ビーチコーミング本来の姿とは違って、海浜清掃というのが実態だったが、天候にも恵まれ楽しく参加できた。清掃をしながらいろいろなことを考えさせられた一日だった…。
※ 主催者のNPO法人「北海道海浜美化をすすめる会」のスローガンが書かれた幟です。
本日(10月21日)、NPO法人「北海道海浜美化をすすめる会」が主催する「ビーチコーミング in 浜益」に参加した。
ビーチコーミング本来の意味は、「海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象としたり観察したりする行為であり、漂着物を加工したり標本にしたり装飾したりして楽しむ」というのが本来の意味だそうだ。
今回の場合は、海浜美化が主たる目的であるが、漂着物を収集するということを広い意味で捉えるとビーチコーミングの一種と言えるのかもしれない…。
※ 会場となった浜益区川下海岸の前で行われた開会式の様子です。
今回の場合は、浜益まではバスで移動し、石狩市浜益区の川下海岸を清掃するというものだった。
参加者は小学生から大学生、そしてシニアの方々と広い年齢層の方々が参加していた。
※ NPO法人「北海道海浜美化をすすめる会」の会員の方々が身につけていたアウターです。
参加者は全体で40名前後だったろうか?その40名を2グループに分けて、海岸を二方向から清掃するというものだった。
各グループはさらに3名1班の小グループで活動するようにと指示があり、私は北海学園大学のボランティアサークルの女子学生2人とグループを組んで活動した。
※ それぞれが火ばさみとビニール袋を手に海辺のゴミを収集しました。
主催者からは、①燃えるゴミ、②燃えないゴミ、③プラスチックゴミ、④漁網やロープ、と4種類に分けてゴミを収集するようにとの指示があった。
今日は一日中天気が穏やかで、気温も上がり、心地良い気分で清掃活動に取り組めた。
海岸を一見したところ、それほどゴミが多いようには見えなかったのだが、詳細に見ていくとけっこういろいろなゴミが散乱していた。
※ 私と小グループを組んだ二人の女子大生です。
私たちは4種のビニール袋を手に活動を始めたのだが、最もゴミが目立ったのは予想どおりプラスチックゴミだった。ペットボトル、ビニール袋、それにプラスチック片などなど、直ぐに袋は一杯になってしまい、追加のビニール袋が何枚も必要となった。
次に多かったのが、意外だったが漁網やロープ類だった。短く裁断されたロープ類が目立った。
意外に少なかったのが「燃えるゴミ」だった。木材や木片などは収集の対象から除外された(自然に対して悪影響を及ぼさないということからだろうか?)せいもあるが、それほど集まらなかった。
※ 浜益のふ頭では海釣りをしている人がけっこういました。
浜益のように都市から離れた海岸でもプラスチックゴミが多かったというところに問題の深刻さがあるように思う。現在、世界ではマイクロプラスチックのことが大きな問題となっている。事実、今日の清掃でもプラスチック製品が細かく砕かれて小さなプラスチック片になっているものをたくさん収集した。
もう一つが漁業に使用されているであろう短く裁断されたロープ類である。ロープ類も今や麻製などではなく石油由来製品である。それが実に目立ったのだ。
※ 私たちの小グループだけでこの袋いっぱいのロープ類が集まりました。
これは私の想像でしかないのだが、漁業者の方たちは漁業を行う様々な場面でロープを使っているはずである。その際にいろいろと細工をした際に余分な部分を切り落としているのではないだろうか?それが積もり積もっているように思えるのだ。
海浜をきれいに保つことは漁業者にとって今や重要課題の一つでもあると思えるのだが…。石油由来製品である漁網やロープ類の扱いについて細心の注意を払ってほしいと願うのはお門違いの願いなのだろうか?
※ 主催者が用意してくれたブタ汁がことのほか美味しかった!
心地よい海の風に頬を撫でられながらの一日は、心地よい疲れを感じながらの帰宅となった。
反省会の席でどなたかが言った一言が印象的だった。 “海岸もきれいになりました。私たちの心もきれいになりました。”