『ブルックリン・フォリーズ(新潮文庫)』
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寝本だったので長くかかった。久しぶりのオースター本。
晩年を迎えるネイサンと彼を取り巻く人々の物語。彼の作品の常として、次から次へと登場人物が現れるのだが、ネイサンを中心とした物語ということが読み取れたので、安心して(というのも変だが)読み進んだ(話の流れから取り残されずに)。離婚をしてがんを患い中西部からふるさとのブルックリンに戻ったネイサンは結果としては、ハッピーな老後を迎えることができそうで、一安心といったところだ。とはいえ、登場人物が引き起こす事件(問題)は、こじれていて、そう簡単ではない。かつて読んだ『ナショナル・ストーリーズ』のネイサン版といったところだろうか。
オースターの次の翻訳がまたれるところだ。
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