深川橋 ⇒ 納内橋 トレッキング実施日 ‘17/1/24
この日当地(深川市)は最低気温がマイナス30℃という記録的な低温になった。しかし、空は快晴、無風のコンディションで快適なスノーシュートレッキングを楽しめた。コアカゲラを写真の収めることができ意気揚々だった私に思わぬアクシデントが!!
朝のニュースを聞いて驚いた。
なんと!深川市の最低気温がマイナス30℃ というではないか!そんな気温はここ十数年聞いたことがなかった。
ちょっと怖気づいたが、まずは行動してみることにした。
朝食をしっかり摂り、午前8時前に宿を出て、昨日のゴール地点の深川橋に向かった。
寒さはビンビン堪えたが、風がないのが幸いした。しかも天候は晴れ、問題なく行動ができると判断した。
※ この日のスタート地点の「深川橋」です。
8時10分、準備を整え深川橋の袂をスタートした。
スタートして間もなく、この日の第一の掘割に遭遇した。しかし、樋門は目視できるところにあり、大きく迂回する必要はなかった。
樋門には「深川樋門」という名称が付けられていた。
※ この日スタート直後に現れた「深川樋門」です。
樋門から石狩川に近付いてみると、石狩川は全面結氷していた。ライブレポでも触れたが、どうやら深川橋の先の堰で流れが止められているため結氷したのではないかと想像した。
河岸の木の枝先は低温のためか周りの空気が張り付いて霧氷のようになっていた。
※ 全面結氷していた石狩川です。河岸の木の枝の先は白い氷が張り付いていました。
「深川樋門」から25分ほど行くと、再び掘割が現れので、そこも樋門を迂回した。こちらの樋門には「一己樋門」と表記されていた。“一己”と書いて何と読むかご存知ですか?なんとこれで“イッチャン”と読むのです。地元の人以外にはかなり難しい読み方では?
※ この日二つ目に遭遇した「一己樋門」です。
この日は、地図読みするとかなり石狩川に流入する掘割や支流が多いと予想していたのだが、またまた現れた。今度は本格的な川で「入志別川」という支流だった。
地図読みすると、迂回した先に橋が架かっているのでそこまで迂回した。そのとき、堤防の外に見慣れた建物を発見した。それは私の記憶では「深川市体育館」だった。
この時9時10分、なんと私は1時間行動してまだ深川市の市街地から離れていなかったことになる。(まあ、スノーシューを付けるとそのくらいのスピードなんですけどね)
「入志別川橋」を渡り、三度石狩川の河岸を目ざした。
※ 入志別川を遡っていたら、なんと深川市の体育館(大きな屋根の建物)が目に入ってきました。
※ 石狩川に流入する「入志別川」に架かる入志別川橋です。
すると河岸は深川市の雪捨て場になっていた。
※ かなり大規模な深川市の雪捨て場でした。
雪捨て場を通過し、しばらく行くとまたまたまた大きな流れに前進を遮られた。「オサナンケップ川」である。またまた迂回しか方法がない。
川岸を辿っていき、一息ついたとき小枝に小さな鳥が止まっていることに気付いた。その鳥が私に気付いているのか、いないのか、まったく逃げようとせず小枝を突いている。
私の安カメラの望遠でも十分に撮影できる距離だった。じーっとチャンスを伺った。すると、小さな体をこちら側に見せたときがあった。思わずシャッターを何度も切った。
私の乏しい知識ではアカゲラより一回り小さいのでコアカゲラではないかと判断した。
私が行っているスノーシュートレッキングでは生き物に遭遇することはほとんどない。たま~に、遠くにキタキツネを見かけるくらいで、それもシャッターチャンスは全くと言ってよいほどなかったため、コアカゲラを撮影できたことがことのほか嬉しかった。
※ 興奮の2ショットです。コアカゲラでいいでしょうかね?
オサナンケップ川に架かる橋を渡り、畑地を石狩川河岸に向かっていた。思わぬ写真を手に入れ、その上天気は快晴ときて、気分は上々で歩を進めていた。
そのときである! 私の体が突然ズボッとはまってしまった。何ごとが起きたのだろうと、一瞬事態を把握できなかった。幸い体にはどこも異常がなかった。落ち着いて周りを見てみると、どうやら私は畑の中に造られていた灌漑溝にはまってしまったのだった。
背丈の半分くらいが埋まっていたので、苦労してそこから脱出することができた。
迂闊だった。周囲をよく見ると、灌漑溝がある部分は明らかに少し凹んでいた。私の注意力が散漫だったゆえに起こった出来事だった。そのとき10時40分だった。
※ 同じく石狩川に流入する「オサナンケップ川」に架かる橋ですが、農家のプライベート橋だったようです。
※ 痛恨の思い出の写真。畑の灌漑溝に落ちた跡の写真です。
そこから10分ほど行ったところに大きな橋が見えた。「おかしいなぁ。橋などないはずだが…」と思いながら近づいてみると、どうやら橋と似てはいるが橋の形状とは違っていた。
その施設には「北空知頭首工」と表記されていた。「頭首工」とは、川から用水を取入れる農業水利施設ということだ。つまり川を堰き止めて、川の水を田畑に取水する施設ということのようだ。
※ 周辺の田畑に農業用水を取水する施設「北空知頭首工」です。
頭首工を過ぎてからは単調な河岸が続いた。対岸の左岸を見ると、道路が河岸に近付いていたり、厳しい崖が迫っていたりと、もし左岸を選択していたら苦労するだろうな、という風景が続いていた。
太陽が隠れ、寒くなってきたが、体の疲れも感じ始めていた。疲れを癒すために小休止を取り、軽食を取ることにした。熱い紅茶が何よりだった。
※ 河岸はあまり困難ではない平坦な道が続きました。
※ 生き物が動いているところを見かけることは稀でしたが、こうした足跡はいたるところで見かけました。
その後も石狩川を眼下に見るようにして、歩きやすい雪原が続いた。午前中のような掘割にも遭遇することがなかった。
対岸の遠くに、大規模なスキー場が視界に入ってきた。私も昔は何度か滑走したことのあるカムイリンクスだった。
※ 対岸の遠くには大規模スキー場「カムイリンクス」が遠望できました。
13時35分、この日の目的地「納内橋」に到達した。
体は疲れていたが、楽しい一日だった。
この日の歩数は、22,596歩、距離に換算すると17キロ弱ということだった。
※ この日のゴール「納内橋」です。
番外編であるが、帰りは納内橋からJR納内駅まで歩き、JRで深川市に帰ることにしていたのだが、その出発時間が13時59分だった。橋から駅のまで2キロ弱あった。
歩き始めたときは13時40分を指していた。急ぎ足では間に合いそうにないと、走ることにした。両手にスノーシューとストックを抱え、足は登山靴、背にはザックを背負っての小走りである。この列車を逃すと15時36分まで1時間半も待たねばならない。
間に合うかどうか分からないまま、必死で走った。結果はライブレポでも触れたとおり。ギリギリでセーフだった。背中は汗だらけ、列車内の暖房の暑さが気になった。