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桜と絵本と豆乳と

小さく外言化する効用

2013年08月17日 | 雑記帳
 勤務している市の成人式があった。開始時刻より少し早めに会場に入ると、出身中学ごとの記念写真撮影が行われていた。中学卒業時の担任も招いて氏名点呼をしながらステージに上らせるのはなかなかの企画だ。しかし点呼する声がマイクで響いても、さすがに返事は周りに届かない。どこか象徴的な風景である。


 来賓代表の市議会議長挨拶。前置きなしに突然語り出したのは、歌のナレーションらしい。歌い始めたのは「雨の中の二人」(by橋幸夫)。参加者は手拍子を取り場が和む。インパクトが強いだけに肝心の挨拶がかすむのではと心配になる。しかしこの選曲はなぜ?去年は「美しい十代」でそれなりに理由はあったが…。


 記念講演講師は隣県岩手のフリーアナウンサー後藤のりこさん。「心の筋トレ!1,2,3」と題して、弁舌さわやかに新成人に語りかけた。カウンセラーの資格を持っている方なので、わかりやすく日常のストレス解消術的なことを紹介してくださった。プロフィールにあった「ほめ達1級取得」。えっ、なんだそれ。

 「ほめる達人協会」という団体があった。様々な商売?があるものだ。まず思いつくところがスゴイ。また「ほめ達」というネーミングもサスガ。自己啓発系だがプラス思考への特化がスバラシイ。以上習った「ほめ言葉3S」を使ってみた。すぐ使える自分って素敵。こんなふうに自分をほめるのが筋トレのコツだ。

 後藤さんによると,もう一つのコツは3Sを三回に一回は「つぶやく」ように発することらしい。言われてみればもっともなことだが,元気よく大きな声で連発するのはやや過剰表現とも受け取られる。内言に近い形での外言化はある意味での強調であり,本音と同一と感じられる要素が強い。小さく言う効用だ。