すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

3分ですか。はいっ…

2012年09月06日 | 教育ノート
 九月の全校集会では、夏休み中の読書を振り返ったり,表現のことを話題にしたりして,来月の学習発表会への意欲づけを図る話にしたいなと考えていた。

 ところが、賞状伝達が複数あるということで、担当から言い渡された時間がわずか3分。何でも言うことを聞く素直な自分(笑)なので、その線で考え直しを迫られた。

 しかし、「表現」意欲の喚起というねらいは外したくないので、何かで短くスパッといきたい。

 そういえば…夏休み中にネット上で紹介があったあのマンガ『花もて語れ』(片山ユキヲ 小学館)はどうだろう。朗読練習の場面で掲げられた数字は、詳しく説明できなくとも、結構インパクトはあるのではないか。

 以下、こんな感じで話したということで。3分でおさまった(はずです)

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 先生は夏休み中にたくさん読書しました。数えてみたら22冊でした。
 また、それとは別に,久しぶりにコミックマンガを読みました。
 小学生向きではないのですが、この漫画です。

 『花もて語れ』

 表紙を大きくしてみんなに見せますね、どんなマンガだと思いますか?
 …女の子が本を持っていますね。じつは、「朗読」…高学年は知っていると思うけど、音読と似たことばですが、人に聞かせるために工夫して読むことを朗読というんです。

 時間がないので、話のなかみは紹介できませんが、ハナという名前の主人公が大きくなってから、朗読を習う場面があります。
 こんな文章を出てきて、読み方を考えます。

 「その時、私は『お母さん』と言った」

 このたった一つの文だけれども、どんな声で読むかは、何通りぐらいの言い方があるのか、考えなくちゃいけないですよね。
 みなさんだったら、この一文には何通りぐらいの言い方があると思うかな?
 たとえば、男の人が言っているか、女の人が言っているか、で違いますよね。それだけじゃないでしょ。大人と子供でも違うよね。
 そうやって数えていくと、どのくらいかな。
 10通り、30通り…それとも100通りぐらいあるでしょうか…

 このくらいの言い方があると書いてありました。

 「10368通り」

 これ以上あるというのです。

 さて、二学期が始まって、10日が経ちました。
 二学期の大きな行事として、学習発表会がありますね。それは一言でいうと、みんなが自分を「表現」するという学習です。
 ふだんの勉強の中でも、教科書の音読などいろいろと読み方を工夫することができますね。それも「表現」です。

 まだ暑い日が続くようだけれど、集中して上手に時間を使って、毎日の学習や練習にしっかり取り組みましょう。
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