いよいよ今夜、日本のベスト16入りが成るか否かの大一番である。結果が分かってからあれこれと分析するのは専門家に任せて、素人なりにこれまでの戦いぶり振り返るとともに、今夜の戦いを勝手に予想してみたい。
※ 日本の一・二戦の先発メンバーです。はたして今夜の先発メンバーは?? (今日の写真は全てウェブ上から拝借したものです)
今WCにおける日本チームは下馬評を覆して、ここまで見事な戦いをしている。
全ては第一戦の対コロンビアの試合開始直後の日本の積極的な攻撃姿勢がコトの始まりである。
試合開始3分、大迫がPA内から積極的にシュートを放つと、それが相手DFに当たって跳ね返ったところを香川がすかさずシュートを打った。それが相手DF(カルロス・サンチェス)の腕に当たってPKを獲得、さらにはカルロスがレッドカードで一発退場と、日本にとっては願ってもない試合展開となり、この試合を苦戦しながらもモノにしたことが大きかった。
FIFAランキング61位の日本が、16位のコロンビアを撃破したのだ。まさにジャイアントキリングである。
勢いに乗った日本は、身体能力ではるかに上回る第二戦セネガル戦でも果敢に戦った。二度先制され、二度追いついた粘りは相当に評価される戦いぶりである。あるいはGK川島のミスが無ければ、あるいは大迫の脚がもう少し伸びていれば…、タラレバの悔いは残るものの、見事に引分けて勝ち点3としてグループHの首位に現在立っている。
※ 日本の頼れる不動のキャプテン長谷部選手。今夜は先発から外れるとの予想もあるが…。
そして今夜の第三戦対ポーランド戦である。
ポーランドはグループ内ではFIFAランキング8位と最高位にありながら、一試合を残して予選リーグ敗退が決まるという下馬評を覆す残念な戦いをしている国(チーム)である。
今夜はどうだろうか?見方は様々だが、ポーランドは予選敗退が決まり、モチベーションが下がっているという見方があるが、それは危険な見方ではないだろうか?
少なくともWCは日本で考えられている以上に世界が注目している大会である。そんな中、国の代表として戦っている選手たちにとっては、一試合ともおろそかにできないはずだ。というより、これまでが残念な戦い方であっただけに、最後の試合だけは「どうしても自分たちの良さを示したい」との思いで必死になってくると考えるべきだと思う。
特にヨーロッパ予選において歴代最高得点を叩き出したFWロベルト・レバンドフスキが今大会まだ無得点だという。無得点のままWCを終えることは、彼のプライドが許さないだろう。おそらく相当の覚悟でゴールに迫ってくるはずだ。というように、モチベーションはけっして低くはない、と考えるべきだろう。
対する日本は、戦前の予想を覆す快進撃にチーム全体のモチベーションはかなり高まっていると見るべきだろう。
FIFAランキングがはるか上位のチームと対するときは、まずは守備力である。レバンドフスキをはじめとする相手攻撃陣を、日本はGKを含めたDF陣がいかに防御するかが一つの鍵になりそうな気がする。特にレバンドフスキにボールが渡らないようにケアしてもらいたい。
※ 献身的な守備で日本の躍進を支えるDF酒井宏樹選手です。
攻撃陣は、試合の中で何度かチャンスが訪れるはずなので、そのうちラッキーパンチでもよいから決めてくれれば活路は拓けてくるのではないか。
敢えて得点の予想はしないが、ベスト16を見据えたような戦い方はせずに、目の前の敵に向かって積極的に戦いを挑むことによって幸運は訪れるのではないか、と私は思いたい。
※ 日本の攻撃陣のキーマン背番号10の香川選手が輝くことを願いたい。
今夜(日本時間23時キックオフ)の戦いを固唾を飲んで見守ろうと思う。
それにしても、アルゼンチン vs アルジェリア戦、韓国 vs ドイツ戦、をいずれもライブで観戦したが、お互いのプライドをかけた素晴らしい戦いだった。今夜の日本 vs ポーランド戦もそうした試合になることを望みたい。