名古屋池下「Vinoteca Osawa」が、Vinittaly から引き継いで、はや一年。パスタづくしということで、行ってきましたよ。
内田洋子&シルヴェリオ・ピズ、2000、『ウーナ・ミラノ (講談社文庫)』、講談社
ミラノについての12章プラスあとがきもミラノ。ミラノの町やミラノの人々の生活が書き継がれるエッセー集。ちょっとした旅行気分である。
2018-04-08 16:39:51 |
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山口由美、2015、『箱根富士屋ホテル物語 (小学館文庫)(電子書籍版)』、小学館
箱根富士屋ホテルの関係者である著者が、一族でしか知り得ない一次資料も含めて、三代にわたる山口家の経営した富士屋ホテルの歴史を描く。山口家三代は養子で継がれ、山口家の血縁者と養嗣との葛藤の末、経営は山口家からはなれ、現在は国際興業グループに属している。現存する日本最古の西洋式ホテルである。「物語」は、初代仙之助は、維新頃アメリカから帰国して、箱根の開発に着手して、富士屋ホテルを建てる。二代正造は、日光金谷ホテルを経営する金谷家から養子として迎えられ。富士屋ホテルの基盤がためをする。三代堅吉もまた養子として迎えられ、戦中と戦後の占領軍による接収の時期をやり過ごす。著者は堅吉の孫に当たる。血縁で繋がる一族の思惑から、横井英樹による買収を招き、国際興業の小佐野賢治による再買収、児玉誉士夫の介在など、戦後史に名を残す人物の登場により、山口家の富士屋ホテルの時代は終わる。しかし、著者の父の山口祐司は、四代目を期待されて養子となるが、国際興業による買収の後も富士屋ホテルの支配人・副社長として富士屋ホテルに残り、退職後、ホスピタリティ教育の第一人者として立教大学や桜美林大学で教鞭をとった。また、著者もまた、ホテル評論や旅行記を多数書いていて、直接の血縁関係では繋がらないにしろ、山口家はホテルやホスピタリティに縁のある一族であることは興味深い。『アマン伝説』を手に取ったところから本書を読むことにしたのだが、大変興味深く読むことができた。
2018-04-08 15:40:25 |
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