獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

JRで日帰りぷらり旅 日帰り網走流氷観光

2017年02月13日 | グルメ&観光




 2月11日土曜日。
 妻の企画により、一家4人で「JRで日帰りぷらり旅 日帰り網走流氷観光」へと出かけた。


 それは、「札幌⇔網走 JR往復券」と「網走流氷観光破氷船おーろら乗船券」がセットになったプランなのだ。
 「札幌~網走間の往復日帰り」というのは、私も50年弱の人生において、未体験ゾーンである。
 私は、これはかなりハードなスケジュールになるのだろうと、想像し、武者震いしていた。



 6時45分。
 まずは札幌駅構内の「弁菜亭」にて、朝食用としての駅弁を物色。


 オホーツクへの旅立ちに向けて気分が高揚していた私は、ほとんど迷うことなく、「特別企画 札幌駅弁 よくばり膳」をチョイス。
 これは、札幌駅の人気4大駅弁である「石狩鮭めし」「海鮮えぞ賞味」「知床とりめし」「ひぐまの笹寿司」が四味一体となっている、欲ばりな私にうってつけの駅弁なのだ。







 そして我々一家は、7時21分発の網走行き「特急オホーツク1号」に、駅弁と夢を抱えて、乗り込んだのである。



 7時28分。
 列車も無事発車し、気分も落ち着いたので、「札幌駅弁よくばり膳」を、おごそかにいただくことに。


 左上:鮭のほぐし身+錦糸卵+いくらがキャッチ―な、「石狩鮭めし」。
 左下:北海道の雄大な自然環境で育てられた「知床どり」使用の、「知床とりめし」。
 右下:カニ・イクラ・ウニという蝦夷を代表する海の幸が三つ巴となった、「海鮮えぞ賞味」。
 

 そしてこちらは、「ひぐまの笹寿司」の「厚切りサーモン」


 そして、同じく「鰊親子」である。

 さて、この「札幌駅弁よくばり膳」。
 4種の弁当のそれぞれの良さを味わうことはできたものの・・・
 なんというか、たとえば「石狩鮭めし」を喰うと、それをもっと目いっぱい喰いたくなってしまうし、「知床とりめし」「海鮮えぞ賞味」「ひぐまの笹寿司」も然りである。
 そこはかとなく、「4種の駅弁の試食をした」といった、風情。
 なので、「美味しかったけれど、喰い足りない感が残ってしまう」という、微妙な感じであった。
 次回駅弁をいただくときは、今回の「4種の駅弁のうちどれかひとつ」に的を絞って、それをしっかりといただいてみたいと思う。そして、その方が、きっとシアワセを感じることができるハズだ。

 

 特急オホーツク1号は、順調に走った。
 8時08分。車窓から「暑寒別岳」を望む。
 そして午前9時には、旭川を通過。
 旭川までは、本当に速く感じられ、札幌~旭川間がJRだとほぼ1時間半で着いてしまうという事実に、あらためて驚愕した。



 だがしかし。
 旭川を過ぎて、石北本線に入ってからが、けっこう長かった(^^;
 この時季の風景は、ほぼ白と黒で単調だし・・・
 なにかヒグマとかオジロワシとか変わった動物でも発見できれば、退屈しのぎになったのかもしれないですが。
 9時28分に車窓から見えたのは、たぶん「天塩岳」だと、思われます。



 そして12時42分。
 ほぼ定刻通りに、特急オホーツク1号は、網走駅に到着した。





 さて、ちょうどお昼時でもあるし、まずは腹ごしらえすることに。
 駅を出て、左手方向に歩くこと、数分。


 12時58分に、「廻転寿し かに源 網走店」に、到着。
 港町の回転ずしは、あなどれないウマさであることを、我々夫妻は、経験上知っている。


 入店し、席につくやいなや、「サービスです!」と、なんと人数分の「お吸い物」が、供された。
 なんとも嬉しいサプライズに、網走日帰り観光は、のっけから好スタートの予感である。


