田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌学院大公開講座⑧、⑨ 若者たちよ、立ち上がれ!

2018-06-14 21:26:16 | 大学公開講座
 何かをしなければと思いながら、何もしないでいると後悔する!と講師は言う。一人の講師は後悔しない生き方を説いた。もう一人の講師は、積極的に自らの生き方を選択し、今の自分に至った道を説いた。 

 前週の講座⑥、⑦は、孫娘の運動会の応援のために欠席し、6月9日(土)は2週間ぶりの受講だった。
 この日の講座のテーマは⑧の第一講が「いま、『なにか』をしなければと思うあなたに」と題して、NPO法人みなと計画代表の橋本正彦氏が、⑨の第二講が「地域と学業-地元の文化を調査して卒業しました」と題して、沼田町教育委員会学芸員の松井佳祐氏が講師を務めた。

             
             ※ 一人目の講師:NPO法人みなと計画代表の橋本正彦氏です。

 まず、最初の講師:橋本正彦氏は財団職員として20年以上の勤続経験を持つ傍ら、江別市のNPOとの関りから、転職を決意し、現在三つの顔をもって活動しているという。その三つとは、①若者支援NPOの主催(community HUB江別港 代表、NPO法人みなと計画 理事長)、②商店街の一員(大麻銀座商店街振興組合 専務理事)、③ファシリテーター、ということだ。
 橋本氏はファシリテーターらしく、講座にグループワークを導入し、私たちシニアと札幌学院大生で一つのグループを構成し、私たちシニアの職業体験を学生たちに生の声を聞かせようとした。
 これはなかなかの手法であり、学生たちには刺激になったのではと思われた。
 そして若者支援のNPOを主催していることから、学生たちにHUB江別港への参加を呼びかけるとともに、学生たちに「今、何をしなければならないか?」という課題に対して、①信じながら疑い、疑いながら信じること、②共感力をつけること、③裾野を広げることの大切さを強調した。
 江別市は内陸の街ですからもちろん港なんてありません。港をだれもが帰ってくるところ、と例えたのでしょうね。

             
             ※ NPO法人みなと計画の本拠地の建物です。右上に小さく「江別港」と読めます。


             
             ※ 二人目の講師:沼田町教育委員会学芸員の松井佳祐氏です。

 二人目の講師:松井佳祐氏はまさに札幌学院大学を卒業した学生たちの先輩だった。松井氏は卒業論文の対象に氏の出身地である沼田町にまつわる「河童伝説」について取り上げ、その伝説について地元住民から聞き取り調査を行った結果をまとめ・分析して卒論として発表したそうだ。
 そのことが一つの縁となって、地元教育委員会に学芸員として採用され、現在に至っているという経過を発表された。
 松井氏はまた、現在は沼田町を代表する郷土の祭り「夜高あんどん祭」に関わり、その伝承に努めているということだった。

             
             ※ 沼田町の有名なけんか祭(?)、「夜高あんどん祭」の様子です。
 
 今回の二つの講座は、共に自らの生き方を学生に提示して、自らの未来を積極的に選択することの大切さを学生に伝えることを狙った講座と理解した。