田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

インターネット講座学習会

2017-02-12 16:21:36 | 講演・講義・フォーラム等
 道民カレッジの単位取得にあたって、「大学インターネット講座」のレポートを提出することは必須の課題である。これが私にはなかなか面倒なのだ。重い腰を上げるべく、そのレポートを作成する学習会に参加した。 

               

 「大学インターネット講座」とは、北海道内各大学の先生たちが、それぞれの専門的見地から講義したものがインターネットを通じて配信されている。それは一講座30分間に編集されたもので、「道民カレッジ」のHPから視聴することができる。
 今年度は8大学の先生たちが講義している。そのテーマと講師は、

 ◇第1回 「子どもの貧困・母子家庭の困難 ~私たちができる支援とは?~」
            北海学園大学  中🈶 桐代 教授
 ◇第2回 「旅気分で国際映画祭へ行こう! ~新千歳空港をアニメの聖地に~」
            北海道情報大学 大島 慶太郎 准教授
 ◇第3回 「生活を守る地域住民たち ~江別市シルバー人材センターが担う地域福祉~」
            北翔大学 尾形 良子 准教授
 ◇第4回 「黒曜石のふしぎな世界 ~日本一の産地「白滝ジオパーク」を訪ねて~」
            北海道教育大学旭川校 和田 恵治 教授
 ◇第5回 「嗜好品・サプリメントと薬の相性 ~気をつけたい飲み合わせを知る~」
            北海道医療大学 齊藤 浩司 教授
 ◇第6回 「方言の危機を考える ~世界の言語と北海道方言~」
            北星学園大学 松浦 年男 准教授
 ◇第7回 「ダンスを楽しもう! ~「踊る」ダンスと「見る」ダンス~」
            札幌大学 柴田 詠子 助教
 ◇第8回 「ヒグマについて学ぼう ~森の王者の不思議な生態~」
            北海道大学 下鶴 倫人 准教授

 これらの講座を聴いてのレポートがなぜ面倒なのかというと、リラックスできる家庭においてわずか30分といえども、なかなか視聴しようとする気持ちにならないのだ。その上、短いながらも多くの要素を詰め込まれた講義の内容を咀嚼し、それを文章に表すのがなかなか面倒なのである。
 提出期日が決められていないことも、重い腰が上がらない理由である。
 私のような者が多いからだろうか?道民カレッジ事務局では、レポート作成のキッカケづくりにと「インターネット講座学習会」を4回にわたって開催している。

 これまで参加したことはなかったのだが、去る2月7日(火)の第3回学習会に参加してみた。
 この日は、第5回、第6回の講座を対象とした学習会だった。カレッジ事務局の職員の方が、講座の概要を説明し、書きだすためのヒントを与えてくれた後、実際に講座を視聴した。その後に実際に書き出すための時間を設定してくれるのだ。

 私は携帯用のPCを持ち込んで早速レポートを作成し始めた。第5回講座のレポートはほぼ完成し、第6回講座の方は書き出したところで時間となり、帰宅してから作成した。
 このことがキッカケとなって、10日まで全8本のレポートを作成することができた。
 このようにレポート作成のキッカケとなった「インターネット講座学習会」に感謝したい。

 提出した8本のレポートの内から最終回の第8回講座のレポートを掲載することにします。この1本のレポートを作成して1単位取得です。

  講座名 ヒグマについて学ぼう 
           ~森の王者の不思議な生態~

 単独登山を趣味とする私にとってヒグマの存在はいつも気になる存在であり、時には登山に行こうとする意欲を萎えさせられる厄介な存在である。
 そのヒグマとどのように“共存”すべきかについて本講座の後半に触れられたので、先にそのことについて記したいと思う。
 講師の下鶴氏が印象的な言葉を口にされた。それは「山でヒグマに会ったらどうすればいいか」を考えるのではなく、「ヒグマに会わないためにはどうすればよいか」を考えるべきだと言われた言葉である。
 そのための方策は二つあるという。その二つとは、①ヒグマを誘引するものを除去する。②ヒグマの“人慣れ化”に加担しない。という二つだそうだ。
 それでもヒグマに会った場合、について言及されたが、私も励行している鈴やラジオの携帯、ヒグマ撃退スプレーの携帯、などが有効だという。今後登山をする際は、高価ではあるがヒグマ撃退スプレーの携帯を考えたい。
 講義の中で非常に興味深かったのが、ヒグマの習性である“冬眠”が人間の健康に貢献するかもしれないという話である。
 ヒグマは冬眠中に排泄性尿をしないにもかかわらず、哺乳類の代表的な老廃物である“尿素”が貯まらないという特質を備えているそうだ。この不思議な仕組みが解明されれば、人の腎臓病などの病気の治療に役立てることができるのではないか、ということだ。
 さらには、ヒグマの冬眠期間はおよそ5ヶ月間にも及ぶのだが、その間の筋力の低下はわずか20%ほどだそうだ。人間の場合同じ期間では理論上90%もの筋力が失われてしまう。
 また、同様に身体を動かさずにいると“骨粗しょう症”も心配されるが、ヒグマにはそのようなことはないという。
 こうしたヒグマの体の不思議が解明されたとき、私たちの健康、あるいは医療に大きく貢献してくれることが期待できる。
 ヒグマを単なる“怖い”という存在として忌み嫌うだけではなく、北海道に存する貴重な野生生物として“共存”を図っていくことこそ、私たちの取るべき道だと教えられた本講座でした。