すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

師走の桜を見ながら

2012年12月08日 | 雑記帳
 慌ただしく師走の一週間が過ぎた。

 一日,花巻の研修会へ出かけたとき,賢治の菩提寺が近くにあったので墓参をした。
 見事な枝垂桜のあるお寺さんだった。(1)

 休み明け,週の天気予報では雪マークが多かった。そろそろ冬の身支度をと思い,月曜日にベンチコートを買い込む。
 しかし,週初めはあまり雪はふらず,火曜日ぐっと冷え込み,校舎前の桜の枝が見事に凍みついていた。(2)

 水曜日,ぐずついた天気のなか,県の学習状況調査。

 木曜日はPTAの開かれる日。
 朝から荒れた天気で,雨が横殴りにふきつけた朝だった。

 ほとんどの子が傘をさす中,一人の子が傘を手に持ち歩いてくる。
「A君,傘をさしたらいいんじゃないの」
と声をかけると,班から離れてわざわざ立ち止まり,
「今日は突風注意報が出ているので,傘をさして飛ばされるといけないと思ったので」
という見事な返答。
「ほおう,そうですか。それではもうすぐだから急いで校舎に入るといいね」
と言い分を認めてみた。
 しかし,予想通りであるが,班に追いつこうともしない。
 まるで雨風を楽しむように,のろのろと歩みを進めていく彼の後姿を見送った。

 昼頃から雪に変わり,結構降り続いた一日だった。

 翌朝の金曜は結構な量となっている。
 朝,桜並木をみると,ちょうどいい塩梅に雪が積もっていた。(3)

 天気が曇りなのであまり映えないのか,登校する子供たちはあまり反応しない。
 しかし,校舎に近づいたあたりでは戯れている子が多かった。

 たった一人,雪の積もった並木を前に「おおう,きれいだ」と目を輝かせたのはB君。
 歩道をゆく班のメンバーと関わりなく,並木のまわりの積もっている雪に足を踏み入れ,回るように樹のまわりを小走りに動く。
 いまどき,犬でもこんなことはしそうもないが,その様子は妙に心和む。

 「桜,桜,桜,ただし師走」と題して,(1)から(3)の写真をこちらへアップしてみた。
 なかなかの風情である。