『内なる宇宙』
James P. Hogan、、『内なる宇宙』
本書は、『星を継ぐもの』以来の「巨人たちの星」シリーズの最終篇だが、本作は、他の作品とはしばらく間を空けて書かれた。読んでみて、映画「マトリックス」を思い出したのだが、しかし、映画制作が1999年だけれど、本書は、それに先立つ1991年に書かれていて、テレポーションが著者のオリジナルかどうかは知らないが、あらためて、その想像力におどろく。
しかし、ハードSFの旗手といわれる著者らしい科学技術を可能なかぎり踏まえたイメージのシリーズのなかでは、本作品は少し異色ではある。
つまりは、ハードSF作家ががイメージしたファンタジーワールドということであろうか。たとえば、ル・グウィンの『ゲド戦記』は、1968年から2001年に書かれていて、ちょうど、重なっている。このシリーズが書き始められたのは1977年で、偶然としても、面白い。しかし、本作品のファンタジーワールドは、パラレルワールドの姿をとって描かれるのである。
本書は、『星を継ぐもの』以来の「巨人たちの星」シリーズの最終篇だが、本作は、他の作品とはしばらく間を空けて書かれた。読んでみて、映画「マトリックス」を思い出したのだが、しかし、映画制作が1999年だけれど、本書は、それに先立つ1991年に書かれていて、テレポーションが著者のオリジナルかどうかは知らないが、あらためて、その想像力におどろく。
しかし、ハードSFの旗手といわれる著者らしい科学技術を可能なかぎり踏まえたイメージのシリーズのなかでは、本作品は少し異色ではある。
つまりは、ハードSF作家ががイメージしたファンタジーワールドということであろうか。たとえば、ル・グウィンの『ゲド戦記』は、1968年から2001年に書かれていて、ちょうど、重なっている。このシリーズが書き始められたのは1977年で、偶然としても、面白い。しかし、本作品のファンタジーワールドは、パラレルワールドの姿をとって描かれるのである。
内なる宇宙〈上〉 (創元SF文庫) | |
James P. Hogan,池 央耿 | |
東京創元社 |
内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫) | |
James P. Hogan,池 央耿 | |
東京創元社 |