田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

福島敦子が出会った素敵な人たち

2014-06-12 23:17:57 | 講演・講義・フォーラム等
 彼女が出会った有能と言われる企業のトップたちはリアルな実感を伴った一次情報を大切にしているという。眉目秀麗(古い言い方だねぇ~)な福島氏は、見た目だけではなく、理路整然とした話しぶりは彼女の才能を感じさせてくれる講演会だった。 

               

 6月6日(金)午後、かでる2・7ホールにおいて「全道社会教育主事等研修会」の特別講演会が一般公開されたことから受講した。
 講師はジャーナリストの福島敦子氏で「私が出会った素敵な人たち ~ 私の取材手帳から~」と題して講演した。
 福島氏は、本人にとっては本意ではないかもしれないが、講演の度にニューヨークヤンキースのイチロー選手の妻、福島弓子さんの姉として紹介される。(とは言いながら、私は2度目の受講なのだが…)

 彼女は90分間の講演の中で、8人との出会いを語った。その8人とは…、
 「長嶋茂雄」氏、クボタ社長の「益本康男」氏、オリエンタルランド社長「上西京一郎」氏、なでしこジャパン監督の「佐々木則夫」氏、虎屋社長の「黒川光博」氏、イタリアのファッションデザイナーの「ジョルジオ・アルマーニ」氏、気仙沼の牡蠣漁師で『森は海の恋人運動』を展開した「畠山重篤」氏、元伊藤忠商事社長で元中国大使の「丹羽宇一郎」氏の8人である。

          

 福島氏は8人の人たちにインタビューしたエピソードを数多く紹介しながらも、その趣旨は一貫していた。
 それは情報化が進展すればするほど、リアルな一次情報がモノゴトを判断する際に重要性が増す、というものだった。
 その一例として長嶋茂雄氏とのエピソードを最初に持ってきたのは、考え抜かれた論旨だった。つまり、長嶋氏は現役時代から「直感」を大切にする選手だった。その長嶋氏がワインに詳しい江川卓氏が、ワインを前にしてあれこれと講釈を並べるのにしびれを切らして「早く飲ませてくれ。自分の喉で美味いかまずいかを判断したいから」と話したとか…。このエピソードは長嶋氏の面目躍如であり、リアルな実感を大切にする長嶋氏らしいエピソードでないか。

 その後、前記した人たちにインタビューした際のエピソードを紹介しながら、さまざまな角度から組織や団体を構成する人たちと、トップとしていかにコミュニケーションをとっているかについて語った。その極意は“フェイス to フェイス”であるという。
 彼女は言う。変化の激しい時代だからこそ、情報が錯綜する時代だからこそ、リアルな実感を大切にすべきでないかと…。

 見目麗しい(これも古い言い方だねぇ~)福島氏は外観だけではなく、頭脳も明晰であり、「伝える」プロとして分かり易く、爽やかな声で私たちに語りかけたのだった。