料峭やかもめと瞼閉づるとき(堀本裕樹)
「料峭」は「りょうしょう」と振り仮名がある。
しかし、さっぱり意味がわからない。
この言葉の意味を知っている人は、どれほどいるのだろう。
俳句人口が何百万人とも聞くが、勝手な予想をするがこの字を読めて解することができる人は、日本人の1%はいないと思う。
「授業とは、何かを用意し、何かをかくし、何かを問い、何かを考えさせ、何かを認識させるコミュニケーションである」という宇佐美寛先生の名言がある。
その意味で、こういう句との出会いは一人授業のようなものである。
最初の「読字」はクリアしたが、「解語」の段階は調査、検索が必要だ。
【料峭】(りょうしょう)
春風が肌にうすら寒く感じられるさま(広辞苑)
ほおうっ。これで「読解」に進める。
感動の中心は「料峭」。
心寒い、寂寥感、いやもっと深い孤独のようなイメージがわく。
「かもめと瞼閉づるとき」…話者の心情と広がる風景をどう解するか。
「瞼閉づる」にどれだけの意味を見いだせるか。認識の深さが問われる。
立春は過ぎたが、まだまだ春風にはほど遠い風雪の日。
瞼を閉じながら情景を想像してみる。
「料峭」は「りょうしょう」と振り仮名がある。
しかし、さっぱり意味がわからない。
この言葉の意味を知っている人は、どれほどいるのだろう。
俳句人口が何百万人とも聞くが、勝手な予想をするがこの字を読めて解することができる人は、日本人の1%はいないと思う。
「授業とは、何かを用意し、何かをかくし、何かを問い、何かを考えさせ、何かを認識させるコミュニケーションである」という宇佐美寛先生の名言がある。
その意味で、こういう句との出会いは一人授業のようなものである。
最初の「読字」はクリアしたが、「解語」の段階は調査、検索が必要だ。
【料峭】(りょうしょう)
春風が肌にうすら寒く感じられるさま(広辞苑)
ほおうっ。これで「読解」に進める。
感動の中心は「料峭」。
心寒い、寂寥感、いやもっと深い孤独のようなイメージがわく。
「かもめと瞼閉づるとき」…話者の心情と広がる風景をどう解するか。
「瞼閉づる」にどれだけの意味を見いだせるか。認識の深さが問われる。
立春は過ぎたが、まだまだ春風にはほど遠い風雪の日。
瞼を閉じながら情景を想像してみる。