田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ウォークⅡ №9 豊平区・札幌ドームとリンゴ並木コース 後編

2010-10-21 11:35:14 | 札幌ウォーク & Other Walk
 後半は札幌ドームから豊平公園温水プール向かって北上するコースである。前半と同じように国道36号線と並行する裏道的な通りだったが、見どころがあったり、興味深いネーミングの建物があったりの面白いコースだった。

  一休憩した後、再びウォークを開始した。
 まずは地下鉄福住駅の直ぐ近くに建つ名刹っぽい(と言ったら失礼になるかな?) 「福住寺」をカメラに収め八紘学園を目ざした。
        

 八紘学園は正式には「北海道農業専門学校 八紘学園」と呼ぶようだが、その学園の創立者である栗林元二郎が住んでいた洋館が栗林記念館となっている。その記念館の前にどこから集めたのだろうと思われる巨石がごろんごろんしている。通称「栗林石庭」と称しているそうである。
        

 その石庭の向かいには「八紘学園のサイロ」が建っている。サイロはおそらく現役だと思われるが定かではない。
        

 八紘学園からは前半南下してきた道の一本西側の道を北上するコースである。
 前半のコースと同じように住宅街の中に町工場や商店が点在するといった光景である。
 
 コース上に「月寒野外競技場」があった。札幌でラグビーの試合がある時は必ず使用される競技場である。私もこれまで何度か訪れていたのだが、その時は地下鉄駅(月寒公園駅)から競技場に向かうため反対側から入場する。競技場の正面がこれほど立派だとは思ってもいなかった。
        
 
 住宅街に面白いネーミングの建物が目に入った。
 「うさぎ治療院」とある。「はて、これは何?うさぎ専門の病院ではあるまいし…」と思いながら、診療科などが記されたものはないかと周囲を探したが見つからなかった。
 帰宅してから気になったのでウェブ上で調べたら、なんと整体院だと判明した。
        
 
 環状通りが近づいたところに林に囲まれるようにして立つ「つきさっぷ郷土資料館」が目に入った。この資料館は昭和16年に旧陸軍北部軍司令官官邸として建てられたものだということで、それらしい厳めしさを漂わせた建物である。以前訪れたことがあるが内部も旧陸軍の資料が豊富に展示されていた。
        

 コースは環状通りを西に向かい、国道36号線を跨いで再び裏道的なところを通りゴールを目ざした。

 その途中で「グループホームまごのて」なる看板を目にした。この手の施設が非常に増えてきていて、そのネーミングもさまざまだが「まごのて」というネーミングは人目を惹きそうである。
        

 さらには「童里夢美園」などという賃貸マンションのような建物もあった。「童里夢」と書いて「ドリーム」と読むのだろうか??? 会社や店、マンションなどのネーミングもなかなか難しい!?
        

 そうした建物を目にしながら、やがてゴール近しを告げるように「豊平公園」の緑濃い林が目に入り、豊平公園温水プールの事務所にゴールした。
        

《ウォーク実施日 ‘10/10/18》

札幌ウォークⅡ №9 豊平区・札幌ドームとリンゴ並木コース 前編

2010-10-20 12:30:33 | 札幌ウォーク & Other Walk
「札幌ウォーク Ⅱ」とは、札幌市の各区が設定した118のウォーキングコースを完歩した筆者が、次のターゲットとしてさっぽろ健康スポーツ財団や札幌歩こう会、その他民間の機関などが設定した日本ウォーキング協会認定の25(平成22年8月現在)のイヤーラウンドコースを巡ろうとするものである。

 「何故こんなところがウォーキングコースに?」と思われるような都会の裏道的なところを通る10キロだったが、ところどころには見どころも用意されていたウォーキングコースでした。

        
        ※ このコースのスタート& ゴールとなった豊平公園温水プールです。

 豊平公園温水プールをスタート&ゴールとする二つ目のコース「札幌ドームとリンゴ並木コース」をウォークした。
 コースは豊平公園温水プールから札幌ドームを目ざし、同じコースではないが折り返して返ってくるという往復コースに近いコースである。

