納内橋 ⇒ 神納橋 トレッキング実施日 ‘17/1/25
三日連続トレッキングの最終日である。私はこの日が最も長距離を歩く日と思い込んでいた。コースが思いっきり蛇行、湾曲するからだった。ところが私の思いとは裏腹に、実際に歩いてみると想像していたほどではなかった…。
※ 石狩川の蛇行、湾曲の様子を分かっていただくため、初めて地形図を提示してみました。赤〇で囲んだ「納内橋」から「神納橋」までがこの日のルートです。
この朝も厳しい冷え込みだった。とは言っても、前日ほどではなくマイナス22℃とのことだった。
この日は三日間の中でも最長距離との思いがあり、ゴールが日暮れにならないようにと、早起きして、午前6時58分深川駅発の列車で納内駅に向かった。寒い中、多くの通学する高校生たちが一緒だった。
※ ライブレポでも送信した「納内駅」です。
無人の納内駅に降り立ち、準備を整え、この日のスタート(前日のゴール)地点の「納内橋」に向かった。
途中、クラーク国際高校の本部校舎を地元の人に教わり立ち寄った。校舎の前になぜか納内中学校の校門が立っていた。これだものクラーク高校とは分からない。
もっとも、後から写真を詳細に見て分かったことだが、校舎と思われた入口には「CLARK BASEBALL CLUBHOUSE」と表記されていた。なんのことはない写真に写したのはクラーク高校野球部寮のようだった。
※ バスには明らかにクラーク高校野球部バスと書かれていました。
納内駅から2キロ弱歩き、「納内橋」の袂に着き、7時40分行動を開始した。
石狩川の河岸に立ってみると、ゴーゴーと音を立てて石狩川が流れていた。これまで堰のところ以外で流れる音など聞くことはなかったのだが、川底の傾斜が一部急になっていたのだろうか、珍しく川の流れる音を聞いた。
※ スタート地点の納内橋です。
※ 石狩川の流れには珍しいさざ波が立っていることがお分かりいただけますか?
この日の石狩川は右に左に大きく蛇行、湾曲していた。
最初は河岸の灌木地帯を往ったのだが、やがて行き詰まり崖を上ってみると、朝通ってきた納内の集落が遠望できた。私は川沿いを往きながら戻るようなコースを辿っていたのだった。
そこに支流の「納内幌内川」が流れ込んでいたため、結局国道に架かる「常盤橋」まで迂回させられることになった。
※ 石狩川の流れは写真のところから大きく右に湾曲していていました。
※ 国道が走る「常盤橋」です。
常盤橋は蛇行する石狩川の湾曲の頂点の部分にあたったので、そこを迂回すると反対方向への流れとなった。川沿いは鋭く切り立っていて、私はその崖の上を歩く形で、トレッキングとしては苦労しないで歩くことができた。
※ 石狩川が湾曲しているところがよく見える個所です。
途中、一つだけ深い掘割があり、とてもそこを渡ることは無理だったので迂回した。再び川岸に戻ったところ、それまでも何度か川岸で目にした計測器のようなものが設置されていた。特に名称などは記されていなかったのでその用途は不明である。
※ これだけはっきり水面が見えているところはとても渡れません。
※ いったい何の計測器なんでしょうか?裏側には太陽光パネルがありました。
そうしているうちに大きな橋が視界に入ってきた。
橋というと、留萌深川自動車道が走る「石狩川橋」しかない。私が予想していたよりは早い10時10分に通過した。
※ 留萌深川自動車道が走る「石狩川橋」です。
石狩橋を通過したということは、この日のコースの中間点を過ぎたことを意味する。
私はこの日のコースが三日間の中では最も長い距離だと思い込んでいた。それは、初めに示した地形図でもお分かりのとおり、石狩川が大きく蛇行、湾曲しているからだ。地形図は1/50,000のもので、それを2倍に拡大して提示してある。
う~ん。なぜ予想が狂ったのか分からない。私は蛇行、湾曲したところを見て、いらぬ恐れをもったとしかいいようがない。
ここで私のスノーシュートレッキングの様子を記すと、私は一日の行程でおよそ30~35枚の写真を写す。その際、二枚に重ねている手袋の一枚を外してシャッターを切るため、けっこうな時間を要する。さらには、ライブレポに使用する写真はスマホで撮るのだが、こちらは全ての手袋を外さねばならない。その上、ときどきライブレポを発信している。
さらにスノーシューで進んでいることを考えると、私の歩く速度は時速2キロにも達していないのではと思われる。
そう思われる状態での10時10分、石狩橋通過は少々予想外だった。
※ この一枚は特に意味もなく…。
石狩橋を通過した後も、私がトレッキングをしている右岸の方は、崖の上を往く歩きやすいコースだった。左岸の方を眺めると、厳しいコースが続くなあ、という感じだった。
※ 石狩川の対岸の様子です。
※ 対してこちら右岸の様子です。
そうして1時間くらいトレッキングを続けていると、遠くに赤と黄緑に彩られた「神納橋」が見えてきた。これまた想像したいたより早い。
結局11時40分、私はこの日の目的地だった「神納橋」に到達したのだった。
※ この日の目的地「神納橋」です。
帰りの様子については、ライブレポで記したとおり、近くの高速道のバス停から都市間バスに乗り帰宅した。
1月23~25日の三日間は、ある意味で私は幸運だったように思う。
それは冬季のトレッキングにおいては風が最大の強敵だと経験的に思っている。その風がほとんど吹かなかったことだ。風が吹いていたら、手袋を外すなどということはほとんどできない。外したが最後、手の感覚を失ってしまうのだ。それがなかったのが嬉しかった。新兵器として持参したゴーグルも出番がなかった。
今季の最終目的地である旭川までは、あと二日間を要するとみている。まだ具体的な計画は立っていない。時期も含め、慎重に計画を立てたいと思っている。