広大な土地、食料生産基地、四季のメリハリ、観光資源etc.…、ポテンシャルに富んだ土地と言われ続けながら、低空飛行を続ける北海道。その北海道の可能性について各分野で活躍する人たちのシンポジウムを聴いたのだが…。
※ シンポジウムの写真はNGでした。したがってしわくちゃの
パンフレットでお茶を濁すことにします。
10月5日(日)日本経済新聞社の札幌印刷40年を記念して表記シンポジウムが札幌パークホテルを開場に開催され参加した。
シンポジウムはまず、北海道日本ハムファイターズオーナーの大社啓二氏の「食とスポーツでほっかいどうを元気に」 と題する基調講演から始まった。
大社氏はファイターズのオーナーであるとともに、日本ハムの取締役であることから、二つの事業を融合しながら北海道に貢献できることを語った。
しかし、聞いていて私は無理して二つの事業を融合したような理論立てが必要なのか、と思った。「食」の産業である日本ハムが「スポーツ(野球)チーム」を持つ意義を並べ立てられても後付のように感じられてならなかった。
北海道民としては、それぞれ違う分野の企業なのだから、それぞれ独立した理念で北海道への貢献を考えてくれればそれで良いのではないかと思った。
実際に「食」の分野では北海道各地に養豚場や養鶏場を展開して多くの雇用を生んでいるし、「野球」に関しては目に見えた形で北海道民を元気にしてくれている。私は日本ハムの二つの事業がそれぞれにこれからも順調に事業を継続してくれることが何よりの北海道への貢献ではないかと思った。
続いて、四氏が登壇してのパネルディスカッションに移った。
そのパネルの前に、パネラーの一人である(株)グーグル名誉会長の村上憲郎氏が「グーグルのミッションは北海道の役に立つのか?」と題しての話題提供を行った。
グーグルのミッションは、世界中の情報を整理して①世界中の人がアクセスできて、使えるようにすること、②それを無料で提供する、③収入は広告のみで、というところまでは付いていけたが、それからの少し専門的なネットの世界の話は私には理解不能だった。ただ、村上氏が「これからはますます距離が意味を持たなくなる」ということを「Death of Distance」と紹介したことが印象的だった。
続いて行われてパネルディスカッションの登壇者は、村上氏のほかに釧路公立大学長の小磯修二氏、(株)植松電機専務取締役の植松努氏、知床羅臼町観光協会事務局長の三浦里紗氏の四氏だった。
仕事の出勤時間が迫っていたことから最後まで聞けなかったのが残念だったが、刺激を受けたのはグーグルの村上氏の発言だった。
村上氏は大分県の出身ということで、九州と北海道を対比して語ってくれた。
その中で、九州では地域発展のために県境を越えて連携することが多い。韓国・中国に近いという地域の特性を生かして「外需の内需化」を大きくすること、つまり韓国・中国人の滞在を常態化させ、長期化させることに取り組んでいるということだった。
また、北海道より狭い地域に7人もの知事が存在し(沖縄を除いて)切磋琢磨しているとの指摘もあった。
対して、北海道の三氏はどうも北海道の事情に詳しすぎるためか、言い訳や苦情に終始するきらいがあったようでちょっと残念だった。
こうしたテーマには私も関心があるので各種のシンポジウムやフォーラムに顔を出しているが、北海道の未来図についてなかなか明確な絵を描けずにいるのが現状である。
しかし繰り返し、繰り返しこうしたテーマで多くの人たちが論ずることからきっと光は見えてくるのではないかと思う。私も関心を持ち続けたいと思っている。
※ シンポジウムの写真はNGでした。したがってしわくちゃの
パンフレットでお茶を濁すことにします。
10月5日(日)日本経済新聞社の札幌印刷40年を記念して表記シンポジウムが札幌パークホテルを開場に開催され参加した。
シンポジウムはまず、北海道日本ハムファイターズオーナーの大社啓二氏の「食とスポーツでほっかいどうを元気に」 と題する基調講演から始まった。
大社氏はファイターズのオーナーであるとともに、日本ハムの取締役であることから、二つの事業を融合しながら北海道に貢献できることを語った。
しかし、聞いていて私は無理して二つの事業を融合したような理論立てが必要なのか、と思った。「食」の産業である日本ハムが「スポーツ(野球)チーム」を持つ意義を並べ立てられても後付のように感じられてならなかった。
北海道民としては、それぞれ違う分野の企業なのだから、それぞれ独立した理念で北海道への貢献を考えてくれればそれで良いのではないかと思った。
実際に「食」の分野では北海道各地に養豚場や養鶏場を展開して多くの雇用を生んでいるし、「野球」に関しては目に見えた形で北海道民を元気にしてくれている。私は日本ハムの二つの事業がそれぞれにこれからも順調に事業を継続してくれることが何よりの北海道への貢献ではないかと思った。
続いて、四氏が登壇してのパネルディスカッションに移った。
そのパネルの前に、パネラーの一人である(株)グーグル名誉会長の村上憲郎氏が「グーグルのミッションは北海道の役に立つのか?」と題しての話題提供を行った。
グーグルのミッションは、世界中の情報を整理して①世界中の人がアクセスできて、使えるようにすること、②それを無料で提供する、③収入は広告のみで、というところまでは付いていけたが、それからの少し専門的なネットの世界の話は私には理解不能だった。ただ、村上氏が「これからはますます距離が意味を持たなくなる」ということを「Death of Distance」と紹介したことが印象的だった。
続いて行われてパネルディスカッションの登壇者は、村上氏のほかに釧路公立大学長の小磯修二氏、(株)植松電機専務取締役の植松努氏、知床羅臼町観光協会事務局長の三浦里紗氏の四氏だった。
仕事の出勤時間が迫っていたことから最後まで聞けなかったのが残念だったが、刺激を受けたのはグーグルの村上氏の発言だった。
村上氏は大分県の出身ということで、九州と北海道を対比して語ってくれた。
その中で、九州では地域発展のために県境を越えて連携することが多い。韓国・中国に近いという地域の特性を生かして「外需の内需化」を大きくすること、つまり韓国・中国人の滞在を常態化させ、長期化させることに取り組んでいるということだった。
また、北海道より狭い地域に7人もの知事が存在し(沖縄を除いて)切磋琢磨しているとの指摘もあった。
対して、北海道の三氏はどうも北海道の事情に詳しすぎるためか、言い訳や苦情に終始するきらいがあったようでちょっと残念だった。
こうしたテーマには私も関心があるので各種のシンポジウムやフォーラムに顔を出しているが、北海道の未来図についてなかなか明確な絵を描けずにいるのが現状である。
しかし繰り返し、繰り返しこうしたテーマで多くの人たちが論ずることからきっと光は見えてくるのではないかと思う。私も関心を持ち続けたいと思っている。