 コースはまず国道36号線を跨いで、国道36号線と並行するようして走っているあまり大きくない通りを南下する。「何故こんなところをウォーキングコースに?」と思われるような、いわば裏道的な通りである。
 住宅の間に、町工場や小売店が点在するといった通りが延々と続く。

        
        ※ 環状通りの中央にはリンゴ並木が続きます。
 
 環状通り跨ぎやや行ったところで大きなクレーン車が林立する大規模な建物が建設されていた。「あるいは新設の私立大学だろうか?」と思ったが、工事現場を囲む塀には「公務員宿舎月寒住宅」と書かれていた。

        
        ※ 大きなクレーンが林立して…

 その規模は11階建のビルが7棟建つという。戸数実に663戸という規模らしい。面白いと思ったのは、そのうち154戸がワンルームと記されていたことだ。単身赴任者用なのか? 
 私は思わず近くにいた警備員に「ここの土地は以前は何だったのですか?」聞いてみた。すると彼は「確か自衛隊の土地だったと聞いている」という答えだった。

        

 工事現場が過ぎると月寒中学校が見えてくるが、そこからやや方向を変えるものの、依然ひたすら南下を続ける。マップの説明では「北野通り」に入ったという。景色は大して変わらない。

        
        ※ 月寒中学校の校舎です。建設後に耐震補強工事をしたようです。

 マップの説明ではアルファコートドーム(旧グリーンドーム)が見えてくるというのだが、なかなか見えてこない。
 道端に「北海道ボクシングジム」と看板を掲げた住宅があった。道路沿いからジムの中が見える。昼下がりとあって誰も練習はしていなかった。

        
        ※ 北海道ボクシングジムの建物です。        

 月寒中学校から2キロ近く歩いたろうか、ようやく特徴のある丸いドームの建物が見えてきてホッとする。

        
        
 続いて大きな畑地が見えてくるが、「八紘学園」の広大な農地である。遠くには高いビル群があり、まさに都会の中の農地である。

        

 そしてコースを西に変えてしばらく行くと、周りとは明らかに異質な札幌ドームの銀色の屋根が顔を覗かせている。
 近づくと銀色の屋根は秋の陽を照り返し鈍く光っている。
 日ハムがCS進出を逃し、利用されないドームは手持無沙汰のようであった。

        

 国道36号線の地下鉄福住駅付近は車の往来も多く、賑やかな雰囲気が戻ってきた。
 歩き疲れた私は一休みすることにした。             (後編に続く)
     
《ウォーク実施日 ‘10/10/18》

豊平公園の紅葉

2010-10-19 14:50:24 | 環境 & 自然 & 観察会
 豊平公園の紅葉が旬を迎えていた。
 さまざまな木の葉や植物の葉が、それぞれ最後の艶やかさを競っているようだった。

 昨日(10月18日)豊平公園へ行った。ある用件があり、その帰りに豊平公園の紅葉を見ようと思ったのだ。
 今が旬(?)生ものは少しでも早く届けねばとの思いから急遽レポートすることにした。

 レポートするといっても木や植物の名前が分からない。
 したがって、ノーコメントで写真を羅列するレポートとする。
 それでは8枚の写真を一挙公開です。どお~ぞ~!

        

        

        

        

        

        

        

        


 私が感ずる今年の紅葉の鮮やかさはイマイチかな?と思うのだがどうだろうか?
 その一つが落ち葉に鮮やかさがないように感ずる。
 私の記憶では豊平公園の落ち葉は赤、黄、茶…、と鮮やかだったことの記憶している。
 ところが今年の落ち葉は茶色一色なのだ。
 やはり今夏の高温が影響しているのだろうか?
(このブログを投稿した後、以前投稿した豊平公園の落ち葉の写真を探してみる。探し当てたらこの欄に投稿することにします

        

※ 根気よく時間をかけて思い出の一枚を探し出しました。2008年の10月25日に投稿した一枚です。豊平公園内で撮った一枚なのですが、日付を見ると今よりもう少し後になりますね。
 この一枚のような鮮やかな落ち葉を見るために、もう一度豊平公園まで走りましょうか?