 湯呑みに描かれたカニさんのイラストが、なんとも愛らしい。




 「廻転寿し」と看板にはあるものの、このお店。
 実際には、すし皿は、ひとつも回っていない。
 基本的には、紙にオーダーを書きこんで渡す「注文制」である。
 価格のリーズナブルさもさることながら、やはりネタは「オホーツク感たっぷり」である(^^)


 まずは、「かにみそ」から。
 濃厚ながらも、決してしつこくない、まさにそれはモルトの味わい。


 そして、「たこわさび」!
 ぷりっとつるんと、潮のかほりが、口中に拡がる。












 女性陣は、「いくら」「ねぎとろ」「サーモン」「まぐろ」「やりいか」「えんがわ」等、おのおのが喰いたいものを、順次オーダーしていた。




 私は、メインディッシュとして、まずは「ぜいたくミニ海鮮」を、チョイス。


 そして汁物として、やはりオホーツク名物の「かに汁」を、いただかないワケにはいきますまい。




 それは、アブラガニやズワイカニのダシが抽出され、極めて美味。
 加えて、それらカニの身も、しっかりとプリインストール!
 

 キラキラとかがやく「ほたて」は、ぷりっと甘く、きゅっとした歯応え。
 私が物心ついてから味わったホタテのうちで、まさしくBESTであった。
 これ、ホント。


 「牡蠣」も、スッキリと雑味なく、まさに「潮」の味わい!


 「かにのふんどし」も、見逃せない逸品。


 馬肉食推進派の私は、「霜降り馬トロ」で、ここでの〆とした。


 次女がデサートとしてチョイスしたのは PA≒パイナップルである。


 13時47分。
 一家4人で、喰いも喰ったり32皿!
 じつにシアワセな、ランチタイムでありました。



 さて。次の目的地に向かうため、我々一家はタクシーを拾いに、網走駅へととんぼ返り。
 その道すがら。
 13時52分に、道路沿いのガソリンスタンドで見つけたのが、ドラえもん&ピカチュウの雪像である。





 網走駅から、タクシーで走ること数分。
 「道の駅 流氷街道網走」に到着したのは、14時であった。


 この道の駅はすなわち「網走流氷観光破氷船 おーろら」の、発着港なのだ。
 出航時間は15時30分。
 やや時間があったので、道の駅内部を探索することに。


 網走が「海の幸の宝庫」であるということを、この「お魚カレンダー」により学習し、そして我々は体感した。


 2階飲食コーナーのメニューである「オホーツク網走ザンギ丼」「千貝柱塩ラーメン」「かに飯」「牛トロ丼」は、いずれも極めて魅力的!
 この日は回転ずしで満腹だったため、喰うことは叶わなかったが・・・
 今度網走を訪れることがあったなら、これらのうちどれかを、食してみたい。



 この船が、我々一家が乗船予定の「おーろら」である。
 

 15時に入船。
 バケツに入った本物の流氷が、展示されていた。
 触ると、当たり前だが、氷の冷たさ!
 舐めるとどんな味がするのか、じつに興味深かったのだが、もう若者ではない私は、その行為については、思い留まった。


 船内では、限定販売の「和牛肉まん」なるものが、売られていた。
 1個300円というその価格に、一瞬躊躇したものの、「限定」というフレーズにからっきし弱い私は、やや逡巡しつつも、購入。 


 「あん」に入れられた和牛は、しっかり歯ごたえがあり、咀嚼すると、じゅわっとビーフ由来の甘味が、口中をしっとり潤す!
 旅先で気が緩んでいたとはいえ、この肉まんに300円と言う大枚を費やしたことに、まったく後悔は無い。
 機会があれば、また喰いたいと思う。これ、ホント。


 肉まんをほおばっているうちに、砕氷船おーろらは、流氷の浮かぶポイントへと、辿り着いた。


 いやはや、この風景は、まるで自分が北極か南極に辿りついたのではないかと、そんな気分になってしまう。
 流氷ポイントでは、外気も、なにかすぅーっと冷えたかのように、鼻腔を冷却させてくれるのだ。


