新型フォレスターに試乗した後。我々取材班2名は、プジョーのお店へと向かった。
お目当ては、この「208」。試乗させていただいたグレードは、「208Premium」(4AT:税込車両本体価格216万円)であった。
コンパクトに仕立てられたメーターパネルは、ステアリングの上から俯瞰する感じになる。
前に停まっているのは、なんとシトロ―エンDS5!極めて魅力的な5ドアクーペ。おそらくは、このクルマも、試乗車だったのであろう。
インパネ中央のナビのような7インチディスプレイは「タッチスクリーン」と呼ばれるもので、オーディオ関係や燃費・平均速度等を表示する。だが、「ナビ機能は無く、現状ではその装着は不可」・・・この辺が、フランス車らしいといえば、らしいかも。
とはいえ、そこここにあしらわれたクロームメッキの加飾はセンス良く、ブルーステッチのシートも好印象。インテリアの仕立ては、なかなかのものである。
今どき4ATのこのクルマだが、街中をフツーに走る分には、何の矛盾も無い。トルコンの薄皮感が薄く、なかなかダイレクトなフィールなのだ。とはいえ、マニュアル操作でシフトダウンすると、ギアのステップ比が大きいがためか、エンジン音が唸りをあげてガクンと減速し、ややガッカリする。やはりこのクルマも、できることならMTで乗りたいものだ。
208。キュートなスタイリングで、魅力的なコンパクトカーである。セールスレディさんの話によると、207からダウンサイジングしたことで、かつての206のお客さんが戻って来ているとのこと。
・・・とはいえ、私見では、シトローエンC3の方がより魅力的に見える。近い血縁関係にある両車だが、自分で買うとすれば、C3だろうというのが、私の本音である。ご、御免。