田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

恵庭フットパス 恵庭公園・長都川コース

2018-06-05 20:02:40 | フットパスウォーク & トレッキング
 コースは長く11kmあったが、恵庭公園と長都川(おさつがわ)を繋ぐルートにやや難があったかな?と思われるコースだった。マップの表示と現地に違いがあったり、現地の案内が十分でなかったり、終始不安を抱えながらのフットパスになってしまったことが残念だった。 

          

 「茂漁川・カワセミコース」を終え、「えこりん村」で約30分の休憩を取った後、「エコりん村」から「サッポロビール庭園」を目ざしての「恵庭公園・長都川コース」をスタートさせた。

             
             ※ 「茂漁川・カワセミ」コースは、えこりん村の裏口から入ったため、表口からスタートしました。

 えこりん村の入口ゲートの道路向かいには「恵庭 風と光の里」という知的障碍者のための厚生施設があった。マップによると、施設使用者の織物・工芸作品などの見学が可能とのことだったが、先を急ぐためパスした。

             
             ※ 「恵庭 風と光の里」の施設の全景です。

 コースは道央自動車道を跨ぎ、農道に出た。この農道が道央自動車道と並行して造られているため車の音を絶えず聞きながらのウォークとなり、気分はあまり良くなかった。
 やがてコースはこの日朝いちばんに見た漁川に行き当たり、漁川の河岸を下流に向かってウォークするコースとなった。
 河岸といっても川の流れを見ることのできず、その上日差しが強かったこともあり、我慢のウォークを強いられた。

             
             ※ 道央自動車道を真下に見て跨ぎました。

             
             ※ 高速道の案内が見えるように高速道沿いの農道を往くコースでした。

 マップによると長都川の河岸を歩いていると長都川を渡る橋が架けられていることになっている。川面の見えない長都川の河岸をひたすら歩いていると、突然道が消えてしまった。前方が藪なのだ。マップでは橋があるところまで真っ直ぐ進むことになっている。しかし、藪をかき分けていく勇気は私にはなかった。
 しかたなく、道を左折し住宅のある方を目ざしたところ、幸いにも車の乗ろうとしていた住民の方を見つけたので、問うたところ「恵庭公園へ行くなら、こちらを通って行くといい」とアドバイスをいただき、マップとは違う道から橋を渡り、なんとか恵庭公園へ辿り着くことができた。

             
             ※ 漁川に沿って伸びる農道をひたすら歩きます。道はやがて林の中へ入っていきました。

             
             ※ 時折顔を見せてくれた漁川の流れです。

 恵庭公園が凄かった。そこは原生林の中に細い散歩道がついているといった感じの公園だった。必要最低限しか人間の手が入っていないといった風情だった。歩きながら私は「これなら恵庭公園ではなく、恵庭自然公園と称した方が相応しいのでは」と思った。帰宅して調べてみると、公園全体は約41㌶あり、そのうち約半分が原生林、半分はスポーツ施設など公園的施設も整えられているということなので、名称はそのままで良いのかな?と思われた。

             
             ※ 右側が恵庭公園です。どこから公園内に入ろうかと歩いているところです。

             
             ※ 鬱蒼とした原生林が茂る恵庭公園内です。

 恵庭公園の原生林を突っ切ると、そこには陸上自衛隊恵庭駐屯地があった。
 駐屯地の横を通りながら、次の目的地の「遠藤牧場」と「みるくのアトリエ寺田」を目ざした。農道の一本道の行き当たったところに二つの施設が並んでいるはずだったが、私が目にできたのは「みるくのアトリエ寺田」だけだった。
 寺田にはソフトクリームの幟が見えたので、思わぬ暑さもあってソフトクリーム(500円)を頬張った。

