なんともゆる~い観察会だった。私の脚でおよそ30分もあれば往復できるところを1時間30分もかけて、ゆった~り歩きながら周りを見て歩いた。しかし、このようなゆる~い観察会も時にはいいなぁ、と思えた。
※ この日の観察会が目指した展望台から小樽市内を望んだところです。
“サッポロ・ジューン”は、私を小樽に誘った。
今日10日の日曜日をどう過ごそうか?と思案していた時、「北海道自然観察協議会」主催の「小樽自然の村観察会」があることが分かり、「参加してみよう」と思い立った。
※ 「小樽自然の村」の入口付近から撮ったところ。右の建物は「おこばち山荘」という研修施設です。
※ 自然の村の入口に建てられている自然の村全体の案内板です。
集合時間の10時、小樽自然の村の入口には15人ほどの参加者が集合した。参加者はほとんどがシニアの方だった。自然観察協議会の指導員は3人の方が担当してくれた。
※ この日のリーダーを担当したH氏が開会式で説明しています。
観察会はリーダーが「展望台の方へ行ってみましょう」と言いつつ、当初からゆった~りとスタートした。それはちょうどぶらりぶらりと散歩するといった具合だった。
そんな中で、現れる草花や生き物の痕跡を見つけて説明してくれるといった感じだった。
以下、そうして出会って説明してくれた草花などを列挙する。
◇スミレ
たくさんのスミレが群生しているところがあった。野草のスミレはたくさんの種類がある。「何というスミレでしょうか?」と問うたところ「それは分からない」とこれまたゆる~い答えが返ってきた。
◇ツタウルシ
これほど大木に巻き付いたツタウルシを見ることは珍しい。
◇クマゲラの食痕
自然の村内ではたくさんのクマゲラの食痕が見られた。写真のものは特に顕著で、数えたところ10個以上の穴があった。
◇エゾハルゼミの抜け殻
エゾハルゼミの抜け殻がカラマツの幹に数個残っているのを発見した。
◇ツルアジサイの花(白いところはガク)
◇ホウの木の花
小樽の観察会はいつもゆったりした感じですすめられているのかもしれないが、この日リーダーを務めたH氏のパーソナリティがその感じを一層強めていたようにも思えた。
世間話や時事談義を織り交ぜながら、時おり現れる草花や生き物の痕跡などについて説明してくれるといった感じだった。
それが妙に心地よく、こうした感じの観察会もまたいいものだなぁ、と感じた私だった。
ということで、予定時間の12時前に解散ということになった。
ゆったりした感じの観察会もいいのだが、私にはなんとなく物足りなさも残った。
せっかく小樽までやってきたのだから、もう少し小樽の自然を満喫したいという思いがあった。そこで調べたところ、自然の村より、ずーっと市街地寄りのところに「旭展望台周辺遊歩道」なるものがあることを知った。
午後からこの「旭展望台周辺遊歩道」をトレッキングすることにした。その様子については明日のブログで。