ある信頼できる筋からの情報によると、私が愛する「ぜにばこ拉麺屋」が2月25日をもって閉店するというではないか!我々一家は、いてもたってもいられず、この吹雪の中、小樽市銭函までクルマを走らせた。
今回食したのも、当然「重臣の塩」。オーダーしてからタバコ1本を吸い終わらないうちに、このラーメンは供された。11時ちょっと過ぎの店内には我々一家4人しかいなかったとはいえ、このスピーディーさはうれしい。
化学調味料を使用していないというこのスープの味は、しっかりとした味わいで、旨みがすっきりと後を引いて口腔内に残る。粒立ちの細かい塩の旨みが、私の舌と喉を通り過ぎ、私は、もう昇天してしまいそう。
ココのラーメンは、チャーシュー・メンマ・海草など、どれをとっても一つ一つの素材が良質で、非常に素晴しい。それは、私のような素人にもハッキリとわかる。私見では、やはり塩ラーメンではココがベストだ。700円という価格は、私に言わせればバーゲンみたいなものだ。
だが、不思議なことに店内には「閉店のお知らせ」的な告知は全く見当たらない。もう2度と味わえないかもしれないスープを、ドンブリの底まで味わい尽くし、会計時に「ホントに、もう閉めちゃうんですか?」と奥さんに尋ねたところ、手渡された紙には・・・
うれしい事に、3月12日より、手稲区稲穂に移転し、再出発するとのこと!よかったよかった。お気に入りの店が消えずに済みそうで、私は胸を撫で下ろしている。3月に、必ずやまた訪れようと、心に誓った。