             
             ※ 陸上自衛隊恵庭駐屯地の入口です。

             
             ※ 駐屯地を過ぎると真っすぐ伸びた農道が…。

             
             ※ 「ミルクのアトリエ寺田」の看板の傍にあった幟に吸い寄せられて…。

             
             ※ 乾いた喉に濃厚なミルクのソフトクリームが染み渡りました。

 寺田を後にすると、農道を2度直角に曲がりながら道東自動車道を跨いで長都川を目ざすことになる。しかし、私が見た感じではまったくのプライベートのような農道で不安だった。不安は的中する。マップでは真っ直ぐなコースしか描かれていないのに、道はT字路になっている。案内も何もない中で、どちらへ進むか迷ったが、わずかに主要な道らしい方向に進んだ。
 そこがマップに描かれている道かどうか判断できなかったが、車がブンブン走る音を聞いて、自動車道に近づいていることを信じて進んだ。

             
             ※ そしてまた農道が…。このあたりから私は現在地を把握することが困難になってきました。

 勘は当たり、無事に道東自動車を越えたのだが、そこから先がまた大変だった。
 目指す「カフェガーデン駅」が見当たらないのだ。この辺りになると、私の中では現在地がどのあたりなのかさっぱり判断がつかなくなっていた。スマホのGPSを持ち出しても農道などは描かれていない。

 やみくもに進む中、どうやら長都川の小さな流れに行き当たった。
 ここからは長都川沿いに下流に進むだけだった。しかし、私にはもう現在地がどこなのか知るすべはなかった。救いは長都川の流れが鬱蒼とした森の中を流れる小さな流れだったことだ。
 不安を抱えながらのウォークだったが、幸いなことになんとか国道36号線に出ることができ、目的地の「サッポロビール庭園」に辿り着くことができた。

             
             ※ なんとか行き当たることができた長都川の小さな流れです。

             
             ※ 長都川の流れを右手に見ながら森林内のウォークが続きました。

             
             ※ そしてようやく国道36号線を目にしたときは正直ホッとしました。

 15時45分、サッポロビール庭園駅からJRに乗車して、恵み野駅まで移動し、そこからまた歩いて車を駐車した恵庭道の駅に着くことができた。

             
             ※ サッポロビール北海道工場です。本来なら、乾杯!といきたいところですが…。

             
             ※ JRサッポロビール庭園駅です。ここから列車に乗って恵み野駅まで移動しました。

 コースを歩いてみて、初めて歩く者にとっては、あまりにも不安だらけのコースに唖然とした。こんなコース設定で、事情を良く知らない者にフットパスを呼び掛けて良いのだろうか?
 私が体験したかぎり、恵庭の五つのコースにコース案内は一枚もなかった。(昨年体験されたsakagさんは何枚か目撃したそうだが…)その上、手に入るマップはこの頁の最初に示した簡略なマップ一枚である。
 恵庭のフットパスを勧めている「恵庭フットパスをつくる会」は民間の会だと聞いている。だとしたら財政的なことや、土地所有者との関係で現地に案内板を設置したりするのは難しいのかもしれない。であれば、せめて詳細なマップを作成し、初めて訪れる者にとっても不安なく楽しめるように工夫すべきではないのだろうか?

 昨年、恵庭のフットパスコースの全てを歩かれたsakag氏が次のように言っている。「これまでずいぶん多くのフットパスを歩いてきたが、コース途中や道路分岐の標識が少ない気がする。これでは、自分のような地元民でない者は安心して歩けない感じだった」
 私もまったく同感である。以前に記したことがあった「コース案内やマップ作成にあたっては、土地を知らない者、初めての者をモニターとして、安心できるコース設定すべきである」と…。

 “サッポロ・ジューン”の爽快な空は、恵庭でも同様だった。コースに不安なく、安心して歩けるコースだったら、もっともっと楽しめたのに…、と思うとちょっぴり残念である。

 “サッポロ・ジューン”を満喫しようと目論む私であるが、今日は私が主宰するボランティアの会で、マンション周囲の街路樹升内に花苗を定植する活動などに費やされた。明日もまた講座や打ち合わせで難しい。明後日は?
 はたして思惑通り満喫できるのか、どうか?