衝撃のニュースが飛び込んできた。長いことホンダの屋台骨を支えてきた「シビック」というブランドが、日本国内においては、消滅してしまうのだ・・・
私にとってシビックといえば、やはり1983年に登場した「ワンダーシビック」である。当時高校生だった私が、このクルマの3ドアの実車を初めて見たときの衝撃は、大変なものであった。スパッ!と切り落とされたリヤエンドの処理は、その当時流行していた他社の「3ドアハッチ」のクルマとは、一線を画する斬新なデザインだった。それまで「日産党」だった私は、このクルマの登場から「ホンダ党」に宗旨替えしたのである。
余談だが、当時最も嫌いだったクルマは、「レオーネ」だった・・・そんな私が今ではスバリストなのだから、人の心は、移ろいやすいものだ。
その翌年、ホンダ久々のDOHCエンジン搭載車「Si」が登場する。
この頃ホンダはF1に久々に復帰。このブラックアウトされたリヤハッチに、真赤なリヤガーニッシュが、眩しく映える。なんとも若々しい、スポーティなイメージに溢れるこのクルマ。未だにこのシビック3ドアを越えるインパクトのデザインのクルマは、私の中では登場していない。
この当時の私は、免許を取ったら、ワンダーシビック3ドアを愛車にしたいと、夢想していたものだ。結局最初に買った車は、経済的な事情から、「シティ」だったが・・・
私の中ではホンダは、「シビック」と「アコード」のメーカーだった。だが、いつの頃からか、どちらも日本国内においては、ホンダのメインストリームでは無くなってしまっていた。それはスバルが「レオーネ」を昇華させた「レガシィ」を大事に育てているのとは対照的に見える。
・・・さようなら、シビック(泣)。