田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌軟石発掘大作戦 南区の陣 1

2010-10-04 14:30:16 | 札幌学 & ほっかいどう学
 札幌建築鑑賞会というNPOが提唱している「札幌軟石発掘大作戦」に参加している。下見も含めて3日間を要した私の担当区域の調査をこのほど終えることができた。

               

 「札幌軟石発掘大作戦 南区の陣」…、名称がいい!
 遊び心が感じられながらも、札幌の文化遺産をしっかりと記録しようとする心意気に賛同した。
 この作戦は2006年に開始され、これまで中央区、東区、豊平区、北区、そして昨年から南区に作戦を展開しているらしい。
 南区は札幌軟石のメッカということで2年目に入っているそうだ。

 7月17日、趣旨に賛同した30数名の発掘隊員が集まった。
 調査方法の説明、記録のつけ方などの説明を受け、会場近くの札幌軟石の建物を実際に見ながらその見分け方の説明を受けた。
 そして調査区域の割り当てが行われた。
 私に割り当てられたのは、南区の第72調査区域である。と言ってもこのブログを読んでいただいている方にはちんぷんかんぷんだろう。
 具体的には札幌市の藻南公園を含めて、公園から西側の縦500m、横750mの区域である。この中をくまなく調べて、札幌軟石が使用されている建造物を捜すのである。かなりの広さである。

 8月に入り、与えられたマップを片手に現地を確認した。
 しかし、暑さもあり期限にも余裕があったので、この日は確認のみで終わった。

 9月12日(日)、暑さは多少和らいだこともあり、妻に同行してもらいいよいよ発掘作戦を敢行した。
 割り当て区域の西側の住宅地から順にしらみつぶしのように一軒一軒調べていった。
 比較的新しく拓けたところらしく、札幌軟石を使った建物はまったく見当たらない。
 住宅の周りに巡らした門や塀に似たような岩石(らしきもの)が使われているところがあったが、よく見てみると違うものだった。
 すでに150戸以上の住宅を調べたが札幌軟石を使った住宅も倉庫も、門も塀も縁石も何も見つからなかった…。
 暑さと疲れが私たちを包んだ。そこで気分を変えてみることにした。

        
        ※ このように何軒かの家の門や塀に似たようなものがあった
         が、詳細に見てみると札幌軟石ではなかった…。
        

                            (続きは明日のブログに)