獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

「さのまる」の「鶏パイタンブラックーマ」

2017年02月07日 | 麺’s倶楽部

 日曜日。
 家にいた妻&長女と昼食について協議したところ、「吉山商店のラーメンがイイ!」ということに、相成った。
 しかしながら、ちょうどお昼時だったためか、そこは駐車場も満車状態の、激混み!
 なので、仕方なく、周辺をクルマで徘徊していた。

 そうすると、道路脇の赤い「ラーメン」の幟とともに、「さのまる」というお店が、目に飛び込んで来た。
 駐車場も空いていたため、このお店でラーメンをいただくということで、3名の意見は合致した。


 

 12時55分に、そこに入店。
 店内は空いており、テーブル席に座ることができた。
 暖簾には、妻が大好きな「さがみ屋製麺」の文字が、確認できる。
 「泡」と書かれた青い提灯の存在が、謎めいていたが・・・


 ここのラーメンのスープは、無化調でなおかつ、クリーミーかつコラーゲンたっぷりのガラスープ・・・であるとのこと。
 ここで私は、ひょっとしたら「麺や けせらせら」のようなスープなのかもしれない・・・と、想像した。


 私は「特級たまりマー油仕立て」というサブネームの「鶏パイタンブラックーマ」(880円)を。
 妻は「元祖札幌泡仕立て」の「鶏パイタンエスプーマ」(770円)を。
 長女は「スタッフオススメ!!」の「正油らーめん」(730円)を、それぞれチョイス。


 それにプラスして、「さのまる名物炭焼き」の「豚かば重」(小:380円)もオーダーし、3人でシェアしていただくことに。


 13時07分。
 まずは「豚かば重」が供された。
 炭火のかほりに、タレもいいあんばいのあまじょっぱさで、じゅわっとナイスなお味!
 今回我々一家はこれを「サイドオーダー的役割」で注文したのだが、これの「大(650円」あたりをメインデッシュにしたとしても、非常に満足できそうである。


 そして13時08分。
 まずは長女オーダーの「正油らーめん」が運ばれてきた。
 見た目は意外にオーソドックスながらも、スープはコラーゲン由来のとろみが強そうである。
 長女曰く、「スープも麺も美味しかった!」とのこと。


 続いて、妻オーダーの「鶏パイタンエスプーマ」がお目見え。
 真白く泡立ったそのノッペラボーのような、ルックス!
 この写真を見て、これがラーメンだと言い当てられる人は、ほとんど居ないことでありましょう。


 そして、私が「鶏パイタンブラックーマ」とご対面したのは、13時09分だった。


 粉末海苔で描かれた、「一」の文字。


 スープに咲く花のような、キクラゲ。


 この揚げ昆布は、カリッとサクッと、おつまみ的食感。
 これをスープに泳がせて、お味の変化を愉しむのも、一興と思われる。


 半熟ゆで卵は、まるで潤んだ瞳で、愛する私を見つめているかのようだ。


 赤さを残すチャーシューは、スモークベーコン的な情緒である。


 さがみや製の麺は、もっちり感も上々に、スープをしっかりと絡みつける。
 というか、スープ自体にとろみというか粘着感があるから、たとえそれがストレート麺だったとしても、ねっとりと絡みついてくると思われるが・・・


 まるでウインナコーヒーを思わせる、その泡スープ!
 黒マー油と濃厚鶏スープは、組んずほぐれつ情熱的に、愛し合っている。
 そしてその愛の結晶の泡は、私の唇を、まとわりつくように、濡らす。
 

 「清純な白身と潤んだ黄身のゆで卵」は、スープに浸すと一気に大人びて、まるでピータンのようなあばずれに変貌する。


 スープを飲み進むと、それまでは存在が隠されていた「メンマ」を発掘!


 チャーシューも、このブラッキーな泡立ちのお風呂にしっかり浸して、いただくのが王道でありましょう。


 そして13時19分。
 丼に残された泡スープの軌跡は、まるで水墨画のようである。
 そして、その泡のねぱねぱは、唇と口中に、しばらくの時間、存在感を残す。
 ここ数年で一番の、超個性派ラーメン。
 私個人は、大いに、認めたい。
 蛇足ながら、妻は、私の考えとは、やや違っているようだったが・・・(^^;

コメント (4)
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