札幌Cafe紀行 39 MAR'S CAFE

2010-10-18 15:06:56 | 札幌Cafe紀行
 カフェとはいっても「創作イタリアン」を標榜するだけあって、オーダーした「ハンバーグプレート」はかなりのレベルの美味しさでした。

 久しぶりに妻とランチをすることになり、カフェ本の中からごはんカフェに分類されている「MAR'S CAFE」を選び出かけました

 MAR'S CAFEは北区のオフィス街にあり、訪れた時はちょうど昼時とあってサラリーマン風の人たちでけっこう賑わっていました。
店の外観は黄色い壁が目立ちますが、店内は木のぬくもりが感じられる雰囲気の造りでした。
        


        

 店はオーナーシェフと配膳などを担当する女性スタッフの二人で切り盛りしていました。
 オーダーしたのはランチ限定メニューの「ハンバーグプレート」(880円)です。
これがなかなかに美味でした。
 ハンバーグは熱々たっぷりのデミグラスソースの中に浮かんでいる感じです。それにご飯、みそ汁、ちょっと濃い味付けのマカロニとサラダといった組み合わせでした。
 ご飯もたっぷり、旨さもたっぷり、周りのサラリーマンの方々の支持を得ていることがうなづける味であり、ボリュームでした。

              

 セットで付いていた食後のコーヒーには今一つ力が入っていないかな?と思わせるものでしたが、ハンバーグの美味しさの印象が勝ってしまいました。

        

※なお「ハンバーグプレート」の写真が残念ながら撮れませんでした。そこでカフェ本に出ていたものを転写することにします。

【MAR’S CAFE データ】
札幌市北区北12条西2丁目22-3
電  話 011-758-0141
営業時間 L 11:30~14:00 
D 17:30~22:00(土曜 ~21:00)
定休日  日曜、不定祝日
座  席 35席
駐車場  有り(無料4台)
入店日  ‘10/10/12

北海道低山紀行 10 三菱山(盤渓市民の森)

2010-10-17 16:45:07 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。

 青山を登り終えた私はその足で「盤渓市民の森」の森に向かった。そして盤渓スキー場の山頂にあたる「三菱山」山頂を目ざした。

        
      ※ 道々82号線からの入口に立っていた標識ですが、「妙福寺」
       の標識の方が目立っている。

 盤渓市民の森へは西区西野から南区真駒内に抜ける道々82号線を西野方面から向かうと盤渓スキー場を抜けて小林峠にかかる前に右手に「妙福寺」の大きな看板が見えてくる。(もちろん「盤渓市民の森」の看板もあるのだが目立たない)そこから右折して約600m行くと市民の森入口である。

 入口には市民の森らしく案内板(そのマップはこちら )が整えられ、安心して森林浴ができるようになっている。
 午後1時を過ぎていたこともあり、私はそそくさと出発した。

         

 散策路は白川市民の森同様林道を兼ねているが、枯葉の下の跳ね返りの様子が違った。
 柔らかい跳ね返りなのだ。足下を見てみると林道上には木製のチップが敷かれていた。これは砕石を撒いた後、その上にチップを敷いたのではないかと思われる。市民の森利用者に対する配慮が嬉しい。

        
        ※ 枯葉の下には木製のチップが敷き詰められていました。

 ここでも白川市民の森同様林道のポイントポイントに案内板が設置されていて、安心して散策することができる仕組みになっている。

        
        ※ こうした案内板が初めて訪れた者に安心感を与えてくれます。

 ところが、三菱山は盤渓市民の森のエリア外なのだ。三菱山は「ばんけいスキー場」のエリアとなるため案内板には出てこない。ガイドブックでも山頂にはいけるが、そこへ至る道のりについてはあいまいな表記だった。

        
        ※ この僅かな踏み跡を頼りに三菱山を目ざしました。

 僅かな踏み跡を頼りにコース外に出でみると、急に視界が開けた。スキー場に出たようだ。その後も踏み後を辿っていくと、山頂への標識があり、最後に石場を登りきると三菱山山頂だった。

