『銀河鉄道の父(電子書籍)』
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門井慶喜、2017、『銀河鉄道の父(電子書籍)』、講談社
宮沢賢治とその父、政次郎の関係に焦点を当てて描いた直木賞受賞作。
わたしは、子供の頃から、母親から読み聞かせということであったのか、宮沢賢治の「童話」を繰り返し聞かせられたせいか、宮沢賢治にはあまり手を出さずにきた。しかし、本書の設定には惹かれて読み始めた次第。花巻の質屋の2代目の父政次郎、至って誠実な門徒、長男の賢治が大事で仕方がない。金銭的な余裕のある地方の名士でもある。かれが、いろいろ、賢治の人生に知らず知らずと介入し、知らず知らずと賢治自身もその反発やら、引け目やらが彼の人生に影響する。そして、時代の病としての結核。
わたしとしては、母と息子ではあるのだが、賢治の父子関係に焦点を当てた本書は、他人事なあらず、興味深く呼んでいった。副産物としては、わたしは、母への反発として宮沢賢治の著作に手を出さなかったのだが、これを機会に「青空文庫」で結構読むこととなった。
宮沢賢治とその父、政次郎の関係に焦点を当てて描いた直木賞受賞作。
わたしは、子供の頃から、母親から読み聞かせということであったのか、宮沢賢治の「童話」を繰り返し聞かせられたせいか、宮沢賢治にはあまり手を出さずにきた。しかし、本書の設定には惹かれて読み始めた次第。花巻の質屋の2代目の父政次郎、至って誠実な門徒、長男の賢治が大事で仕方がない。金銭的な余裕のある地方の名士でもある。かれが、いろいろ、賢治の人生に知らず知らずと介入し、知らず知らずと賢治自身もその反発やら、引け目やらが彼の人生に影響する。そして、時代の病としての結核。
わたしとしては、母と息子ではあるのだが、賢治の父子関係に焦点を当てた本書は、他人事なあらず、興味深く呼んでいった。副産物としては、わたしは、母への反発として宮沢賢治の著作に手を出さなかったのだが、これを機会に「青空文庫」で結構読むこととなった。
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講談社 |
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