「オントナ」に載っていた「石焼らーめん火山」。非常に気になったので、尾車氏とともに行ってきた。
12時04分、現地に到着。どうやら「日本一熱いラーメン」を提供してくれるらしい。「熱いラーメンこそがウマいラーメンである」と考える私にとって、このお店はきっとストライクなハズである。オントナ効果か、客席は満席状態。しばし入口の待合席で待つことに。
12時15分、ようやく着席。基本的に味噌ラーメンを好む私は、「完熟みそらーめん」(税込871円)をオーダー。ラーメンとしては高価であることは否定できないが、どうしても、ココのラーメンを喰いたかったのだ。私の気持ちをそんな風に揺り動かした「オントナ」は、罪深い情報誌である。
「石焼らーめん旨い食べ方」の指南を頭に入れつつ、おしんのように、じっと待つ。
そして12時28分、いよいよそいつとご対面!スープがぐつぐつと煮えたぎっているのが、おわかりいただけるだろうか。
だが、ご対面しても、すぐには食せないのが、この石焼らーめんの小憎いところ。砂時計が全部落ちる約2分後が、食べ頃なのだそうだ。
12時29分。砂時計は落ち切っていなかったが、麺の具合を確認してみる。どうやらいいあんばいのしなやかさになったように思われたので、喰ってしまうことに。
石鍋から直接は熱くて危険なので、喰いたい量を小鉢に盛っていただく。
ラーメンというよりは、鍋を喰っているような感じである。
通常、「鍋の〆はラーメン」というのが定説だが、この作品は「真っ先にラーメン」というのが、斬新だ。アッツアツの麺を、それがのびてしまわないうちに胃袋の中に格納する醍醐味。いやあ、スポーツである。
そのまろやかな味噌スープも、「熱さ」という名の調味料に包まれて、非常にインプレッシヴであった。
12時36分、麺をほぼ完食。この後は、具材をじっくりと落ち着いて、味わう。
煮卵、肉、野菜たち。ラーメンというよりは、鍋フィールである。白菜は若干煮過ぎて柔らかくなってしまったが、麺が煮過ぎでふにゃふにゃになってしまうよりは、我慢できる。やはりこの作品、麺を先に味わうが勝ちだ。
12時42分。石鍋に白飯を投入。この白飯は、無料サービスである。
かき混ぜると、それは「おじや」に!
いやあ、この段階でもまったくぬるくないおじや。石鍋パワーに、脱帽だ。
12時47分、完食。約20分間の、幸せな格闘が終わった。火傷の心配も否めないので、小さなお子様連れのファミリーには向いていないと思うが、自称フードファイターが個人で味わうのには、もってこいのラーメンである。
私としては、真夏に、ココの「坦々麺」に挑んでみたい。ごっつあんでした。