち望んでいただきますように、そして一緒に国会で戦いをしっかり、いい社会を作るために戦いを進めてまいりましょう。少々お時間をいただきましたが、そうした決意をもって今日この会を開催させていただいておりますので、どうぞ私どもの話に耳を傾けていただくと同時に、聞いてみたいこと、あるいは意見としておっしゃりたいことを遠慮なくお寄せいただきますようにお願いを申し上げまして、今日のご参加いただいたことのお礼と、そして喜び並びに歓迎のご挨拶にさせていただきたいと思います。皆さんこれから一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします」

 2009年の際は、小沢一郎幹事長がホテルニューオータニで140名を超える1期生議員全員を招き「結党以来のごちそうを用意した」と全新人議員にビュッフェ形式の歓迎会(そうはいっても、会場代・酒代を含めても1人5000円程度と思われる)を開きました。が、一部の選抜した議員だけ事前に「地元の会合がある」と仲間に嘘をついて他のホテルに移動するよう指示。側近の佐藤公治議員の段取りで小沢さんが200万円を渡す非常に悪趣味な二次会を開きました。この際、小沢グループは情報に疎いので気づいていなかったのですが、200万円を渡した(法律に基づく政治団体から政治団体への寄付)山尾志桜里議員が小沢さんの書生経験者会会長に相当する元古参秘書と司法修習同期で、「東大卒で年食った修習生なかま」として頻繁に飲み会を催すほど親しく、「陸山会事件の真実」を知っていたため、翌夏の代表選で出陣式前夜に菅直人さんに寝返り小沢さんが代表選で落選する遠因となりました。

 小川さんは当時総務政務官とした多忙を極め、その経緯は知らないかもしれませんが、新人を平等に扱いたい意向がにじみ出ていました。

[写真]「当面の活動等に関する初当選議員向け説明会」にのぞむ立憲民主党の小川淳也幹事長ら3名と、オンラインで聞き入る初当選議員39名近くら、同党本部で、ゆうべ2024年10月29日(火)夜、宮崎信行撮影。

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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

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