すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

絵本読みをほんの少し

2010年10月22日 | 教育ノート
 今週は火曜日から金曜日まで、読書の時間を利用して1年から4年までの各学級に入った。紙芝居の出前である。

 昨年も同じように全学級を回ったが、今年は紙芝居の前に一つ絵本の読み聞かせに挑戦してみた。
 数年前からもっぱら紙芝居だけだったので、絵本は久しぶりだ。

 なぜやり始めたかというと、今月ある研修会で谷京子さん(県内で朗読グループの代表をしておられ、各地で読み聞かせなどをしている方)のお話を聴いたことがきっかけだ。
 ほんと、すぐ影響されやすく、根が単純だなと思う。

 谷さんの読み聞かせ&素話は久しぶりだったので、新鮮に感じられた。
 いくつか感心させられたことがあったが、その一つに取り上げた本の素晴らしさがあって、最初に取り上げた2冊の絵本はすぐアマゾン注文ということになった。

 その一冊が『うえきばちです』
 
 これは抜群に面白い本である。
 谷さんがおっしゃっていたが、訪問する学校で「きちんとして聞かなきゃいけません」と教師に注意をうけて堅くなっている子どもたちの心をほぐすのには、本当にもってこいだろう。

 案の定、どの学級でも喰い付いてくるし、ウケもよかった。
 ページをめくるたびに驚きがあり、変化のある繰り返しで、次を予想したくなるというのは、絵本の一つのパターンだなと改めて思う。

 遠い昔、愚娘に松谷みよ子作の『いないないばあ』を読んでやった時の感動がよみがえる…(大げさかあ)。

 ということで、もう少し絵本+紙芝居を続けようと思うのだが、もう一冊はなかなかの難関である。

 実は、谷さんと同じように自分なりにBGMを入れて多少練習してみたのだが、どうも上手く情感が込められるか不安である。

 『なきすぎてはいけない』…内田麟太郎作、祖父から孫への遺言めいたモノローグのような形である。

 心情も理解できるしいくらかの工夫はできるだろうが、ちょっと涙腺が心配ということもある。
 どの学年を相手に、紙芝居とどんな組み合わせにするか、ということも少し悩んでいる。ものにできるまでに、時間がかかりそうだ。