すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

窓は閉ざしても

2011年06月03日 | 雑記帳
 学校の窓を大きく開けてみたら、
 声をかけてくれたり
 通りすがりに、にこやかにほほ笑んでくれたり
 そんな人がほんの少しずつ増えた気がしていた

 もちろん、素知らぬ顔を見せたり
 足早に過ぎ去ってしまったりする人も多い
 そして、なかにはきっと
 そんなに開けたら様々な矢が刺さってしまうではないかと
 少し苦々しい思いを抱いていた人もいたはずだ

 苦々しい思いそのものが
 実は矢になって飛び込んでくるのであれば

 それはくいとめねばならないだろう

 窓を閉ざすか
 開閉に工夫をするか
 直接、矢を振り払う手立てをとるか

 教室の窓であれば、
 子どもたちが窒息するような手立てはとられない
 職員室であっても、
 それゆえの息苦しさが大きくなったら
 それは校舎のあちこちを支配することになる

 校長室であれば…
 自分が保てるという思いがあれば

 ひとまず閉ざすことに、ためらいはない

 その窓から向こうを見つめる目を伏せるわけではない。