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つながって見えた映画

2010年11月25日 | 雑記帳
 映画通でも洋画ファンでもないので、今頃になってこんな名作をテレビで見てちょっと感動したりする。

 『カッコーの巣の上で』
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%A7

 ああ、ジャック・ニコルソンね。
 そういえば、先週の映画劇場にも出ていたじゃないか。

 『最高の人生の見つけ方』
 http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/

 この映画で印象深かったのは、モーガン・フリーマン扮するカーターが、エジプトのピラミッドに登頂した時にニコルソンが演じるエドワードに言った言葉。

 「古代エジプト人はこう考えていた。死んだ魂は天国の扉の前で2つの質問をされ、その答えによって扉の中に入れるかが決まる。自分の人生に喜びを見出せたか?他者の人生に喜びをもたらしたか?」
 
 エドワードは最初の質問はOKだが、二つ目は…と口ごもる。
 まあ、それが後半の見所になっていくわけだが。

 ところが(こんなつなぎ方はないねえ)、『カッコーの巣の上で』のマクマーフィー(ニコルソン)は、その二つ目を見事にやってのけたじゃないか。

 チーフというネイティブアメリカンが、廃人のようになったマクマーフィーを殺し、病院を脱走するエンディング。
 それはまさしくマクマーフィーが命をかけてチーフにもたらしてくれたものだ。まさしく喜びへ向かう脱走だった。

 ああ、映画っていうのはこんなふうに作られるんだね、という見本みたいな感じがした。
 ジャック・ニコルソンがつながって見えた。