私がレガシィ・ツーリングワゴン2.0iを購入してから1年あまりが経過したが、リヤ中央席に人が座ったことはほとんどなく、その席のシートベルトは引き出したことすらなかった。ヒマな私は、それを試してみることにした。
リヤ中央席のベルトは、右リヤシートの天井後方に格納されている。
タングプレートを引き出すと、このようになる。
引き出したタングプレートを、▲マークを合わせたうえで、コネクター(小さいバックル)と連結する。
そうして、ようやく通常の3点式シートベルトのように使えるのだ。
そして、格納する時は、コネクターをキーなどの突起物を使って外し、格納ホルダーに収納するのである。
近年のクルマはほとんどリヤシート中央にも3点式シートベルトが装着されているが、ボルボ等その他のワゴンは、リヤ中央席のベルトはシートバック内に格納されている。
だが、スバルの考え方としては、「何かあったときに乗員をしっかりと支えるには、ボディから支えた方がいい」という理念があるので、レガシィツーリングワゴンのリヤ中央席の3点式ベルトは、伝統的にこのような作りになっている。
実際やってみて思ったのだが、この手順は、やや煩雑ではなかろうか。初めて使う時は、取り扱い説明書を見なければ、おそらく装着できないと思われる。これでは面倒くさくて、装着しない人の方が、きっと多かろう。リヤ中央席に人が乗ることは稀であるとはいえ、ベルトはシートバック格納式にして、もっと手軽に装着できるようにした方が、むしろ安全なのではないかと思ったりしたのだった。