-こんばんは、司会の今宮シュンです。今夜は最近フルモデルチェンジを果たした、日本のコンパクトカーの横綱ともいうべき「ホンダ・フィット」と近年進捗著しいクルマ作りをしているスズキの「スイフト」を、バルバッツァさん・グルイヤールさん・フォイテクさんのお三方に、忌憚なく語っていただこうという企画です。皆さん、よろしくお願いします。
3名:よろしくお願いします。
-さて、話題の新型フィットなんですが、今回試乗されたのは1.3LのG(4WD・5AT:税込車両本体価格140万7000円)でした。印象はいかがでしたか?
バルバッツァ:私はもう5年くらい前に、親戚の旧型フィットで旭川方面まで旅行したことがあるんですが、その時、すんごい「いいクルマ」だと思ったのね。雑誌とかで言われているほど乗り心地が悪いとも思わなかったし。私が昔乗っていた「初代シティR」の劣悪な乗り心地から比べると、天国のようでしたヨ。で、新型に今回乗ったワケなんだけど、印象はその時とあんまり変わらないかなァ。ま、旧型に乗ったのも5年も前だからねぇ。
フォイテク:新型フィットのシートは、すごくイイですよ!なんか、座った感じが、低反発枕っぽくて、コシがある。これ素晴らしい!
グルイヤール:だけど、このクルマ、エンジン音うるさいネ。ロードノイズはそんなに気にならなかったけど。スタイルに関しては、個人的には現行シビックセダンの方がカッコイイと思いますよ。あれ、なんで売れないのかなァ。
↑旧型フィットからの眺め
↑新型フィットからの眺め
バルバッツァ:私が気になったのは、やっぱ運転席からの視界かな。どうもミニヴァンに乗ってるみたいなんだよね。新型のAピラーは前に出されて、三角窓は確かに大きくなったけれど、Aピラーそのものが目障りなのね。コーナーのRによっては、けっこう邪魔になると思うヨ。
フォイテク:だけど、リヤシートは広いわ!
グルイヤール:荷室を含めたスペースユーティリティーでは、このフィットの右に出るクルマはないだろうね。
-お三方は、スズキの会心作スイフト1.3LのXG(4WD・4AT:税込車両本体価格137万5500円)にも乗られたそうですね。
バルバッツァ:スイフトは、フィットよりも人車一体感があるネ!Aピラーの立ち方も自然だし、ボンネットが見えるので実質的な取り回し性ではスイフトが勝ると思います。
フォイテク:スイフトの方が、「クルマを走らせてる感じ」っていうのかなぁ。「ワクワク感」がありますよね。
フォイテク:インパネ周りもスイフトの方が、ヨーロピアンで、何の矛盾もないですね。
バルバッツァ:フィットのインパネは、ステアリングを含めて、デザイン過剰でビジーなんですよ。ただ、エアコンの風が当たる位置に装備されているフィットのカップホルダーは素晴らしいと思います。
グルイヤール:おそらく、内装の質感自体はフィットの方がいいと思うよ。とはいえ、私は皆さんに、一度ニューフィアット500のインテリアを見てもらいたいですネ!この間、札幌駅に展示してあるのを見たけど、ホント素晴らしかったです。あれを見ずして、クルマのインテリアは語れません!
バルバッツァ:スイフトの荷室の使い勝手も、悪くなさそうですヨ。この間のマイチェンで、ダブルフォールディングをやめて、シングルフォールディングにしてしまったのは退化かと思ってたんだけど、バックドアの開口部下端と荷室に段差が無いので、重いものの積み下ろし性は、むしろいいですよ。サブトランクも深さがあって実用的だし。これは、商用バンやレガシィツーリングワゴンを使ったことがある方ならわかってもらえると思うんですが・・・
-さて、そろそろ結論にまいりましょうか。お三方に伺います。フィットとスイフト、どちらを選びますか?
バルバッツァ:やっぱ、自分が買うならスイフトですね。シャキッとした視界と乗り味は素晴らしい。スペースユーティリティーではフィットの圧勝で、燃費もおそらくはフィットの方が上でしょう。しかし、それを補ってあまりある魅力が、スイフトにはありますネ。気になったのは、セールスマン氏の弁で、「スイフトのCVTはまだ進化の余地があるので、今の段階では4AT仕様をオススメします。」との発言でしょうか・・・
フォイテク:スイフトですね。まさに何の矛盾もない!
グルイヤール:この2台から選ぶならスイフトですけど、やっぱ、プジョー106に限りますネ!
-皆さん、遅くまでありがとうございました。次回は「フィットRSか、スイフトスポーツか!」です。どうぞお楽しみに。