        
        ※ 踏み跡の藪を抜けると写真のようなスキー場のゲレンデが広がっていました。

        
        ※ 三菱山の山頂に至る最後の岩場です。岩場と言っても階段状になっていました。

        
        ※ 無事山頂到達です。山頂の標識がありました。

 こちらはしっかりと山頂の標識が設置されていた。山頂から西区(西野)の市街地が良く見えた。また、違う角度からは一昨シーズンまでオープンしていたコバワールドスキー場の跡地が見えた。

        
        ※ 山頂から西区の西野方面を眺めたところです・

        
        ※ 違う方角を見てみると閉鎖したコバワールドスキー場の跡地が見えます。

 下山時に一人の老婦人と出会った。散策を兼ねて押し花(葉)の材料を探しているようだった。二言三言言葉を交わしたのだが、彼女は私にしきりにある登山グループへの入会を勧めるのだ。いくら私を人畜無害と見たとはいえあまりに無警戒ではないか。
 私は今のところそうしたグループに入ることには無関心である。

        
        ※ 盤渓市民の森の中で最も紅葉らしい光景を写しました。

【三菱山(盤渓市民の森) 登山データー】
標  高  482m
駐車場  市民の森入口におよそ5~6台が駐車できる駐車場がある。
行  程  市民の森入口 → P1 → P2 → P3 → P19 → P7
 → スキー場内林道 → 頂上 → スキー場内林道 → P7 → 
P19 → P3 → P2 → P1 → 市民の森入口
時  間  登山(約40分)、下山(約30分)
登山日   ‘10/10/14


北海道低山紀行 9 青山(白川市民の森)

2010-10-16 17:55:44 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。

 紅葉が見ごろになったのではと期待し、手ごろと思われた青山(白川市民の森)を目ざしたのだが、鮮やかな紅葉を目にすることはできなかった…。

 「白川市民の森」は国道230号線と豊平川を挟んで並行するように走る市道石山線を定山渓方面に向かう途中の「札幌市北方自然教育園」の建物の手前から右折して山の方へ向かっていく。

        
        ※ 目立つ看板ではないが、北方自然教育園の横に案内柱が立っていた。       

 車一台がようやく通れるような細い舗装路をひたすら進むと道が途切れたところが市民の森の入口である。(駐車場もある)

        
        ※ 入口にあった駐車場。先客が二組ほどいた。

 市民の森には幾通りもの散策路があるため、あらかじめネット上から取り出したマップ(そのマップはこちら )を持参して行ったのだが、入口のところに立派なマップが備えられていて、それを利用することにした。

        
        ※ 左側が散策路の入口。不気味なことを知らせる看板が…。

 さすがに市民の森として整備しているだけあって、森内の案内がしっかりしている。それぞれのポイントには案内板があって、マップと照らし合わせると自分がどこにいて、どこを目差せば良いのかが一目瞭然である。
 私が通過したポイントは下に記した行程のとおりである。

        
        ※ 各所に立てられていた案内板がとても心強かった。

 マップと通過したポイントを詳細に見比べると、私が遠回りしてしまったことが良く分かる。P20から真っ直ぐ頂上を目ざせばよいものを、私はP20でメモをしているうちに方向を間違えてしまいP18へ向かってしまった。おかげで約400mで頂上到達のところを、約1,200mも要してしまい3倍も遠回りをしてしまった。

 散策路のほとんどは林道として整備され車も通れる広さがあった。私が通過したところではP25からP6までと、P18から頂上(P19)までの間が人一人が通れるだけの狭い散策路(登山路)だった。

        
        ※ こちらは人が通るだけの散策路です。

        
        ※ こちらは車も通れるように整備された林道です。

 散策路のほとんどは枯葉に覆われていた。その枯葉を踏んでの散策(登山)はさぞかし気持ちよいのではと想像されるかもしれない。ところが枯葉を踏みしめると靴底から硬質の跳ね返りがあるのだ。林道には砕石が敷き詰められていたのだ。林道を維持するためにはしかたのない措置と思うのだが、枯葉を踏みしめたときにふんわりとした柔らかな跳ね返りを期待するのは贅沢なことなのか…。