 砕氷船の軌跡のエメラルドグリーンと、流氷のスノーホワイトとの、コントラストが、美しい。




 流氷に感動していた私たちの前に、海猫くんがやってきて、目の前に降り立った。
 海猫をこんなに至近距離で見るのは、生まれてはじめてのことである。
 その眼光は鋭いが、人間に攻撃を仕掛けるような気配は無く、なにかを辛抱強く待っているかのような表情。
 おそらくは、人間がなにかエサをくれるのを、期待していたのでありましょう。
 



 船の軌跡で白い氷が割れ、海水のエメラルドグリーンと溶けあっていく。
 流氷っていうのは、ただそれを観るだけでも、なんだか非常に面白い!
 当初の想像を遥かに上回る、エクセレントかつインプレッシヴな体験に、私は感動のオーラに包まれる。


 航海中、「おーろら2号」とも、遭遇。
 乗船していた人間同士、大きく手を振り合って、この感動を分かち合う。






 16時18分、「おーろら」、無事帰還。
 流氷破砕船乗船は、想像を遥かに越える面白さだった。
 今回のプチ旅を企画立案した妻に、激しく感謝である。

 

 そして16時32分。
 「道の駅 流氷街道網走」からタクシーに乗り、JR網走駅に到着。
 流氷破氷船乗場⇔JR網走駅間にはバスも出ているが、成人4名ならば、タクシーを使った方が時間の融通は効くし、料金的にもむしろお得かもしれない。
 
 

 17時ちょっと前。
 網走駅構内の「(株)モリヤ商店」にて、夕食としての駅弁「かにめし弁当」を購入。






 そして17時18分発の札幌行オホーツク8号に、我々一家は乗り込んだのであった。


 駅のそばのローソンで、缶ビール&おつまみを買い込み、札幌までの時間をつぶす。




 「かにめし弁当」に手を付けたのは、18時過ぎ。
 かにの甘みと椎茸のしょっぱさがランデヴーを奏で、きわめて満足のディナーとなった。






 「行きはよいよい、帰りはこわい」とはよく言ったもので、帰りのJR乗車約5時間は、ホント、長かった。
 真っ暗で、風景は何も見えないし・・・
 そんな中。長女は暇つぶしに、愛犬チャロ君の大好きな「ライオンくん」と「ヒツジさん」を。
 「暇人画伯」こと次女は、「幼犬時代&現在のチャロ君」を。
 共に「下書きなしのフリーハンド」で、ボールペンを使用して描いていた。


 
 札幌に到着したのは、22時48分。
 充実していたが、長い一日でもあった(^^;
 だが、日曜日しっかり休んで、月曜の仕事に備えることができるのは、良い。
 当初は無謀かと思った「札幌⇔網走間日帰りの旅」だが、総合的に考えると、これはなかなか良い企画だった。
 実に愉しい「日帰りぷらり旅」であった(^^) 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャロ君写真館 ’08.12.1~’10.11.28

チャロ君写真館 ’10.12.18~’11.12.24

チャロ君写真館 ’12.01.01~’12.12.24

チャロ君写真館 ’13.01.01~’13.12.29

チャロ君写真館 ’14.01.01~’14.12.27

チャロ君写真館 ’15.01.01~’15.12.27

Waterlogueチャロ君

チャロ君写真館 ’16.01.01~’16.06.25

チャロ君写真館 ’16.07.29~’16.12.28

チャロ君写真館 ’17.01.01~’17.12.21

チャロ君写真館 2018

チャロ君写真館 ’19.01.01~’19.09.07

チャロ君写真館 ’19.09.22~’19.12.31

チャロ君写真館 ’20.01.01~’20.04.27

チャロ君写真館 ’20.05.01~’20.08.26

チャロ君写真館 ’20.09.02~’20.12.31

チャロ君写真館 ’21.01.02~’21.07.21

チャロ君写真館 ’21.09.02~’21.12.31

チャロ君写真館 ’22.01.01~’22.04.30