田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

クラークシアター2010

2010-10-31 11:45:29 | 映画観賞・感想

 北大生による「クラークシアター2010」のオープニングイベントに参加し、「壁男」を見た。併せて関係者によるトークイベントも聞くことができた。

              
        ※ クラークシアター2010のパンフレットです。

 クラークシアターは「北大に常設の映画館をつくろう!」と運動する北大映画館プロジェクトの人たちが2006年から毎年映画祭のような形で集中的に映画を上映する催しです。

 私は今年 「壁男 」「禁じられた遊び」「地球交響曲第七番」&「森と水の庭・ウトナイ」の計3回のチケットを購入した。

 私がなぜ「壁男」を見ようとしたのか、その動機をよく思い出せない。敢えて言えば「北海道発の映画」ということだったか。
 もう一つは、この映画と抱き合わせで「子どもが映画をとる時代~ワークショップの実践と映像教育の未来」というトークイベントがあったからだ。

 「壁男」はカルト漫画家の諸星大二郎の都市伝説をもとにした漫画が原作というホラー映画に分類される映画である。
 あり得ないストーリーを独特の雰囲気を醸し出しながら演ずる主演の堺雅人が出色である。また、小野真弓が清楚な表情が堺の演技と良くマッチしていたように思う。
 ただ、私はホラー映画などに興味はないのでストーリーについてはこちらにお任せすることにする。(ストーリーはこちら 

 先に「壁男」は「北海道発の映画」と述べたが、この映画は主役の堺雅人、小野真弓の二人以外の映画製作に携わった人は監督の早川渉氏をはじめとして全てが北海道の人たちだそうである。
 98分にわたる本格的な劇場公開映画を北海道から発信していたという事実は、私の中では嬉しくもあり、驚きでもあった。
 舞台挨拶に立った早川監督のますますの活躍を期待したい。

        
        ※ 舞台上でインタビューを受ける早川監督です。

 続いてのトークイベントだが、登壇者は筑波大学図書館情報メディア研究科教授の西岡貞一氏、シアターキノ代表の中島洋氏、そして早川監督の3人だった。
 ここではまず、今夏実施された「子ども映画制作ワークショップ」でつくられた映画「見えなかった幸せ」(25分)が上映された。
 早川氏、中島氏はこのワークショップに深く関わっているお二人である。
また、西岡氏もつくば市で中学生を対象にしたワークショップを開催している。

        
        ※ 舞台上でトークセッションを行う三人です。

 三人は映像教育の意義を次のように確認しあった。
 映像制作という過程を通して、①映像で語る。②意思を伝える。③意思決定ができる。④責任を取る。というスキルを磨くことができるということだった。
そして将来、できれば学校教育の中にも位置づけられるようになれば、との希望も語っていた。

 このことに対する私の感想? う~ん。留保します。