        
        ※ 遠くからでも案内板が見えるとホッとします。

        
        ※ 市民の森の散策路だから楽な所ばかりと思ったらそうでもありません。      

 登ること約1時間。青山の頂上に達した。
 特に頂上の印はない。三角点の印を頂上の替わりに写す。
 頂上からは藤野の街並みやフッズスキー場が見渡せた。
 遠くには空沼岳や恵庭岳も望めると案内には書かれてあるが、初心者の私にはそれを特定できるだけの眼力はない。

        
        ※ 青山の頂上です。ベンチがあるだけで特別変わったところはありません。

        
        ※ 代わりに三角点の標識を写しました。

        
        ※ 頂上から見た藤野の街並みです。フッズスキー場も見えます。
 
 ところで目的の紅葉だが、残念ながら鮮やかな紅葉を目にすることができなかった。時期尚早ということだろうか。
 時間も早かったので、私はこの日もう一つの低山を登ろうと山頂で決めて、ただちにその山に向かった…。

        
        ※ 私が目にした中で最も紅葉らしい光景だったかな?と思われる一枚。
       

【青山 登山データー】
標  高 530.5m
駐車場  市民の森入口に10数台が駐車できる駐車場がある。
行  程 市民の森入口 → P26 → P6 → P7 → P8 → P21
→ P20 → P17 → P18 → 頂上(P19) → P18 → P17→ P16 → P15 → P14 → P13 → P12 → P11 → P10 → P25 → P26 → 市民の森入口
時  間 登山(約1時間)、下山(約50分)
登山日  ‘10/10/14


映画 27 雷桜

2010-10-15 14:52:45 | 映画観賞・感想

 話題の映画(?)「雷桜」を観た。
 妻が「感動した?」と訊いてきた。私の答えは「……」だった。いったい感動とは…?

              
        ※ 今回用いた写真はいずれもパンフレットから引用したものです。

 「雷桜」の試写会が札幌では二つのメディアが主催した。
 北海道新聞とHBCの二社が主催した。「そんなに話題になる映画はどんな内容?」という興味もあり、北海道新聞の方に妻と一緒に応募したところ、私一人だけに招待券が舞い込んだ。

 10月12日夕刻、道新ホールで満員の700人の観客と一緒に映画「雷桜」を観た。
 原作者は函館在住の宇江佐真理という日本の時代小説作家だそうだ。
 詳しいストーリーは映画のウェブサイトに任せる(こちら  )として、私は映画のストーリーを追い画面に見入った。
 そして映画を観終わり、帰宅して妻から「感動した?」と訊かれたときに、素直に「感動した!」と言えなかった自分がいた。
 妻はテレビなどPRから「将軍の子どもと村の庄屋の娘の恋」という許されぬ恋に引き裂かれる二人の悲劇というストーリーが刷り込まれていたようなのだ。

        

 年齢とともに涙線が緩くなっている私がなぜ感動したり、感涙にむせんだりしなかったのだろうか?
 最大の要因はやはりストーリーがフィクションであったということだろう。
 私の中の価値基準で、事実であるか否かは大きな基準である。いや想像力に乏しい私にとってはそれが全てかもしれない。
 おじさんにとってはフィクションに感動できるほどの瑞々しい感性はもはや持ち合わせてはいないということなのだと思う…。

 私自身は感動できなかったが、映画の題名にもなった雷に引き裂かれた桜は十分美しかったし、悲劇の二人を演じた岡田将生も蒼井優も十分に好演していた。
 どこまで人々の関心を惹きつけることができるか私は注目したい。

              


札幌Cafe紀行 38 サッポロ珈琲館 厚別店

2010-10-14 15:04:27 | 札幌Cafe紀行
 雨がそぼ降る秋の休日の夕刻、カフェとしては比較的大きなサッポロ珈琲館厚別店はたくさんの人で賑わっていました。

 なかなか足を伸ばせない厚別地区ですが、この日は北海道開拓記念館であった講座を受講した帰り、友人三人と訪れました。
 外観、内装ともに「和」のテイストを前面に押し出したカフェです。特に外観は大きな蔵をイメージした建物になっています。

