獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

さよならエスちゃん(前編)

2005年12月27日 | CARS&F1
 10年半もの間、我々一家の良き伴侶として11万キロに渡る旅路に付き合ってくれた愛車と、この冬別れることにしたのだった。我が娘たちも「エスちゃん」と愛称をつけて可愛がっていたのだが・・・国産車ではあるが、このクルマのたたずまいは、そこはかとなく旧いフランス車のようなエスプリを感じさせる。そんな「エスちゃん」のことを振り返ってみたい。 
 
   
 このクルマはパートタイム4WDである。雪道の走行ではスロットルを踏んでいる限りは確かに安定しているが、あまりに急激にアクセルオフすると、4輪がロックしてコントロールを失うことがある。それで脇道の雪山でつくったバンパーのキズがこれである。ま、フランス人はバンパーなんて直さないらしいですからネ。ちなみに、バンパーからチョコンと突き出ている黒いモノは「ヘッドランプウオッシャー」だ。実は私はコレをほとんど使ったことが無く、気が付いたらいつのまにか壊れて作動しなくなっていたのだった。それでも全く不便は感じませんでしたが・・・
 
   
 この錆び付いたワイパーが10年の歳月を雄弁に物語る。ワイパーの下の方に見える丸い穴には、たしかリベットのようなものが付いていたはずなのだが、冬期間スノーブラシでガリガリやっているうちに、いつのまにか無くなっていたのだった。コレを見ている雪国の初代エスクードオーナーのアナタも、確認した方がイイですヨ。
 
   
 運転席の鍵穴の水滴浸入防止のフタは、いつしか奥に引っ込んでしまっていた。冬はココが凍って難儀したものだ。10年前のクルマゆえに、キーレスエントリーはもちろん、ABSもエアバッグも装備されていない。現代のクルマでは考えられないことではある。10年ひとむかしですなあ。
 
   
 このクルマのリアワイパーはデフォルトではリヤウインドゥと平行に寝ている。しかし、それだと冬の北海道ではワイパーに雪が積もり、凍てついてしまうことがままある。それを防ぐために、ある裏ワザを使って、私は愛車のリアワイパーをリアウインドゥに対して垂直に立てた。この記事を紹介したのは、この4月のことであった。今シーズン、その効用を、このブログでリアルタイムでレポートすることもなく、このクルマと別れることになろうとは夢にも思わなかった。だが、それもひとつの人生の1ページなのでしょうネ・・・(次回に続く)
コメント (2)
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