        
        ※ ご覧のように蔵と屋敷町をイメージした外観です。

 その点についてスタッフに伺うと、建物自体はサッポロ珈琲館が建てたものではなく、もともとあった店舗を活用してオープンさせたものという意外な答えが返ってきました。
 したがって「和」のテイストはもともとあったものを上手に利用したということなのかもしれません。

        
        ※ 店内にも「和」のテイストが漂います。

 気になってちょっと調べてみると、もともとは「珈楽庵」というカフェだった建物をそのまま利用し、昨年10月16日オープンしたということが分かりました。
 私たちは間もなく一周年を迎える10月10日に訪れたのでした。

        
        ※ カウンターにはさまざまなカップと受け皿が並べられています。

 さて私たちがオーダーしたのは、スタッフが勧めてくれた「午後のコーヒー」(450円)です。
 口に含むとコーヒー独特の苦味が口の中に広がり、美味しさを演出してくれます。

        
※ 私たちのコーヒーに供されたカップはいたってシンプルなもの。スタッフに伺うと、紅茶やカフェラテなどのときには壁に飾られたカップを使用するとのこと…。

 私たちが座ったところは、大きな窓から日本庭園が眺められる好位置でした。
 「和」のテイストはどこか私たちの心を和ませるものがあります。自分が日本人であることを確認させられた午後のコーヒーでした。

        
        ※ 窓外に目をやると日本庭園が目に映ります。

【サッポロコーヒー館 厚別店 データ】
札幌市厚別区厚別南2-13-9
電  話 011-892-0148
営業時間 9:00~23:00(12月~3月 9:30~)
定休日  なし
座  席 54席+2Fスペース(38席禁煙・16席喫煙)
駐車場  有り(共有P42台)
入店日  ‘10/10/10

紅葉の恵庭渓谷 滝三題

2010-10-13 12:01:46 | 札幌(圏)探訪
 紅葉の恵庭渓谷で次々と現れる三つの滝を楽しんだ。それぞれがごく接近して存在するのだが、それぞれが違った表情を見せてくれ、その違いに魅せられた。

 10月8日(金)恵庭市で行われた「北海道ハイテクアスリートクラブ見学と中村宏之監督講演会」の前に、恵庭渓谷まで足を伸ばし、先日TVで紹介があったばかりの恵庭渓谷の滝を見に行った。

 恵庭渓谷の三つの滝は、恵庭市から約17~8km、札幌・支笏湖方面に向かう道々117号線沿いにある。
 恵庭市内から約15km、まずは漁川を堰き止めて出来た「えにわ湖」を眺めて、そこから数km先の三つの滝を目ざした。

        
        ※ 秋のためか貯水量が少なくなった「えにわ湖」です。

 まず最初に現れるのは「三段の滝」である。
 文字通り三段に分かれて流れ落ちている滝である。三つの滝の中では最も落差が大きい滝だった。
 最初に現れると書いたが、実際には近くに駐車場がないため、次に現れる「ラルマナイの滝」の駐車場に車を置いてから見るために、「ラルマナイの滝」の方を先に見ることになる。

        
        ※ 周りの木に隠れて明確には見えませんが「三段の滝」です。
               

 さて、その「ラルマナイの滝」であるが、こちらの滝は平らな岩盤の緩やかな斜面を滑り降りてくるような滝である。豪快に滝つぼに落ちるような滝ではないが、これはこれでなかなか見応えのある滝である。
 なお、「ラルマナイ」などという耳慣れない言葉であるが、アイヌ語のラルマナイ川にある滝ということ付けられた滝の名前である。アイヌ語では「水無沢」という意味があるそうだが、水の流れは豊富な滝だった。

        
        ※ 撮影場所を変えて撮った二枚の「ラルマナイの滝」です。
        

 最も上流にある「白扇の滝」は駐車場が別に滝の近くにある。案内では恵庭渓谷第一の名勝地だそうだ。
 なるほど扇のような広がりを見せる滝の流れは三つの滝の中では最も華やかに見える。

        
        ※ 三つの滝の中では最も華麗に見えた「白扇の滝」です。
        

 紅葉の方もかなり進んでいた。
 何枚かの写真を載せておこう。
 恵庭渓谷の三つの連続する滝…。
 ごく近距離でそれぞれ違った表情を魅せる三つの滝はお勧めです。
 なお、この滝の情報を得たのはUHBの「のりゆきのトーク DE 北海道」でした。

        
        ※ たくさん撮った紅葉の写真の中から一枚だけ載せました。

        
        ※ 「えにわ湖」のところで見た枯葉の群落(?)です。

北海道ハイテクアスリートクラブ見学

2010-10-12 15:42:19 | スポーツ & スポーツ観戦
 北京オリンピック選手の福島千里選手を輩出した北海道ハイテクアスリートクラブの本拠地を見学できる機会に恵まれた。目の前で福島選手の走りも見ることができた! 

 道新ぶんぶんクラブの主催で10月8日(金)、「北海道ハイテクアスリートクラブ見学と中村宏之監督講演会」という催しがあり、幸い妻と私の二人に招待状が届き、クラブのある恵庭まで足を運んだ。

        
        ※ ハイテク・インドアスタジアムの外観です。総延長160mの建物です。

 まず、ハイテクアスリートクラブとは何ぞや?ということで少し調べてみた。
 すると恵庭市恵み野に展開する「北海道ハイテクノロジー専門学校」という学生数約1,600人を誇り、社会の即戦力を育成する専門学校に所属する実業団チームであるということが分かった。(学校の陸上競技部も兼ねているようだが)

        
        ※ インドアスタジアムの内部です。長さ130m×5レーンが設けられています。

 最初に中村監督の講演があった。
 講演の内容を要約すると、32年間恵庭北高校の陸上部の監督をしながら、恵まれない練習環境で工夫することの大切さを学んだ。そして選手を一貫して育てたいとの思いから、理事長のお誘いに乗り、さらには冬季にも練習できる屋内スタジアムを造っていただいた。

        
        ※ さまざまなトレーニング機器の揃ったトレーニングルームです。

 恵まれた練習環境は整ったが、やはり個々の練習にはさまざまな工夫が必要である。
 選手が練習で飽きないように、指導者は創意工夫を怠らないことが必要だ。それは真似ることではなく、絶えず新しい発想を自らに課していくことである。
 その成果として、「フレキハードル」や「レッドコード」などのトレーニングのアイデアが浮かび実際に始めたのだが、このトレーニング方法が今各方面から注目を集めている。
 現在の夢は所属の選手たちを引き連れてロンドンオリンピックに参加することだ。熱き思いと情熱があれば夢は実現するものと信じて選手と一緒に頑張りたい。

        
        ※ 講演する中村監督ですが、さすがにスポーツマンとても65歳には見えない若さです。

 走路130m×5レーンの全天候型インドア・スタジアム。一企業が持つ施設としては最高級のものだろう。
 このスタジアムを実際に使って、福島、北風、寺田選手たちが「フレキハードル」を使用した練習方法を見せてくれた。超一級の走りを間近に見る幸運に浴したのだが、やはり「速いものは美しい!」というのが率直な感想である。

        
        ※ 「フレキハードル」を用いたトレーニングを公開していただきました。間近を疾走する福島選手を私の激安カメラではクリアに捉えることはできませんでした。

 続いて、スタジアムの一方にあるあらゆるトレーニング機器を備えたトレーニングルームに案内された。
 ここでも中村監督が見出した「レッドコード」といわれる綱を用いた独特のトレーニング方法を三選手が実演してくれた。

        
        ※ 「レッドコード」を使用してトレーニングする中村監督と北風選手です。        

 中村監督はこれまでの長年の指導経験から自信をもって指導に当たられていること、また所属する選手たちはそのような中村監督に全幅の信頼をおいていることがびんびんと伝わってきた講演であり、見学会だった。

        
        ※ 見学会の後、参加者にサインの色紙を渡す左から福島、北風、寺田の各選手です。
 
 北海道生まれのアスリートが、北海道内でトレーニングを積み、日本を代表してロンドンオリンピックに出場する。
 これほど私たち道産子魂をくすぐることってあるだろうか?
 中村監督、そして所属選手たちが大活躍されることを切に願ったのでした。

        
        ※ プレゼントされた三選手のサインが書かれた色紙です。